にゃんころもち

心理的な問題や人の内面について触れていきたいと思っています。最近小説も書き始めました。…

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心理的な問題や人の内面について触れていきたいと思っています。最近小説も書き始めました。アイコンは愛猫が鳥の集会を監視している様子です。

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  • 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

    初めての小説作品になります。寝る前やコーヒーを飲むときなどに手にとっていただけたらうれしいなあと思います(´・ω・`)もちろん無料です

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#1 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

―――それでもいい。"僕"はこの世界を壊す――― すべての人に憎まれようとも構わない これから"僕"は―――世界の敵になる――― 序章 陰鬱な雨が外の格子にあたり、カンという音が響く。 長い間使用されていない家具からは湿気のせいかカビのような匂いがして鼻を突いた。 4月になるというのに、この空き家はまるで氷室のようにじっとりとした冷気が肌にまとわりついている。 「本当に大丈夫かい...?俺ぁ恐ろしいよ...」 初老の男性がビクビクしながら私の後ろからついてくる。

    • #10 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

      第八話:玄鏡司 三日間寝込みようやく覚醒した退魔師・月御門水月(つきみかど・すいげつ) ところが樹海で遭遇した異質な妖魔によって呪縛を受けてしまっていた。 邪悪な存在になりかけていた水月の呪縛を剣の一振りで解き放った黒コートの男とは一体―――― 「―――っく...なんだ...ここは」 目を覚ますと、石造りの牢のなかに鎖に繋がれ閉じ込められていた。 牢の前の燭台が不気味に揺れ、暗闇の中の唯一の光となってた。 「まさか、霊障獄か...。」 怨霊や妖怪による重症患者や罪人

      • #9 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

        第七話:誰が為に舞う 「知っているなら聞かせてほしい。あの時あったこと、全部」 真剣な眼差しで紅桜を見つめ、彼女が何かを言おうとしたとき ぎゅるるとお腹が鳴ってしまった。 「あらあら...長らく食事をおとりになられていませんでしたものね」 「そちらに弟君が用意してくださった粥がございます故、食べながらどうぞお聞きくださいませ」 紅桜は立ち上がり机に置いてあるお盆から粥の椀を持ちあげ、ベッドまで運んでくる。 スプーンで食べさせようとしてくるが、それはできると制止する。

        • #8 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第六話:紅桜 見慣れた天井。使い慣れた寝具。 長い...長い夢を見ていた気がする。 起き上がろうとするが、体が鉛のように重く上半身を起こすので精いっぱいだった。 今何時だろうかとスマホを探すが、近くには見当たらない。 陽の当たり具合だと、朝だろうか...チュンチュンと呑気なスズメたちの鳴き声が聞こえる。 「お兄ちゃん!?」 扉の前に、お盆をもった優紀が立っていた。 とても驚いた様子で私の学習机にお盆を置くと、階段下に向かって叫んだ。 「お母さん!!お兄ちゃん目覚ました

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        #1 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

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        • 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する
          10本

        記事

          #7 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第五話:目覚め 俺は暗闇の中にいた。 夜に灯りを消した部屋のように何も見えず、孤独を感じる空間。 力は入らず指先一つ動かすこともかなわない。 「どこだ...ここは...」 俺はそう呟いたはずだったが、発した声は自分の耳にすら届かない。 微かに気配を感じその方向を見る。 月明かりの下で群生した彼岸花を愛でる美しい女がいた。 足先まで伸びた女の髪は月に照らされ真っ白の髪が銀のような輝きを放ち、巫女のような装束を着ていた。 女が顔をあげ、こちらを見ると深紅の瞳が俺を捉えた。

          #7 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          #6 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第四話:情愛の果て③ 退魔師だと名乗る男は指に挟んだダーツの矢をくるくると指の間で転がすようにしてみせた。 「おや...泥で白いパーカーが台無しだ」 「そのまま真っすぐ行けば道路に出るからね、振り返っちゃあいけないよ」 飄々とした雰囲気の男は明るくふるまってみせたが、その目は笑っていなかった。 この男は危ない。 そう確信した私はなんとか百足女に危害が及ばないようにしないといけないと考えた。 「この子は危険じゃありません!道案内してくれるところなんです!」 私は一歩前

          #6 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          #6 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第四話:情愛の果て③ 退魔師だと名乗る男は指に挟んだダーツの矢をくるくると指の間で転がすようにしてみせた。 「おや...泥で白いパーカーが台無しだ」 「そのまま真っすぐ行けば道路に出るからね、振り返っちゃあいけないよ」 飄々とした雰囲気の男は明るくふるまってみせたが、その目は笑っていなかった。 この男は危ない。 そう確信した私はなんとか百足女に危害が及ばないようにしないといけないと考えた。 「この子は危険じゃありません!道案内してくれるところなんです!」 私は一歩前

          #6 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          #5 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第四話:情愛の果て② 本栖湖を一望できる場所にある食堂は少しレトロな雰囲気が漂っていた。 そばやうどん、そしてカレーライスやお酒まで楽しめるメニューが揃っている。 店内だけでなく外にも席が設けられており自然の風景と湖、そしてなによりも富士山を間近に感じながら食べるお昼は格別だ。 お昼を少し過ぎていたので、お客さんはまばらで混雑はしていなかった。 せっかくなので外の席で食べることにしてみた。 「えーっと、じゃあ山菜そばをひとつ!」 「はい、山菜そばですね。少々お待ちください

