阿修羅像を眺めながら
阿修羅像を眺めながら、少年が父親に聞きます。「何で顔が3つもあるの?」。「3つの顔はそれぞれ幼少期、思春期、青年期を表しているんですよ」。
横からガイドが教えてくれます。父親の方がそれを面白がり、「じゃあ、お前は、今、これぐらいの時期かなぁ」と左の顔を覗き込みます。
少年は、まさにその像のように手足が長く、しなやかな肉付きの美男子でした。「この像は、光明皇后が亡くなった皇子をしのんで造らせたといわれています。
年代の違う少年の顔立ちにすることで、幼くして亡くなった皇子の成長過程を追うようにしてしのんでいたという説もあります」。ガイドの説明は、続きます。
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