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【じーじは見た!】後編:AR6(統合報告書)の概要を見てみた⁉️

 心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

3月20日にIPCCのAR6を速報していた環境省地球環境局が、4月にAR6に関する概要報告書を公開しました。

今回は、その概要報告書を紹介しています。
本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。

✅厳しいけれど諦めるわけにはいかない!

CO2排出量は2100年までにどのような経路をたどれば1.5℃以内に気温上昇を抑えることができるのかを示したグラフです。👇

IPCC 第6次評価報告書(AR6) 統合報告書(SYR)の概要より抜粋①

上記グラフの青い線と青く塗りつぶしてある範囲が理想の排出削減カーブです。見てのとおり、2030年~40年までに相当急激な排出削減にもっていく必要があります。

2030年なんてもうそこまで来ているのに今のところ状況は厳しくて、赤い線と赤の塗りつぶしが、現状の政策が実施された場合に予想される排出削減のラインです。

見てのとおり、2030年のNDCをどの国も達成したとしても2030年まではCO2は排出削減に向かわず、上昇を続けるという予測がされています。

私たち一人ひとりがやれることには何があるのでしょうか?

✅各国の事情に合った進め方でゴールをめざそうよ!

G7エネルギー大臣会合後の西村経済産業大臣の記者会見での発言を下記しました。

マスコミは、日本がドイツのように脱原発を宣言せず、EV化の目標も明言しないのはけしからんといった論調ですが、西村さんの発言には一定の根拠と説得力があるなとじーじは思っています。

私たちは、ヨーロッパ主導の声だけでなく、米国の声にも耳を傾け、そして日本政府の主張にも耳を傾けて、気候変動を抑制するという目的を正しく理解することが必要なのではないでしょうか?

日本は遠浅の海が少ない、その中で浮体式含めて洋上風力を我々も進めておりますし、太陽光も平地面積当たりでは先進国では最大の導入量になっていると思いますけれども、太陽光、これも公共の建物の上など含めて進めていきたいと思っておりますが、そういう意味で再エネも最大限導入しながら、安定供給と脱炭素化を同時に進めていく上で原子力は私ども必要だと考えております。
いずれにしても、各国それぞれの経済情勢、あるいはエネルギー事情が違う中で多様な道筋を確保しながら、しかしエネルギーの安定供給、国民生活や経済基盤、経済活動を守りながら、そして脱炭素化、カーボンニュートラルを目指すという大きな方向性を共有しておりますので、そうした中でそれぞれの事情に応じた多様な道筋を確保していくということが重要だと考えております。

4月14日西村経済産業大臣の閣議後記者会見の概要より引用

それぞれの国の事情に応じて目的は何か?を考えましょう!
気候変動を止めることが目的ではないのですか?

そこをしっかりとブレずに目的を忘れずに、西村さんが言うようにゴール(目標)は共有してもプロセスは各国に自由度を持たせることが重要だと思います。

そんな課題をnoteデビュー直後に投稿した記事です。👆「スキ」が少ない初期の投稿ですので、スキ応援いただけると大変嬉しいです。

✅2050年世界でカーボンニュートラル実現!

今回のAR6がメッセージとして我々に残していることは、温暖化を1.5℃の気温上昇に抑えるためには、2050年初頭にはCO2排出量を正味ゼロ(排出 - 吸収がゼロ)にすることが必要だということです。

IPCC 第6次評価報告書(AR6) 統合報告書(SYR)の概要より抜粋②

そのためには、2030年に2019年比でGHGを全世界で43%削減、2035年には60%削減が必要だとレポートしています。

IPCC 第6次評価報告書(AR6) 統合報告書(SYR)の概要より抜粋③

原発を当面利用していくことを政治決断したからと言っても日本にとってはNDC(2030年に2013年比GHGを46%削減)達成すら難しい中で、この先は更に困難な状況が待っています。

国民一人ひとりが冷静にどうやったら2050年カーボンニュートラルを達成できるのか?どんな方法論があるのか?を考えることが大切ではないでしょうか?

適応策にも目をくばり、激甚災害を防ぐためにも植林資源の減少に歯止めをかける必要があるでしょうし、山を禿山にして太陽光パネルを敷き詰めることは必ずしも環境との調和ではないことを理解することではないでしょうか?

何でも反対、原発反対というだけでなく、ではどんな代替案があり、その代替案で日本の産業競争力はどうなるのか、日本の雇用はどう維持できるのかを冷静に考えることが大切なのではないでしょうか?

プロセスは各国の事情によって多様であってもゴールの2050年カーボンニュートラルを実現できるように日本の総力をあげて協力しあっていきましょうね!

頑張れZ世代!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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