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【じーじは見た!】後編:骨太の方針2023を見てみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

今回は、骨太の方針2023の報道はされない興味深いポイントを確認しています。

本編は後編です。前編から読んでいただけれる嬉しいです。


✅グリーントランスフォーメーション(GX)について

骨太の方針の第2章は岸田首相肝煎りの「新しい資本主義の加速」です。

本来ならもっとこの章が報道されるといいのですが、政局好きのマスコミを始め、報道されるのはLGBT理解増進法案の可決で女装した男が女湯に入ってくるだとか、マイナンバーカードの紐づけが上手くいっていないことと、防衛費や異次元の少子化対策の財源問題にばかり話題が行ってしまいました。

そんな中でじーじは、第2章に書かれているこれからの成長戦略となるであろう内容を取り上げてみます。まずはGXです。

1)今後10年間で、官民協調で150兆円超の脱炭素分野の新たな投資実現

2)複数年の投資計画に切れ目なく対応できる中小企業向けの省エネ補助金

3)省エネ効果の高い住宅の新築・改修、断熱窓への改修を含むZEH・ZEB(ゼロ・エミッション・ハウス、ゼロ・エミッション・ビルディングの略)

4)産業部門のエネルギー使用量の4割を占める主要5業種(鉄鋼業・化学工業・セメ ント製造業・製紙業・自動車製造業)に対して国が2030年度の非化石目標を提示し、製造業の燃料・原料転換を加速

5)再生可能エネルギーの最大限の導入のための2つの加速
  ①地域間を結ぶ系統整備の加速
   今後10年間程度で過去10年(約120万kW)と比べて8倍以上の規模(1000万kW以上)で整備を加速(2030年度を目指して北海道からの海底直流送電を整備)し、分散型エネルギーシステムなど真の地産地消に取り組む
  ②再エネ導入に向けたイノベーションの加速
   ・次世代太陽電池(ペロブスカイト)
   ・浮体式洋上風力
   ・次世代蓄電池
   ・スマートエネルギーマネジメントシステムの技術開発
   ・再エネ分野におけるサプライチェーン構築や人材育成

6) 原子力の活用について
  ①原子炉の再稼働の推進
   安全性の確保を大前提に、原子力規制委員会による審査に合格し、かつ、地元の理解を得た原子炉の再稼働を進める。
  ②次世代革新炉の開発推進
   原子力の安全性向上を目 指し、新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設に取り組む。
  ③原子炉のリプレースの推進
   地域の理解確保を大前提に、廃炉を決定した原発の敷地内での次世代革新炉への建て替えの具体化を進めていく。
  ④人材の育成
   安全性向上等の取組に向けた必要な事業環境整備を進 めるとともに、研究開発や人材育成、サプライチェーンの維持・強化に対する支援を拡充 する。
  ⑤原発稼働期間の延長
   原子力規制委員会による厳格な審査を前提に、現行制度と同様に、「運転期間は40 年、延長を認める期間は20年」との制限を設けた上で、一定の停止期間に限り、追加的な延長を認める。また、核燃料サイクルの推進、廃炉の着実かつ効率的な実現に向けた知見の共有や資金確保等の仕組みの整備や最終処分の実現に向けた国主導での国民理解の促進や自治体等への主体的な働き掛けの抜本強化を行う。

7)改定「水素基本戦略」に基づく対応
  ①既存燃料との価格差に着目した事業の予見性を高める支援
  ②需要拡大や産業集積を促す拠点整備支援
  ③2030年頃までの商用開始に向けて水素コア技術を国内外で展開
  ④水素・アンモニアの大規模かつ強靱なサプライチェーンの早期構築

8)自動車について
  ①2035年までに新車販売は100%電動車を目標とする。
   2030年代前半までの商用化を目指す合成燃料(e-fuel)の内 燃機関への利用も見据え、2035年までに新車販売でいわゆる電動車(電気自動車、燃料電 池自動車、プラグインハイブリッド自動車及びハイブリッド自動車)を100%とする。
  ②目標達成等への支援
   ・蓄電池の投資促進
   ・技術開発等や車両の購入、充電・充てんインフラの整備
   ・ 中小サプライヤー等の業態転換支援

