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ウィズポメラ企画 朗読作品感想『私が生まれた『町A』(北上秋良)』


時間が経ちすぎた感がありますが、やっと感想に手がつけられました。


まずは『ウィズポメラ企画』について説明を。

ポメラ愛にあふれた ポメラDM200_botさん(@DM200_bot)が主催された
ポメラと好きなもの、素敵な時間が映っている「ウィズポメラ写真」をTwitter上で募集した企画です。

募集期間は2022年6月3日〜7月4日。特典で1名様の希望のテキストを役者さんが朗読してくださる、というものです。


▼企画ページはこちら
https://pomera2022.mystrikingly.com/4


応募された方の素敵な写真も素晴らしく、朗読を希望されるテキストも、じんわり気持ちに染み渡るものが多くて、いろんな刺激を受けました。


その中でも役者さんが朗読された作品、『私が生まれた『町A』』(北上秋良さん)は、テーマのひとつになった『町A』の入ったPeople In The Boxのアルバム『Kodomo Rengou』を購入して聞くほどでした。

私がふるさとと感じている幼稚園年長の夏から小学5年生の終わりまで過ごした町が、北海道と反対の、九州にあるかつて炭坑で栄えた町だったせいかもしれません。

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▼朗読ページ『私が生まれた『町A』(北上秋良)
https://pomera2022.mystrikingly.com/4



朗読作品の再生ボタンを押して、BGMがなんだかNHKっぽいなぁ、と思いました。バブル期少し前によくやっていたNHKの昔を懐かしむ系の貴重な映像作品を連想したせいかもしれません。

朗読をされている谷内一恵さんのすっとした、だけどあたたかみのある声の印象も連想の理由でした。


北上秋良さんの文章はずんときました。集中して聞きたくて、ベッドに横になりヘッドホンをつけて一度聞き、30分位してから聞き直しました。

私は逆にふるさとに引っ越す前に2年弱団地に暮らしていました。手をうっすら汚して何度も手を洗う、似たようなことをしていて、水がもったいないと母にひどく怒られていたことも思い出しました。子どもは水遊びが好きなものです。何度も怒られていました。


『町A』を聞いたときに、
Simon & Garfunkelの『Scarborough Fair』(スカボローフェア)と
Eaglesの『Hotel California』(ホテルカリフォルニア)を連想しました。どちらも、ふるさとを離れた後で、英語の意味もわからずに子どもだった私が涙を流した歌です。

私がふるさとを離れて40年以上が経ちます。その間ふるさとを訪れたのは2回だけです。引っ越した翌年、そして2014年。GoogleMapで見てみると、市内に巨大ショッピングモールが出来ていました。

ふるさとは町Aになっていました。
きっと日本中に町Aが存在するのでしょう。


『町A』を何度か聞いた後、『私が生まれた『町A』』を聞いて、なんとなくですが『日の名残』(カズオ・イシグロ)を思い出しました。

聞いた人にとっての大切で懐かしい場所を想起させる、美しい文章と朗読でした。できればお若い方の感想を読んでみたいです。


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発表直後から感想を書きたいと思っていたのですが、諸々のハプニングのため1ヶ月近くの時間が空いてしまいました。

DM200ならともかく、DM100が途中で電池切れするほど…。

向き合う時間にムラがありすぎて、メイン機がなかなかDM200に切り替わらない残念なポメラユーザーですが、次回はちゃんとデスクを撮影できるように整えたいと思っています…。

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