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【じーじは見た!】後編:IPBES(イプベス)をご存知ですか?

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

国際的に生物多様性や生態系サービスの現状や変化を科学的に評価し、それを的確に政策に反映させていくことを目的に、世界中の研究成果を基に政策提言を行う政府間組織としてIPBESは2012年4月に設立されました。

このIPBESの専門家グループの一つである「侵略的外来種」の問題についてみていくことにしましょう。

本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。

✅侵略的外来種って何?

環境省のホームページからその定義を引用してみましょう。

外来種とは、たとえばカミツキガメのように、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。

環境省HP「侵略的な外来種」より引用①

外来種の中で、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるものを、特に侵略的外来種といいます。具体的な例としては、沖縄本島や奄美大島に持ち込まれたマングース、小笠原諸島に入ってきたグリーンアノールなどがあげられます。
小笠原諸島は海洋島といって、一度も大陸と陸続きになったことがない島々で、小笠原で独自の進化を遂げてきた固有生物の宝庫と言われています。グリーンアノールは小型のトカゲで、昆虫などを主食にしていて、この小笠原固有の昆虫の多くがグリーンアノールに食べられてしまい、絶滅の危機に瀕しているもの、既に絶滅してしまったかもしれないものが多くいます。

環境省HP「侵略的な外来種」より引用②

✅世界の侵略的外来種ワースト100に入っている「ワカメ」

こんな記事で紹介されています。

コンテナにいろいろな荷物を積んでは運ぶコンテナ船とバラ積み船という形態で特定の荷物を運ぶ船が世界中を行き来しています。

荷物を積んでいる時と空荷の状態で船のバランスは随分と違います。そのため空荷の時は、船のハッチにバラスト水と呼ばれる海水を入れて、船の強度上の安定を保ちます。そして荷物を積む港の前でバラスト水を排水します。

この時に「ワカメの子供(遊走子や配偶体)」がバラスト水に混じって海外の海へ運ばれていったのです。

日本の海域には、ワカメを食べるウニ等、ワカメの天敵が生存しており、また我々が好んでワカメを消費する食文化があるので、全く問題ありません。

ところが、アメリカ、フランス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、黒海、地中海などでは、ワカメの天敵がいないだけでなく、ワカメを食べる食習慣がなく、ワカメにとってはユートピアであり、大繁殖してしまって沿岸の生態系にも影響がでているようなのです。

そのため、世界の侵略的外来種のワースト100の中に入る世界の嫌われ者になっています。知らなかったでしょ?

✅日本の侵略的外来種ワースト100

日本の侵略的外来種ワースト100リストもまとまっているようです。

その中でも日本の生態系を脅かすワースト1は何でしょうか?

哺乳類の中では、アライグマとかヌートリアといった見た目のかわいらしい動物がリストアップされています。

見た目のかわいらしさとは違ってアライグマは結構危険な動物のようです。板橋区では、こんな注意喚起をされています。

ヌートリアもカピバラのような見た目でかわいらしいのですが、イネや野菜に対する食害、絶滅危惧種のベッコウトンボの生息地破壊など生態系への悪影響も深刻で特定外来種に指定されています。

こんな風に神戸市では注意喚起しています。

グローバル経済の世の中では、世界中の製品だけでなく、生物も日本に侵入してきますし、逆にワカメのように世界の海へ侵入してしまうものも出てきます。

生物多様性は、食料問題にも関連して重要な問題になってきており、特に侵略的外来種の問題は深刻です。

だからこそIPBESという国際的な機関で政策支援をしていくことが本格化してきているのだと思います。

頑張れ国連!
頑張れZ世代!

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「Real World Teacher」と「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。
こども達への教育こそが日本の希望です。みんな一緒が一番ではなくて、みんなそれぞれの探求心を伸ばしてあげたいですね。

【じーじのもろもろ】みんなと一緒でなくていいよ!


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