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204-長崎に帰る〇〇と好花

〇:忘れ物無い?

好:大丈夫

この日、〇〇と好花はゴールデンウィークを使って長崎に帰ることに。

〇:…なんか急に暑くなったよな~

好:うん、暑くなったり寒くなったり……

スーツケースを引きながら、そんな会話をする。



そうして電車や飛行機、新幹線などを乗り継ぎ、長崎まで到着する。

〇:長崎はもっと暑かったわ……(笑)

好:なんで四月でこんな暑いん~?

新幹線を降りた二人はそんなことを洩らしながら、在来線に乗りかえる。

好:なんか飲み物買う?

〇:好花に任せるよ

好:じゃあコーンポタージュ…

〇:シバくよ?(笑)

好:(爆笑)

そしてホームに降りると電車に乗り込み、〇〇は缶コーヒー、好花は炭酸ジュースを喉に流し込む。

しばらくして扉が閉まり、電車が発車する。

好:…なんか改めて見ると、この車窓も新鮮やな

〇:はぁ……、この辺あんま使わんかったけどな…

好:…そういう話じゃない

〇:(苦笑)

そして〇〇の降車駅が近づいてくる。

〇:好花もここで降りるか?

好:そうしよっかな~

〇〇と好花は同じ駅で降り、佐々木家を目指す。



〇:ただいま~

美玖:おかえり~

好:お邪魔しま~す

美玖:好花ちゃんもいらっしゃいね

〇:菜緒姉ちゃんは?

美玖:そこの部屋

佐々木家に到着した二人は、早々に菜緒の部屋に向かう。

(コンコンコンッ)

菜:はい

〇:ただいま

菜:おかえり

好:お邪魔します

菜:おっ、好花ちゃん、髪染めた?

好:染めました(笑)

大学進学後、髪を明るく染めた好花。

好:…ていうか、私たちのこと思い出したんですか!?

〇:確かに…!

菜:うん、まぁ少しだけだけど…(苦笑)

〇:…まぁ菜緒姉ちゃんが元気そうでよかった

菜:まぁぼちぼちね……

菜:今、向こうに誰いる?

〇:美玖姉ちゃんしか会ってない

菜:あ、そう…

〇〇たちは部屋を出て、リビングに向かう。

美玖:好花ちゃん、何か飲む?暑かったでしょ?

好:ありがとうございます

〇:俺の分は?(笑)

美玖:〇〇は客人じゃないでしょ?(笑)

〇:はいはい、分かりましたよ

〇〇は自分で冷蔵庫から飲み物を取り出す。

〇:ふぅ~…、久美姉ちゃんと史帆姉ちゃんは日曜も仕事?

美玖:いや、普通に出かけてるだけじゃない?まぁそういう仕事ではあるだろうけど…、

インフラ関係の仕事をしている久美と史帆は土日だろうが仕事が入るが、今日は二人とも休みのようだ。

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