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【じーじは見た!】「環境白書」を読んでみた⁉

「環境白書」って読んだことありますか?読まなくて結構なので、ちょっとだけnoteにお付き合いを!

✅いい事書いてあるんだけどね😥

「環境白書」と書きましたが、お役所仕事は、こんな風にこの白書を定義しています。

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この報告及び文章は、別表のとおり、環境基本法(平成5年法律第91号)第12条第1項及び第2項、循環型社会形成推進基本法(平成12年法律第110号)第14条第1項及び第2項並びに生物多様性基本法(平成20年法律第58号)第10条第1項及び第2項の規定に基づき、国会に提出するものである
(別表目次のタイトル)
令和元年度 環境の状況
令和元年度 循環型社会の形成の状況
令和元年度 生物の多様性の状況
令和2年度 環境の保全に関する施策
令和2年度 循環型社会の形成に関する施策
令和2年度 生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する施策
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全375頁にもなる環境白書、結構いいことが書いてあるのになあ🙂
ところが読んでみようと思えないボリューム(文字量)😅

それでも近年は、写真やグラフを多用して、見やすさを追求してくれているようにも思います。例えばこれ👇

環境白書

このグラフは、NASAのホームページから環境省が見つけてきて、加工したものです。

過去45万年の中で大気中のCO2濃度の変動を表わしています。

地球温暖化をヒステリックに言う方は、このグラフの右肩上がりに上昇している部分だけを切り取ってこれが温暖化の原因だと主張します。

※このグラフの形がホッケーのスティックに見えることから「ホッケースティック」に喩えられて、学者さんの間でホッケースティック論争が起こっています。

地球規模の気候変動要因には、地球の公転軌道(地軸の傾きに起因)の変動や太陽活動の変化などの気候システム外部からの影響によるものや熱帯太平洋の海面水温が数年規模で変動するエルニーニョ/ラニーニャ現象など気候システム内部の影響によるものがあり、科学で解明できていないことも多々あります。

人為活動による温室効果ガスの増加による温暖化なのか?

それとも地球の寒冷化・温暖化の循環による温暖化の進展に伴う結果としての温室効果ガス増加(海洋からのCO2排出)なのか?

分からないことが多いのですが、だからといって放置するわけにいけないからこそ、温暖化の要因が産業革命以降の人為活動によるCO2濃度の上昇であることを、世界中の国から人を出して、IPCC(気候変動問題の政府間パネル)で科学的な裏付けを30年以上も続けてきたのです。

確かにこのグラフを見れば、近年の二酸化炭素濃度の上昇は異常で、「これは何とかする必要がある」と思いますよね❗❓

もはや単なる「気候変動」ではなく、私たち人類や全ての生き物にとっての生存基盤を揺るがす「気候危機」とも言われているのです。


✅気候変動問題だけでない生物多様性保全の問題😅

気候変動問題においては、「COP3京都会議」「京都議定書」といった日本の地名を冠した注目キーワードが有名です。
※ここでのCOP3は気候変動枠組み条約締約国会議 第3回会合

生物多様性保全においても、実は日本の地名が入った京都議定書のような目標があるのをご存知ですか?

「愛知目標」知っておられる方は、結構環境問題通だと思います。

テレビでもインターネットでも最近は「SDGs」が注目されるようになりましたが、生物多様性保全における「愛知目標」は、マイナーですよね。

環境白書2

環境白書の中に次のような記述があります。

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2010年に愛知県名古屋市で開催されたCOP10(※ここでのCOPは生物多様性条約締約国 第10回会合)では、2020年までの世界目標として「生物多様性戦略計画2011-2020及び愛知目標」が採択されました。

2019年5月には、IPBESの地球規模評価報告書政策決定者向けの要約が公表され、愛知目標の達成状況について評価がされています。

同報告書では、順調な進展が見られるのは目標9、目標11、目標16、目標17の各目標の一部のみであり、目標3~8といった目標については、進捗が不十分であることが指摘されるとともに、自然がもらたらすものは世界的に劣化しており、このままでは、生物多様性保全と持続可能な利用に関する国際的な目標は達成できず、目標達成に向けては「社会変革」が必要と指摘しています。
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気候変動問題は、地球温暖化を否定していた共和党及びトランプ大統領からバイデン政権に変わったことで動き始めました。

この生物多様性保全の問題も、必ずやみんなが注目する課題になっていくと思っています。 頑張れ環境省❗❗


✅もっと上手に発信すれば国民の理解も深まるのに

それにしても法律で決まっている文書だから仕方ないのかもしれませんが、
広く読んでもらおうという文書じゃないですよね❓❔

いったい国民の何人が環境白書に目を通しているのでしょうか?

動画コンテンツも山のように作っているし、環境省が、国民に環境問題やその解決に向けた政策・アクションの状況を伝えようと努力していることは認めます。

しかし、どれだけのコストを掛けたコンテンツか分かりませんが、もう少し上手に発信すればいいのに???と思わずにはいられません。

一般にアイディア募集すれば、いくらでも良い案が出てきますよ❗❓
きっと😅😊

私のアイディアは、中学・高校及び大学の教養課程で「環境白書」を必須科目にすればいいのにと思うのです。

つまり教科書としての情報発信です。

教科書を戦後の成功体験そのままに、覚えてテストといったバカの一つ覚えのツールとしてではなく、使い方を考えなくてはいけません。

中学生は中学生なりに、高校生は高校生の視点で、そして大学生は、リベラル・アーツとして、ディスカッションの材料にすれば、きっとみんなすごく考えて、良い話し合いができると思うんだけどなあ😊😙

まあ、私がいくらこんな提案したところで、世の中変わらないけど😭😭
最後は、「じーじのボヤキ」のようになってしまいましたが、考えさせられる白書でした。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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