9)その他
  ①カーボンニュートラルポートの形成
  ②ゼロエミッション船の開発・導入
  ③持続可能な航空燃料(SAF)等を含む船舶・航空・ 鉄道等の輸送分野やまちづくりGXを含むインフラの脱炭素化
  ④ 森林吸収源対策等を加速
  ⑤カーボンリサイクルやCCS、地熱を含めた研究開発や設備投資、需要創出の取組推進

✅GX経済移行債

GXへの財源は? つなぎ国債を発行します。要するに将来は炭素税のようなカーボンプライシングで償還するのでそれまでの繋ぎの国債です。

 今後10年間で150兆円超の官民GX投資の実現を目指し、GX推進法に基づくGX推進戦略を定め、今年度から発行する将来の財源の裏付けをもった「GX経済移行債」等を活用した大胆な先行投資支援を規制・制度措置と一体的に講ずるなど、「成長志向型カーボ ンプライシング構想」を速やかに実現・実行する。

骨太の方針より引用

その他にも日本をアジアにおけるGX投資のハブにすると書いてあります。

 GX投資を支えるファイナンスについて、日本をアジアにおけるGX投資のハブとすべ く国際金融センター機能を強化する。グリーン・ファイナンスの拡大、トランジション・ ファイナンスに対する国際的な理解醸成へ向けた取組の強化を図るとともに、公的資金と 民間資金を組み合わせた金融手法(ブレンデッド・ファイナンス)を開発・確立する。加 えて、TCFD等に基づく開示の質と量の充実を含めたサステナブルファイナンス全体を推進するための環境整備を図る。

骨太の方針より引用

✅スタートアップ支援はどうなるのか?

「スタートアップ育成5か年計画」に基づき、過去最大規模の1兆円のス タートアップ育成に向けた予算措置をするのが目玉政策です。

更に、スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築を進めるための政策やベンチャーキャピタル育成のしくみにも言及しています。

1)ストックオプションの活用に向けた環境整備
2)国内外における起業家育成の拠点の整備
3)各地域の大学・高専等でのスタートアップ創出、起業家教育、海外起業家・投資家の誘致拡大等を推進
4)マサチューセッツ工科大学(MIT)など海外トップ大学との調整や施設の検討など構想の具体化を進めつつ、優秀な研究者の招へい等により、ディー プテック分野の国際共同研究とインキュベーション機能を兼ね備えた「グローバル・スタ ートアップ・キャンパス」を東京都心に創設
5)スタートアップの資金供給の強化と出口戦略の多様化
ベンチャーキ ャピタルへの公的資本の有限責任投資、ベンチャーキャピタルとも連携した事業開発等の支援、SBIR制度による支援の更なる推進、エンジェル税制の活用促進
6)公募増資ルールの見直し
大企業が有する経営 資源のカーブアウトの加速等を行うとともに、多数決により金融債務の減額を容易にする 事業再構築法制の整備
7)企業の参入・退出の円滑化
知的財産の保護・活用の推進等に取り組むとともに、経営者が事業不振の際、 M&A・事業再構築・廃業等を早期に相談できる体制の確立や事業成長担保権の創設を含め、経営者保証に依存しない融資の拡大

こういった日本の未来への種まき投資と若い人がチャレンジしやすい環境にこそ、どんな少子化支援対策よりも若者を活性化する効果があると思います。

選挙目当てのバラマキばかりでなく、若者がチャレンジする教育への改革と新しい資本主義の実現に向けてのスタートアップ支援を頑張ってこそ、真の「骨太の方針」になるのではないでしょうか?

頑張れZ世代!

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかん「毎昼12時」にじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。若い人が「チャレンジ」する社会に変えていくことが日本復活の鍵であり、本当の意味での「骨太の方針」になるのだと思います。

【じーじは見た!】前編:骨太の方針2023を見てみた⁉️

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