連邦準備銀行のグールズビー総裁、1月の雇用統計は表面的には印象的でも裏に強さはない
概要:
シカゴ連邦準備銀行のオースティン・グールズビー総裁は、1月の雇用統計が表面的には素晴らしいとしつつも、その背後にある詳細が強力でないと指摘しました。労働時間の減少など、いくつかの要素が裏に潜む影響を示唆しています。
グールズビー総裁のコメント:
ヘッドラインの数字は印象的で、驚くべきものであった。
しかし、数字の裏に掘り下げると、ヘッドラインが示唆するほど強力ではない。
特に、先月の新規雇用の急増にもかかわらず、労働時間が0.2%減少したことが気になる。
景気対策と金利について:
グールズビー総裁は3月の政策会合での利上げについての質問には避ける形で答え、今後のデータを見ていく方針。
元Fed副総裁のクラリダ氏は、1月の雇用統計の強さを考慮して、金融サイクルの最初の利下げが最も可能性があるのは6月だろうとの見解。
連邦準備制度は透明性があり、金利決定は実際の経済状況とデータに基づいている。
インフレと経済的不安について:
アメリカ人が高騰した食品価格から経済的な不安を感じる可能性があるとの指摘。
インフレを抑制するためには金利を引き上げる必要があり、現状ではその手段が採られる可能性は低い。
市場への影響:
雇用統計の発表後、DJIAおよびSPXの株価は上昇。
10年債券利回りも4%を上回り、市場は雇用統計に強く反応した。
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