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【じーじは見た!】 前編:運動部活動の地域移行に関する検討会議を覗いてみた⁉

令和5年から学校での休日の部活動が廃止され地域活動へ移行していくことが既に決まっており、混乱なく移行ができるように運動部活動の変革が検討されています。

第1回目の検討会議が2021年10月7日に開催され、第2回目が12月2日に開催されました。

議事録や資料を覗いてみてじーじも中学校や高等学校における部活動のあり方がどうなっていこうとしているのかを知ろうと思いましたのでお付き合いください。

✅この会議の目的は?

第1回目の会議冒頭でスポーツ庁室伏長官の挨拶を引用して目的を考えてみましょう。

【室伏スポーツ庁長官】
皆様、おはようございます。スポーツ庁長官の室伏広治です。
本日は、検討会議の初回となりますので、一言御挨拶申し上げさせていただきます。
まず今回、検討会議の開催に当たって、皆様におかれましては、大変御多忙の中、委員に御就任いただくとともに、本日第1回検討会議に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
(中略)
運動部活動は、これまで我が国のスポーツ振興を大きく支えてきましたが、少子化が急速に進展する中、従前と同じやり方、運営体制では維持することが困難であり、学校や地域によっては存続の危機にあるところでございます。
また、部活動指導に携わる多くの教師が競技経験を有しておらず、長時間勤務の要因となっているなど、生徒においても、また、教師にとっても望ましい環境ではない状況になっておりまして、抜本的な改革に取り組んでいく必要があると考えております。
昨年9月には、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革を取りまとめまして、改革の第一歩として、休日の部活動の地域移行を、令和5年度から段階的に実施することになっております。この部活動改革は、学校の働き方改革への対応とともに、子供たちにとって、よりふさわしいスポーツ環境の実現を目指すものであります。
運動部活動の地域移行を着実に実施するとともに、地域におけるスポーツ環境を整備し、子供たちがスポーツに親しめる社会を構築することを目指し、検討課題について御議論いただきまして、運動部活動の受皿の整備方策等について取りまとめていただきたいと考えております。
委員の皆様方におかれましては、高い御見識と様々な御経験を踏まえた御意見等を頂戴できればと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

上記のとおり、教師の働き方改革を踏まえた学校の部活動改革が決まっており、令和5年から部活動を段階的に地域移行(学校の部活から地域のスポーツクラブへ)していく持続可能な運動部活動の体制づくりの課題を明確にして具体策を検討する会議という建付けのようです。

都市部と地方での環境格差があるので検討会が進むにつれて単に現状を変えることを「反対」と叫ぶ人が出てきそうなテーマですね。

✅確かに先生は大変だ⁉

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会議で配付された資料から抜粋したデータ👆ですが、上記は平均値ですよ。

小学校の先生も大変ですが、部活動がある分中学校の先生は63.2時間/週働いています。平均ですよ、これ。

月間に引き直したら過労死基準の80時間/月の残業時間をオーバーしていそうですね。

残業手当を伴う労働時間として認識されているかどうかは別として持ち帰りを除く学内勤務実態調査の結果としては、こんな感じなんです。👇

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✅若い先生に部活指導の役割が回ってくる⁉

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上記も配付資料からの抜粋ですが、先生の年齢構成からいけば完全に若い先生に運動部の指導者の役割が回ってきている実態が明らかです。

しかも自分に競技経験があった訳でも指導経験があった訳でもない若い先生に「やっとけ~」と部活指導者という役割が回ってきます。

新人の教員などは、いきなり30数人の生徒の前に立たされて、彼らを統率することを求められ、間違った個人主義が浸透して「我のこと」しか考えないモンスターペアレンツからの猛烈な抗議の矢面に立たされる上に、競技経験もないような運動部の監督も任される。

「これはあかんやろ」と思いますよね。

これでは若い先生潰しにしかなりません。その上、素質豊かな生徒の能力を伸ばしてあげられない可能性も高いですよね。

✅どんな風にしていこうとしているのか?

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上記も配付資料からの抜粋ですが、教員の「アンペイドワーク(残業手当支給対象外)」としての部活動の持続可能性と題して、ここに書かれている最下段が全てを表わしています。

要するに教員のボランティア活動(アンペイドワーク)としての部活動は「持続可能性はゼロだと認識すべき」ということです。

当り前のことなんです。

だけど前例踏襲(俺の、私の若い頃なんかもっと苦労した)して思考停止してきたのでそんな当たり前のことが表に出てこなかったのです。

さて後編では、具体的にどんな風に変わっていこうとしているのかについてみていくことにしましょう。

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