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岸田さんが9月に開催された国連総会に出席し、各国首脳が集まるハイレベルウィークには、何度もスピーチの場がありました。

それでも目立ちませんでしたね。

皆さんは、我が国の総理大臣が国連で何をスピーチしてきたか印象に残っていますか？

ゼンレンスキーさんばかりの報道で、我が国の首相に関する報道が不十分だったとは思いませんか？

秋の臨時国会が始まろうとしていますが、その前に首相官邸HPに沢山貼り付けてあるニューヨークでのスピーチ動画を確認してみましょう。

✅国連総会って？

外務省のHPには次のような解説がされています。

✅ハイレベルウィークにおける岸田さんのスピーチ！

岸田首相は、第78回国連総会一般討論演説を始め、下記するスピーチをニューヨークで行いました。首相官邸HPには全ての動画が掲載されています。

①※FMCTハイレベル記念行事でのスピーチ
②SDGサミット2023でのスピーチ
③第78回国連総会 一般討論演説
④グローバル・ゴールキーパー賞授賞式でのスピーチ
⑤G7保健フォローアップ・サイドイベントでのスピーチ
⑥※UHCハイレベル会合でのスピーチ
⑦ニューヨーク経済クラブでの講演
⑧第78回国連総会出席について内外記者会見

※FMCT (Fissile Material Cut Off Treaty:核兵器用核分裂性物質生産禁止条約）
※UHC （Universal Health Coverage：すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを支払い可能な費用で受けられる）

上記8つの動画の内、英語でスピーチしているのは、⑦だけなんですよ。
昨年もそうだったですが、どうも岸田さんは英語でスピーチした方が、表情も豊かで、原稿棒読みになる日本語よりも自然な感じがするんですよね。

去年も英語のスピーチ👆は良かったんですよ。

今年も英語の方が日本語よりもいいスピーチ（じーじの感想）だったような気がします。きっと、英語のスピーチライターの方が優秀なのかな？

✅一般討論演説の骨子は？

国連総会に出席したのですから一般討論演説が話題になるのが普通なのですが、英語でスピーチしたニューヨーク経済クラブでの英語の講演内容の方が話題になりました。

ニューヨーク経済クラブでの講演内容は前日には漏れており、日経新聞では1面に「資産運用特区 創設へ」のタイトルで「海外勢の参入促す」と報道していました。

経済財政諮問会議での提言にも無く、骨太方針2023でも言及していなかった「資産運用特区」構想を披露したのでマスコミが首相官邸の期待に応えて新聞報道したのでしょう。

そのことについては後編で紹介するとして、まずは、国連総会でのスピーチです。

岸田さんは、各国の協力・連携の重要性を訴えました。

「第１に、人間の尊厳が尊重される、平和で安定した国際社会の実現に向けた協力」の必要性を述べ、広島出身の自身のライフワークは、「核軍縮」だと述べています。

次に「第２に、デジタル化の進展と人間の尊厳との両立の実現」を挙げ、G7広島サミットでの「AI広島プロセス」を意識した発言をしています。

地球温暖化、気候変動対策についても述べており、「第３に、ネット・ゼロ実現までの、人々に対する負担の軽減」に触れて、環境問題の重要性を訴えています。

「第４に、次の感染症への備え」と感染症対策に触れた後、最後に「世界は大きく変わっています。現在の世界を反映した安保理が必要です。アフリカの代表性の向上を支持しており、常任・非常任理事国双方の拡大が必要です。来年の未来サミットやその後の国連創設８０周年を見据え、具体的な行動に移る機会が今です。」と国連改革を提案してスピーチを終えています。

そつのない優等生なスピーチだと思うのですが、心を打たないのは何故なんでしょうか？

後編ではニューヨークでの岸田さんのスピーチをもう少し深堀してみることにしましょう。

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