ひなの:……何これ?

学校の課題をしていたひなのは難問で行き詰まってしまった。

（コンコン）

〇:はい〜?

ひなの:お兄ちゃん、勉強教えて欲しいんだけど…

〇:何が分からないの?

ひなの:これ

開かれたページは、

〇:宇治十帖…源氏物語は愛萌姉ちゃんの専売特許じゃない?

ひなの:愛萌お姉ちゃんの大学の専攻、万葉集だよね?

〇:あの人源氏物語のファンだから

ひなの:分かった

ひなの:愛萌お姉ちゃん!

愛:ん?どうしたの?

台所で夕食の洗い物をしていた愛萌が手を止めた。

ひなの:これ教えて

愛:宇治十帖か〜分かった、私の部屋で待ってて

陽:愛萌お姉ちゃん、陽菜たちと遊んでくれるんじゃないの?

芽:なんで〜!

愛:ごめんね〜

美:じゃあ、お姉ちゃんと遊ぼうよ

菜:しょうがない、菜緒も手伝ってあげるよ

久美と史帆はバイトでいないので、美玖たちが相手をすることになった。

ひより:じゃあ、これやろ!

ひよりが持ってきたのは、

菜:麻雀牌!?

美:そんなのどこから持ってきたの!?

ひより:史帆お姉ちゃんの部屋…

菜:ひよりたちにはまだ早い!

芽:面白いの?

美:小学生にはルールが難解だよ

陽ひより芽:ぶ〜

菜:はいはい、片付けましょうね〜

陽:他に何やるの?

美:ん〜

菜:そういえば、新しいゲーム買ったんだった

ひより:ほんと!?

芽:やろ〜

菜:ちょっと待ってて

そう言って菜緒が2階から持ってきたのは、

美:…スターフォックスって……菜緒あんた何歳よ ※1993年発売

菜:64と一緒に買っておいたんだ

芽:みんなでできるの?

菜:四人対戦だから交代でやれば

美:操作分かるの?

菜:私が最初に見本見せるから見てて

手馴れた感じで操作をする菜緒。

陽:お姉ちゃん、なんでそんなに上手いの?

菜:昔から色んなゲームやってたからかな?

美:菜緒の部屋、ゲームカセットとかいっぱいあるもんね

ひより:お兄ちゃんはやんないのかな?

芽:呼びに行く?

そうして呼び出された〇〇は、

〇:…出たよ、菜緒お姉ちゃんの負けず嫌い。また新しいゲーム買ったの?

陽:え?どういうこと?

〇:お姉ちゃんは、”打倒〇〇”を掲げて色んなゲーム対決を仕掛けてくるんだよ

美:まぁ勝敗はいつも○○の圧勝だけどね

菜:じゃあ、また勝負する?

ひより:ひよたんたちが先にやる!

なんでも楽しめるきょうだいです。