私は季節の変わり目に自律神経を揺さぶられます。一番ひどいのは秋から冬なんですが、冬から春もそれなりに揺さぶられます。自律神経が揺さぶられると心身ともに不安定になります。「揺さぶられる」という言葉がピッタリなのです。「乱れる」とか「不調になる」ではないんです。なぜなら、私のせいではないからです。季節の変わり目のせいだからなのです。

季節の変わり目に不調を感じるようになったのは、40代後半になってからです。社会人になってから40代後半になるまで、20年以上自分を放置していました。好きなだけ飲んで食べて、運動を全くせず、その間に筋力がどんどん落ちていきました。

よく30代とかで「あ〜、オレももう歳だからさ、体力ないんだよ…」と言ってる人がいますが、あれは筋力が落ちてるだけで自分を放置したツケです。「オレももう歳だからさ…」と言っていいのは高齢者になってからです。30代なんて少しトレーニングしたらピッカピカの筋肉がついて終わりなき体力が戻りますから。

私は40代後半にこのままではイカンと思い少しずつ運動を始めました。運動を始めた頃はプールで200メートルぐら泳いだだけで心臓が止まると本気で思いました。ある日、プールに行ってから仕事に行くことがあり地下鉄に乗ったんですが、疲労から本気で気絶しましたから。たぶん、疲労した筋肉や内臓に血液を取られて頭に血が回らなくなってしまったんでしょう。

そんな状態から少しずつ運動をするようになって、最近はほとんど疲れなくなりました。私がやってる運動は自宅での筋トレとウォーキングだけです。自宅での筋トレはスクワット200回と腹筋ローラー50回と20kgのベンチプレス50回です。それを週に2〜3回です。

疲れなくなると気持ちも安定します。おじさんが怒りやすくなるのは体力の低下から来ている気もするんです。体力が落ちてると生きてるだけでストレスです。肉体のストレスってかなりメンタルにダメージ与えますから。

「運動」とか「筋トレ」という文字があまりにも使い古されて、ほとんどの人々の心に刺さらなくなってしまっていますが、運動や筋トレが多くの事を解決してくれる実感はあります。

筋トレしたって給料も人間関係も変わらないと思われるかも知れませんが、筋トレすると給料も人間関係も気にならなくなるんです。たぶん何らかのホルモンが出て、気持ちが鷹揚になるんでしょう。いい意味でどうでもよくなりますから。

いや、本質的には心配性の人の方がサバイバルするチカラは強いですし、成功する可能性も高いと思いますが、幸福感という意味では鈍感な方がいいんです。世の中に悪影響を及ぼさない程度に。

私はあと2〜3kg体重を落とせば腹筋が見えてきます。中年以降は中肉中背の方が健康なので、腹筋が見えるほど痩せない方がいいと思いますが、35年ぶりぐらいに腹筋を見てみたいとも思ってます。「おぬし、元気にやってたか？」と言ってあげたいです。