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Vol 1 SEWING TABLE COFFEE 

  1. はじめに

  2. CAFE紹介

はじめに

自分でカフェ運営のプロジェクトを立ち上げ、第一回の開催が終了した。
もともと、コーヒーにもカフェにも興味があり、自分で拘ったコーヒーを自身が作る空間の中で提供したいと思い、始めたものであった。

このプロジェクトを始めるまでの僕の中でのカフェのあり方というのは、日常の休息地や仕事をする際に利用できるスペース、お洒落なドリンクや空間造りによるある種のエンターテイメントといったものであった。

しかし、自身の第一回目のカフェ企画の開催が、曲がりなりにもたくさんの人に支えられながら無事終了すると同時に自身がどのようなカフェを今後作りたいかに迷いが生じた。
そこで、改めてカフェのあり方や存在意義を考え直すことにした。
もちろん、前述したようなカフェのあり方も一つの形であるということには異論はないが、それ以上の価値が存在するのではないかという思いに至るようになった。

カフェは、日常を生きているだけでは出会うことのできない人と出会うことが出来たり、カフェの中で、ワークショップや個展、音楽の演奏などを行うことによって、新しいことにチャレンジしようとしている人の後押しになったりすることが出来る可能性をも秘めている。またSNSを利用して、オンライン上でコーヒー豆や雑貨を販売したりなど、オフラインの空間に限らないカフェ造りが現代において可能であるということを強く実感した。

そうした新たなカフェの価値を探求していく中で、僕が訪れたカフェをここで一つ一つ紹介していきたいと思う。

SEWING TABLE COFFEE

大阪府枚方市星丘の住宅街の中を進み、細い路地を登ったところに、大阪のイメージとはまるで違った南国を彷彿させる森と古民家がある。

その場所の表側は洋裁学校となっており、古い日本建築の建物がそびえたっている。洋裁学校の脇の砂利道をすり抜け、足を進めると、今にも倒壊しそうな家屋にカフェが店を構えていた。
そこは、洋裁学校の裏にあるため、普通に通りかかっただけの人は、奥にカフェがあることはまず分からないと思う。

訪れた日は、陶芸や日本画などのギャラリーが開催されており、様々な作品が家屋の外と中に丁寧に展示されていた。

カフェの店内に入ると、様々なジャンルの古本が並べられており、テーブルの上には、石で周りを囲ったろうそくが昼にもかかわらず、赤々と温かな光を灯していた。一般的には雑草と呼ばれるような草も一つの風景としてなじんでいる。


ホットコーヒーを注文して待っていると、サイフォン式で抽出されたコーヒーが土器に注がれた状態で提供された。
すっきりとした飲みやすい味わいのコーヒーで、空間やカップとのバランスがとれているなと感じた。

普段、私たちがよく利用する写真に生える綺麗な店内とは性質が全く違う空間で、モノ本来の価値と自然が綺麗に合わさった状態で溶け込んでおり、とても居心地がよく、落ち着く店づくりになってた。
枚方市に行く機会があれば是非立ち寄ってみてほしい。






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