          #5 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          #4 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第四話:情愛の果て① 息も絶え絶えになりながら鬱蒼とした森の中を転びそうになりながら走る。 心臓が激しく脈打ち、自分の鼓動で周りの音が聞こえないくらいになっていた。 まだ昼間だというのに伸びきった樹木が陽を遮り、夜のように光を拒絶している。 背後を咄嗟に振り返ると、うっすらと木々の合間からこちらに向かってくる顔が見えた。 女の能面のような顔が笑みを浮かべ 百足のように細長く伸びた体躯からは無数の手足が伸びて独立した動きを見せている。 身の丈は3mを超えるのではないかという

          #4 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          #3 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第三話:想いを伝えられたなら 今朝の目覚めはとても軽やかだった。 本来ならばアラームを何回も止めて起き上がれるほどなのだが 不快感がない朝は久しぶりかもしれない。 窓辺には白兎がおりチュンチュン鳴いているスズメを観察していた。 「おはよう、白兎」 私が話しかけたことに気づいたウサギは振り返り、心に優しい音色が響く。 「主――オハ、ヨ、ウ?」 「朝のあいさつだよ。"おはよう"っていうんだ」 「イミ――――――シリ、タク―――」 「うーん...今日も一日がんばろうとか健や

          #3 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          #2 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          第二話:パートナー 「ご飯できたよー!おりてきなさーい!!」 一階の階段下から母の大きな声が家中に響きわたる。 それは夕飯の用意ができたことを知らせるもので、私の家族が唯一集まる時間だ。 ベッドで寝ころんでいた私はよっと起き上がり、階段を下りていく。 台所に着くとまだ食事は並んでいなかった。 「ほら、手伝って!小皿もみんなの分並べてね!」 私が食器棚から皿を取り出し、大きめの長方形のテーブルに並べていくと父と弟が居間から入ってきて座席に着く。おそらく一緒にゲームでもし

          #2 妖の巫女と呼ばれた僕はたった一人の為に世界を破壊する

          明日から始める仕事のススメ"大人のサボり"

          こんにちは。 新社会人になる方もいる時期になりましたね。不安や緊張、そして期待に満ちた気持ちで出勤を迎える方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そして残念なことに仕事が嫌になってしまい憂鬱になり毎日がつらいという人もいらっしゃるかもしれません。 そんな方のために仕事をしていく中で前向きになれるような話をしていきたいと思います。キャリアアップしたい!スキルアップしたい!という方向けではなく、なるべく心穏やかに社会人生活を過ごしたい方向けの記事です。 仕事のコツは"サボる"こ

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          FORMSTARSのプレイ人口が激減?!その理由とは

          こんにちは。 スクウェア・エニックス社の新作タイトル【FORMSTARS】をご存じでしょうか?三人称視点のゲームで泡を使った見た目も楽しいゲームです。 今回考察していきたいのはプレイ人口が発売当初より激減してしまっているという噂…何故そうなってしまったのかを考えていきましょう。 強気な価格設定発売と同時にPlaystation Plusに加入していれば無料でプレイすることができ話題になりました。原則オンライン対戦を楽しもうとするユーザーにとってはPlaystation Pl

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          異世界転生作品がなぜここまで流行したのか?宗教的な観点から考察

          こんにちは。 コミック・アニメ・ライトノベルで定番のジャンルとなった異世界転生。 海外でも"isekai"として人気です。 なぜこうまで人気を獲得しジャンルとして確立したのでしょうか。 人を惹きつける魅力の理由を探っていきましょう。 現実世界からの逃避 "転生"という部分に注目していきましょう。 物語の主人公の多くが現代社会で生活をしている男女です。共通しているのが何かしら不満や不公平を感じて憂鬱とした毎日を過ごしています。 そして不慮の事故や英雄的行動によって突然の死を迎

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          怒りやすい自分に悩んでいるあなたへ

          こんにちは。 すこしでもイラっとすることがあると物に当たったり、人に八つ当たりして後で苦しんではいませんか。怒りたくて怒っている人なんていません。 そんなあなたの気持ちが少しだけ楽になるような話をしていきたいと思います。 怒ることってわるいこと? そもそも怒りという感情は悪いものではありません。 喜怒哀楽の中で怒りの役割は自己防衛にあるといわれています。自身や家族など身近な人に対して敵意をもった存在への防衛本能の機能です。 怒りの感情を高めることで脅威を排除するためのエネ

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          強迫性障害に悩む方へ

          こんにちは。 3月も後半だというのに寒い日が続きますね。暑くなったり、急に冷えたりすると自律神経が乱れてしまいます。なかなか落ち着かず、心身ともに不安定になりがちですのでくれぐれもご自愛ください。 今回は精神疾患に関わるお話をしていきたいと思います。 みなさん外出をした際に「あれ?エアコン消したかな」「コンロの元栓閉めたかな」「家の鍵かけたっけ…」となってしまった経験がきっとあるのではないかと思います。大抵の場合は問題は起きずそのまま日々を過ごすのですが強迫性障害の方の場合

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