経営者「or」組織人じゃなくて、「and」でいい。”非連続キャリア”のススメ

私は常々70歳まで現役で働きたいと公言してきました。

20代の時にそれを言っているときは自分的にも想像力の限界で半分冗談なテンションでしたが、

「人生100年×共働き時代だよね!」

という流れがここ数年でトレンド的にも色濃くなってきて、自分が働くことがそもそも好きというのもあり、より現実的に考えるようになってきました(今33歳)。

きっとこれからの時代は若い時に考えていたよりずっと長く働くことになる人が増えていくことになるんじゃないかなと思います。

新卒で入ったサイバーエージェントを2015年に卒業して→フリーランス→C Channel→独立して起業(1人で)→起業2社目(複数で)→諸事情により2社目解散→キッズライン入社(1社目HINT代表は継続)←イマココ というかんじで、

会社員をやめてからフリーランスも、法人化も、スタートアップ的な起業も、会社精算まで経験して、ほんとに自分不器用ですみませんという気持ちとともに、

起業/経営サイドも組織人サイドもちょっと経験値がたまったなと思っています。そんな中で、最近自分のキャリアの考え方がすごく明るく照らされる瞬間があって、そのことを書きたいと思います。


■起業→経営者をやってわかったこと

起業して思ったのは、起業というのは経済活動の上である意味最も尊く、文字通りあらゆるうねりの起点となることなので、

ビジネスをゼロの指標から体系的に考え実践することができる

というのが何にも代え難いということです。

今まで経験したことがないようなアドレナリンがでたり、困難にぶつかったり、泥臭いことをコツコツとやってゼロから作りあげたものを育て上げていく喜びや経験は、かけがえのないものです。ハマります。


あと、定期収入が保証されないゆえの

「やばい、家賃払えないかも、来月の収入がなくなるかも。。」

とかいう不安に苛まれるという生存本能が刺激されるような経験も、長期でみるとデメリットではなくてメリットなように思います。


一方で、起業すると、ありとあらゆる自分の決断と行動すべてがビジネスの結果にダイレクトに反映されるので、自分の能力や才能の限界と常にキリキリと向き合わされ、

しかも決断レベルでいうと相談できる人が限られてくるので、かなりの割合である意味一人で戦わなくてはいけないという特殊環境に身をおくことになります。

また、起業家界隈というのは「DNAレベルで起業家」の超人的にすごい人たちがむちゃくちゃたくさんいて、その中でサバイブしていくことの難しさや、市場環境のスピードの中で戦うことの厳しさは言わずもがなです。


■組織に属してわかったこと

組織に属した時のメリットは、なんといっても

「リソースを生かして仕事のインパクトを最大化」

できる点にあると思います。

大前提”いい会社”に所属することが絶対条件だと思いますが(事業ドメイン、経営者、人)、そういう場所に身をおいた時にできる大きな仕事や、才能あふれた組織メンバーとチームワークを発揮する時に得られる経験的なメリットは起業のそれに勝るとも劣らないものだと思います。

「組織の看板を背負うことに誇りをもてる」というのは、ある意味「家族を誇りに思う」ことに似たような、安心感と幸福感に包まれた状態で日々をすごすことができます(収入も安定するし)。


一方、組織に属すると、自分のもつ一定のオーナーシップは当然企業側に属することになるので

「自由度の制限」

というデメリットは発生してきます。時間的自由度の制限(非効率)が多かったんだなーというのは、組織の外に出てみると最も大きく実感したことでした。


また組織というものがもつ特性上、権力・ポジショニングの争いなど、

「仕事の実績」とは直接的に関係ない本分とはずれた大小のベクトルに足をひっぱられることがあるのも、組織人なら誰もが経験することではないでしょうか。


ただ、この「ベクトルがコントロールできない」ということにはいい面もあって、

1番大きいのは「経験のセレンディピティ」というか、予期せぬ事業ドメインに新しく関わることになったり、希望してないミッションに関わっていたら思いがけないスキルがついた等は、組織ならではの成長機会な気がします。

私の場合、Webプラットフォームのプロデューサー職から、コンテンツメディアの編集長にジョブチェンジしたのはサイバー時代の偶然だったし、

C Channelでは手が足りない時に偶然動画の制作現場にがっつり入れたのも、組織に属していたからこそ積めた経験でした。


■経営者「or」組織人ではなくて「and」な選択肢があってもいい

なにが言いたいかというと、組織人と経営者、両方の視点を持ってる今の自分は

思いがけずこの先のキャリアを今までで1番明るく考えられている

ということです。

入りたい組織があったら属してもいいし、そこで実績を出して、やりたいことができたら起業するのもいい(その時期がかぶっててももちろんいい)。

人生100年時代に、非連続的にいったりきたりできる自分でいることは、長いキャリア形成の中でとても有利なのではないか。経営者「or」組織人な自分ではなくて、「and」な自分でいいんじゃないかと思い始めました。


私の仕事のモチベーションは「なにになりたい」というよりは「なにを成せるか」にあります。

「自分の才能を還元できるテコの作用点に常にいたい」という思いが、働くことの源泉です。


だから、どういう形であれ、その時の自分がもっとも世の中にインパクトを残せる仕事をし続けたいという思いがあります。

その方法としては、起業して自分が作った事業体でやることが解なこともあるし、組織で成し遂げることが解なこともあると思うのです。


どこにいても、本質的な実績を残す努力を惜しまないことが、この先の長い人生で、働き方の形よりも重要だなと思います。

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