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イベント出展から得たもの

この数ヶ月の間に2つのイベントに出展させていただきました。

本来なら、3つだったのですが、残念ながらこの世界を巻き込んだ混乱の中で中止となってしまいました…このイベントは愛知で行われるもので、愛知でのイベント出店は私にとって大きな意味を持つものなので、また今後のどこかの機会で再挑戦して遠征参加できたらと思っています。

おそらく一緒に出店した作家仲間であるみつねビーズも同じ想いだと思うのですが…結論から言うと、この2つのイベントは私たちにとって大きなターニングポイントとなりました。

2年弱続けた委託販売を辞める理由となった「LiberOriは説明して販売してこそ」と実感したことは間違いではなかったという確認もできました。

そして、自分の作品への評価を、お客様の反応や真摯なお言葉をいただくことにより、お客様と作家とのギャップを適正なものに近づけるチューニングができたと確信できていることは、何よりも大きな収穫となりました。

素材博覧会への出店

まず、私は、完全にサポート的立場としてでしたが、10月に横浜の素材博に出展させていただきました。みつねが素材を独学で学びあげ、オリジナルで制作・販売しているので、そのお手伝いです。

この素材博覧会という場は、その名の通り来場者は基本的にハンドメイドを楽しんでいる人のみなので、当日を迎えるまで、私もみつねも、所謂”玄人”さんたちに自分達のものを認めてもらえるのかどうかというプレッシャーがとても強くありました。

なにより、みつねは、今までインターネットでのライブ販売や委託販売しか経験がなく、お客様(ハンドメイドをする方)との対面販売そのものが初めてでしたので、完全に未知の領域。
私も対面販売にはブランクがあり、”LiberOri”というブランドラインを背負っての対面は、初めてでした。

それでもありがたいことに、沢山の素材や作品に目の肥えたみなさまに目に留めていただき、さらに購入までしていただき。出店者紹介をみて、目指してくださった方もいらして…3日間という出展期間にInstagramでの不定期販売しかしていない事実を知ったからとリピートしてくださる方もいらっしゃって驚きました。

さらには、価格に対して「安い」という言葉と「もっと値段を上げなさい」という叱咤激励を沢山いただきました。これが、どれほど大変なことで、ありがたいことで、とてもとても嬉しいことなのか…わざわざわたしが稚拙な文章で事細かに説明せずともお分かりになるとおもいます。

反省会すら覚悟していた私たちは、最終日の夜、お互いを労い、そしてこのお客様たちの期待のこもった叱咤激励に答えねばならないという幸福感と新たなプレッシャーを共有しました。

Design Festa vol.54への出店

次に出展したのは、先日のデザインフェスタです。
こちらもある意味、出店者にとっては、楽しい場であり”難しい”イベントです。イベント規模は勿論、このイベントそのものの性格が、時に出店者にとって大きな敗北感を味合わせる…そういう場です。

私はこのデザインフェスタがまだVol.10番台だったころから通い始め、Vol.20番台だったころに出展常連となりました。そして、デザインフェスタ歴半世紀ぶりに出店者として戻ってきた、出戻りです。敗北感を感じた過去を持っていますから、正直なところ今回も覚悟していました。いい意味で、裏切られて、頭が下がりっぱなしでした。

来場者数、みなさまのお財布事情、色んな意味でこの世界を取り巻く状況が味方をしてくれたというところもあると思います。それでも購入していただけた事実はとてもとてもとっても大きなことです。しかも私たちが居たのは、上層フロア。1Fと4Fから入場できたとはいえ、1Fから上がってきた人はある意味流し見ムードになりやすく、4Fから入ってきた人は「この後にもいいブースがあるかも」という期待値があるので、購買意欲が高くても決断のハードルも高い。ここがデザフェスの難しいところなわけなのですが。

その難しさの中にあって、私たちが予想を超えたお客様にお迎えいただけたことは素材博覧会の手応えがあったにもかかわらず大きな驚きでした。

みなさまの熱意に感動

そして、わたしにも、みつねにも、ご新規のお客様に手に取っていただけたことと、この短期間に素材博覧会からリピートしてくださる方がいらっしゃったことが本当に嬉しかったです。私たちの新たなモチベーションをいただくことができました。そして…すぐにリピートのお客様と気づけなかったのでその部分についてはとても反省しています。

そしてこちらでも、出店者紹介からInstagramを見て…とブースを目指してきてくださった方がいらして本当に感動しました。

嬉しかった、思いがけない作家さんからの応援

お客様とのご縁は、作り手にとって何より嬉しいことです。
同時に、同じ"作家"活動をされている方々からの応援は本当に心強く、出店でお忙しいなか心の片隅においていただき、心を向けてくださることが本当に嬉しく、恵まれた自分の立場を再認識しました。

さらにはお忙しい時間の合間にブースまで足を伸ばしてくださる方もいらして…出展を喜んでいただけたこと、ブースの感想を下さったこと、アドバイスくださったこと、もうとにかく全てが嬉しくて。
笑顔でお迎えしながら心では号泣でした(笑)

販売の結果も大事です。
お金をかけ、お金をいただく以上、趣味だとは口が裂けても言えませんからそのあたりはしっかりやらせていただいています。まだ、至らないところもあると思いますが、今できる私たちなりに精一杯。

でも、人に恵まれるというのは、やろうと思ってできることではないので、お客様、作家の皆様の懐の深さとお優しさに本当に心から感謝しております。今後もその想いに応えられるよう全力で頑張っていかなくては。と、気合を入れ直しています。

本当に素敵な経験をありがとうございました。
次の出展予定は…来年の2月が確定済みなのでまた後日詳細を発表いたします。

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