自由と幸せを求める先にたどり着いたこと|私はFIREではなくFIROを選びたい
今の世の中、多くの人が「仕事を辞めて自由な生活を送りたい」と考えているのではないでしょうか。
しかし、私の場合はちょっと違います。
私は、仕事がもたらしてくれる刺激や学びが大好きで、仕事を通じて得られる成長の機会をとても大切にしています。
だからこそ、私はFIRE(経済的自立・早期退職)ではなく、FIRO(経済的自由・選択的退職)を選択しています。
すなわち、私が行き着いた本質的成功とは、選択肢を持てる人生、物心両面の永い成功という考えのもと「今の仕事を続ける」という道を選んでいるのです。
私が金融コンサルタントの仕事を続ける理由
私が「いつでも退職できる」という選択肢を持ちながらも、仕事を続ける理由は、現在の仕事に特別なやりがいを感じているから。
金融コンサルタントとして、お客様の経営課題を解決し、お客様と共に成長していく過程は、何よりのやりがいであり、私の人生を、充実させてくれる実感が、この上なく嬉しい。
現在は、法人のお客様がほとんどで、平日の日中にお客様と面談していますので、土日はしっかり休息を取り、家族との時間も大切にすることができています。
とはいえ、一定の緊張感は常に感じながら仕事を続けていることも事実。
なぜなら、心身の不調や、コンプライアンスの問題で、一瞬のうちに仕事ができなくなる=収入が途絶えるリスクを抱えているからです。
それでも、こんなにも、お客様のお役に立ち、たくさんの出会いから刺激を受け、自己成長の実感と喜びをを実感できる仕事は他にはない。
だからこそ、大変なことがあっても、仕事を続けることができているのだと思います。
自分の中で咀嚼して調理して提供する、という強みを活かして
現在は、「お客様とお互いに依存しない、自立した自由な働き方」をめざして仕事に取り組んでいますが、この仕事を始めた頃の私は、こうした考えではありませんでした。
当初は、「お客様に寄り添い、生涯に渡ってサポートする」というスタイルを大切にしていたのです。
お客様とのご縁を頂き関わりを持った以上は、「最後まで責任を持つ」という気持ちで行動しており、今でもその考え方が間違っているとは思いません。
ですが現在は、「私がいなくてもお客様が安心して経営を続けられる体制を作る」ことこそ大切だ、という風に、考えが少しずつ変化していきました。
依存しあう関係ではなく、互いに自立し、出会えたことに感謝し、たとえ離れても自走できるようサポートする方が、お互いに取って良いと思うようになったからです。
こうした考えを持てるようになったおかげで、次第に肩の力が抜けて、より自然体で、お客様と向き合えるようになっていきました。
では、なぜ、このような考え方に変化したのか。
それは、自分の強みを理解できるようになったからです。
私の強みは、多様な情報や人々との出会いといった素材をうまくかみ砕いて調理し、お客様一人ひとりに合わせて最適な形で紹介する…「こだわりを持った料理人」のような能力だと認識しています。
この能力は、東京に情報収集に行く過程の中で、より磨かれていきました。
私は5年ほど前から、定期的に東京に行き、様々な経営者との交流や、東京でのビジネスを学ぶ機会を増やしてきました。
日本のビジネスの中心地、東京。
スピードも、スケールも、大阪とは桁違いです。
でも、ここで気を付けなければいけないのは、自分が得た情報を、調理することなく、お客様に提供しても意味が無いということ。
素材をそのまま大阪のお客様にお伝えしたところで、その本質まで理解していただくのは難しく、お客様が理解できなければ、心に響き、行動変容を促すことはできません。
ではどうすればよいのか。
それには、自分なりに実践してみて、咀嚼してから自分の言葉で伝えることが大切なのだと気づきました。
「こういう切り口で伝えたら、きっとお役に立てるんじゃないか」
「自分の実体験を持って伝えれば、よりお客様の行動変容にも繋がっていくのではないか」
そう考えながら仕事をすることで、お客様に喜ばれ、より一層自分の成長にも繋がると実感しました。
そのままではうまく扱えない素材(情報や人物の紹介など)も、私という料理人を通すことで、活かされる。
普通なら、会おうと思っても会えない経営者やプロフェッショナルの方にも、私を通すことで、課題解決のために繋がってもらうことができる。
そういった点が、私の強みなのだと実感できたことで、次第に肩の力が抜けて、自然体で仕事に打ち込めるようになっていった気がします。
私は天才ではないですし、目立った才能もありません。
ですから、異次元の思考や行動力を持つビジネスマンにライバル心を燃やして頑張っても、勝てる見込みはありません。
それならば、色々な情報や出会いを、自分の中でしっかりとかみ砕いて、必要なカタチでお客様に提供できるよう、『結び目』となる部分を極めていこう。
そのように自分の強みを活かせるようになってからは、肩の力が抜け、新たなステージに進むことができました。
だから私は、FIROを選びます。
こんなことを言うと元も子もないかもしれませんが、長いようで短い一生の中で、どのようにして暇をつぶすか…
それが人生なのだと思います。
今、仕事を辞めても、贅沢さえしなければ、家族と幸せに生きていけるかもしれない。
それでも仕事を辞めないのは、自分の人生に、刺激や成長を求めているから。
この仕事を通じて得られる知識やお客様からの有難うの言葉があるから、私はやりがいを持って働いていけるのだと思います。
ですから、私が選ぶのは、FIRE(経済的自立・早期退職)ではなく、FIRO(経済的自由・選択的退職)を選択し、
本質的成功とは、選択肢を持てる人生、物心両面の永い成功という生き方。
「いつでも退職(卒業)できる」という自由を持ちながら、顧客と共に成長し続けることが、私の理想です。
自分も、家族も、お客様も、みんなが自由でいられる幸せを目指して、私は今日もお客様の課題解決のために全身全霊で挑みます。
こうした考え方が、読者の皆さんに少しでもお役に立てると嬉しいです。
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