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短編映画『6 LEGS』がSSFFにノミネート

短編映画『6 LEGS』が、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアの、ジャパン部門に選ばれました。ジャパン部門はコンペティション部門で、コンペ部門のトップである優秀賞に選ばれると、米国アカデミー賞の短編部門のノミネート候補になります。さらに、ノミネート候補の中からノミネート作品が選ばれ、最終的に1本がアカデミー賞短編部門賞を受賞するのです。果てしない道のりですね。しかし!いまのところ、アカデミー賞を受賞する可能性はゼロではないのです!こういう話をしている時が一番楽しいですね。旅行の計画を立ている時、打ち上げの店を決めている時、宝くじが当たったら何を買うかを話してる時が一番楽しいものです。

これがポスター。

ポスター_0426

どんな話なのか全く分からないポスターにしてみました。海外映画祭の作品にはこういうポスターが多いですね。写真は中島古英さんに撮って頂きました。

出演者は、MEGUMIさん、堀部圭亮さん、木村皐誠くんの3人です。この方々とは2019年にネスレのブランデッドムービー『上田家の人々』も作りました。堀部さんとはもうずーーーっと一緒に作って来まして、もう6本目ぐらいでしょうか。堀部さんに出ていただいて、海外の映画祭に選ばれてない作品はいまのところ無いですね。MEGUMIさんと仕事ではない作品を作るのは初めてでしたが、もっともっと作りたいです。やっぱりベースが面白いんですよね。堀部さんもそうですけど、ベースが面白い人がやるシリアスな演技が好きなのかも知れません。東加奈子さんもベースが面白いですね。木村皐誠くんもネスレの後、また別の仕事でご一緒しました。

プロデューサーはDASHの勝俣さん。安定の勝俣さんですね。この作品では、スタッフがエキストラとしてたくさん出ているんですが、勝俣さんだけ出ていないんです。私がカメラを覗いて見た時に、勝俣さんだけちょっと違う感じがしたんです。軍服を着て銃を持って歩いてるエキストラなんですけど、勝俣さんだけなんか可愛かったんです。極端言うと、進撃の巨人の中にすみっこぐらしが一匹いる感じと言いますか。だから、勝俣さんには恨まれているかと思いますw。

勝俣さんは短編映画もたくさん作ってますけど、ブランデッドムービーもいろんな監督と作ってます。こんなにたくさんブランデッドムービーを作ってるプロデューサーも珍しい気がします。そろそろ、そういう審査員とかに呼ばれるんじゃないかと思うぐらいです。そして勝俣さんに代わりまして、「お仕事もお持ちしております!」

この作品は去年の2月下旬に撮影しました。まだマスクすらしてませんでしたね。その後、1ヶ月ちょっとで緊急事態宣言が出るとは思いもよりませんでした。

そして、2020年は世界中の映画祭が混乱した年でもありました。応募していいところまで残っても、映画祭自体が中止になったりもしました。

結果的に今回のSSFFがワールドプレミア上映になります。冒頭にも書きましたが、SSFFでは3つの部門のどれかで優秀賞を獲るとアカデミー賞の選考対象の資格を得られます。インターナショナル部門、アジア部門、ジャパン部門。

もしかしたら知らない人が多いかも知れませんが、日本人が短編映画でアカデミー賞のノミネート参加資格を取る一番近い方法が、このSSFFのジャパン部門で優秀賞を取る事です。

世界にある多くのアカデミー賞公認映画祭では、グランプリの1作品だけがアカデミー賞の選考対象の資格を得られます。しかも、インターナショナル部門でです。例えば、ベルリン国際映画祭では短編部門の金熊賞を獲らなければならないんです。全世界から集められた作品の中で一番にならないと手に入らないものなんです。これは普通に無理です。あまりにもハードルが高すぎて、狙えるものではありません。

でも、SSFFでは日本作品の中で一番になればいいんです。甲子園で言うと、東京都代表じゃなくて良く、世田谷区代表ですらなく、池尻代表で甲子園に出られるイメージです。すごくリアリティを感じませんか。それなら出来そう!と思えますよね。

そんな私は一度も優秀賞を獲った事は無いんですけどね。ハッハッハ。ヒットさせた事無いのに、ヒットの法則に詳しいのと同じですね。バズらせたこと無いのに、クライアントにバズりの法則を提案してる感じにも似てますね。ほっとけ!

いやだから、アカデミー賞を狙いたかったらSSFFを狙って、日本一になればいいという話です。ものすごい近道がすぐ近くにあるんです。

そして、私がSSFFが好きなのは、全世代がガチで戦う場でもある事です。学生の作品と、バリバリのプロの監督の作品が同じ土俵で戦うんです。基準に達していなかったら選ばれないんです。「若者の登竜門」などと謳ってないのです。「短編映画は習作であり若者のもの」という認識をされている映画祭も多いですが、SSFFでは年齢など関係のない、ひとつのジャンルとして短編映画を捉えていて、それだからこそ本気で狙いたいと思わせる映画祭なんです。

今年はまだコロナ禍なので、オンラインでも見れますし、会場でも見ることが出来ます。『6 LEGS』は、6月13日(日)の17時50分から、表参道のスペースオーになります。楽しみが増えました。


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