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1日1分で自分を変えるたった1つの方法【Visualization】

自信のない自分やいつも不安な自分を、明るく希望に満ちた自分に変えたいと思っている人はたくさんいると思います。

そして、本を読んだりセミナーに参加したりしたけれど、すぐに元に戻ってしまう、ぜんぜん変わらない、やっぱり自分はダメなんだ、そう思って自分を変えることを、あきらめている人もいるかもしれません。

しかし、自分が変われないのには理由があるのです。そのメカニズムと、どうやったら自分を変えられるのかについて、ここでは順を追って解説します。

なぜ人は変われないのでしょうか?

結論から言うと、人が変わらないのはマインドセット(考え方やものごとを見るクセ)が変わらないからです。

子供の頃から親にお前はグズだ、お前はダメだ、お前は頭が悪い・・・こういうことばかりを言われ続けて育った子供は、自分はグズでダメで頭の悪い人間だと思い込んでいます。これがマインドセットです。

自分が変わろうとしたときに、このダメな自分というマインドセットが、自分を変化させることを拒絶し、変化させないようにします。

そのダメなマインドセットを変えるために、非常に有効な手段がVISUALIZATION(ビジュアライゼーション、 頭の中でものごとを現実のことのようにイメージすること )なのです。

VISUALIZATIONに相当する日本語はありません。近い言葉としてはイメージ力、ビジョン力がありますが、 ここではそのままVISUALIZATIONを使います。

VISUALIZATIONは直接脳に働きかける方法で、いろんな機関で研究されていて、その効果は科学的に立証されています。

脳のフィルター機能 【 網様体賦活系 】

脳には網様体賦活系という器官があり、神経のネットワークで情報のフィルターの役割をしています。

必要な情報と不必要な情報を選別するシステムで、不必要な情報を意識から遮断する働きがあります。

そして、このフィルタープログラムは、今までの過去の経験によって作られています。

もし、Aさんの過去の経験が失敗ばかりで自分に自信が持てない、だから自分には価値がないと考えていれば、Aさんの網様体賦活系は目に入るものや聞こえてくるすべての情報の中から、自分には価値がないという考えを正当化する情報ばかりを意識に上げるようになります。

すると、意識はダメな自分を肯定する情報ばかりを、見たり聞いたりすることになり、ますます自分はダメなんだと思い込むようになります。こうしてAさんのネガティブなマインドセットはどんどん固まっていきます。

網様体賦活系の役割

網様体賦活系がこのような働きをするのにはわけがあります。

それは、もしこの情報のフィルターシステムがなければ、すべての目にする情報、すべての耳にする情報を優先順位をつけずに意識に上げてしまい、脳は情報処理が追い付かなくなります。

すると、必要な情報もどうでもよい情報も、同じ重要度で認識されてしまい、正しくものごとを考えることができなくなってしまいます。

そうならないよういするために、今、何が必要な情報なのかを網様体賦活系が選別しているのです。

そして、情報の選別基準になっているのがマインドセットなのです。

どうやってマインドセットを変えるのか

VISUALIZATION によって、新しい網様体賦活系を再構築します。

VISUALIZATIONは能力開発や、スキルの向上などにも非常に有効な手段です。

実験で、ピアノを弾く練習を実際にやったときと、目を閉じて頭の中で、ピアノを弾く練習を想像をしたときの脳の状態を比べてみました。

結果は、頭の中でピアノを弾くイメージをしただけで、実際にピアノを弾いたときとくらべて50%の練習効果があったことがわかりました。

これはあらゆるスポーツの練習や、上達にも効果的であることが証明されています。イメージすることで、実際の脳の神経伝達回路を変化させることができるのです。

このように、頭の中で現実のことのようにイメージすることを、VISUALIZATIONといいます。

では、どうやってVISUALIZATIONをやったらよいのでしょうか。

VISUALIZATIONのやり方

VISUALIZATIONは以下の順番で行います。

1 静かに座って目を閉じる

2 自分の最高の状態をできるだけ詳細に明確にイメージする

・仕事で堂々とプレゼンをしている自分

・商談が成功した自分

・新しい家を建てた自分

・家族や友達と楽しく生活している自分

・仕事が認められて昇進した自分

このような、心が躍るようなシーンをありありとイメージしましょう。

3 この最高の自分のイメージが定着したら、そのイメージがもたらすポジティブな感情を感じます。

幸福、勇気、楽しい、うれしい、自信、感謝、などを実際に感じることが大切です。

うれしくて自然に微笑みがこみあげてくるようになるまで、何度も何度もイメージしましょう。

1日1分、VISUALIZATIONを習慣にするだけで、あなたは大きく変わります。

脳で何が起こっている?

VISUALIZATIONをすると、脳はそのイメージに基づいた新しい網様体賦活系を構築し始めます。

情報を選別する新しい情報フィルターができるのです。

もう一つ重要なことがあります。それは脳は実際に起こったことと、イメージの中で経験したことの違いがわからない、ということです。

重要なので繰り返します。

脳は過去の経験と想像上の経験の違いがわかりません。

脳はイメージしただけで、そのイメージを経験として記憶しているのです。したがって、VISUALIZATIONではできるだけリアルに、ポジティブなイメージをすることが大切なのです。

そして、新しい脳のフィルターは、イメージによって経験した最高の自分にとって必要な情報だけを意識に上げるようになります。

するとものの見方や考え方が劇的に変化します。マインドセットが変わったのです。

これが自分を変えるメカニズムです。そして、どう変えるのかは自分で自由に選ぶことができます。

実際に著名なスポーツ選手、実業家、作家、アーティストなどがこのVISUALIZATIONによって大きな成果を上げています。

あなたには大きな可能性があります。今までその可能性の扉をどうやって開けるのかを、知らなかっただけです。

まとめ

自分を変えられない原因は、今までの経験が作り出したマインドセットというもので、そのマインドセットに大きな影響を与えていたものは網様体賦活系でした。

自分を変える障害となっていたマインドセットを変えるためにはVISUALIZATIONが非常に有効で科学的にも効果が証明されています。

VISUALIZATIONによって多くの人が成功して実績をあげています。

毎日1分のVISUALIZATIONを習慣にして、今度こそなりたい自分になりましょう!

みなさんの人生が勇気と希望と幸せで満たされますように。


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