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Web3.0時代の医学生について

平井貴大です。
山口大学医学部医学科3年生で、株式会社Lognite代表取締役並びに株式会社UBE COL代表取締役を務めています。

医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに情報発信するのを目的にnoteでの投稿を続けています。

ここでの投稿活動をきっかけに、思いを共有できる皆様と事業や活動をともにできるようになりましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

Web3.0時代の医学生について

昨日(27日)に引き続き、東京都江東区豊洲にある「MIZENクリニック豊洲」で、慶應義塾大学医学部 医科学研究連携推進センターで特任講師も務める田澤雄基先生から頂戴した話をご紹介します。お忙しい中、有難うございました。

田澤雄基先生
「最後の1日まで健康に文化的に生きることが当たり前の未来を創る」を人生のミッションに、医師・起業家・研究者として活動しています。主に予防医療とヘルスケア新規事業創出やデジタルヘルス研究が活動分野です。医師としては、精神科・内科・産業保健の領域で活動しています。起業家としては、学生時代に起業した会社を売却し、現在は医療法人で2つのクリニックを経営し、他に2つの会社のFounderをしています。研究者としては、機械学習やウェアラブルなどのテクノロジーを用いて、うつ病などの精神疾患の定量評価技術の開発を進めています。また、大学では大企業との共同研究支援や、大学発スタートアップ創出を進めています。

田澤先生LinkedInより

慶應義塾大学医学部で特任講師も務める田澤先生は、学生時代に起業しただけではなく、その会社を売却した経験をお持ちです。AI=人工知能など先端技術の進化が著しいこれからの時代で活躍する医師になるには、学生時代になにに取り組むのが望ましいか。先生にお聞きしました。

変容する勉強方法

先生が指摘するのは、勉強のあり方が迎える変容です。少子高齢化などを背景に、全国的な医師不足は未だ解決の糸口が見えません。ここで求められるのが働き方を効率化する「医療DX」です。
先生は「医療現場をデジタル化しようというのだから、医学生の学び方も間違いなくデジタル化されていく」と話します。学生時代に起業し売却した会社の事業も、医学生が取り組む学習のデジタル化に関連していました。連日報道されている生成系AIの活用などを筆頭に、積極的な効率化を学生のうちから取り組むのが望ましいと感じました。

違いは「情報暴露の機会」

東京や大阪など都市部で生活を送る学生と、地方で生活を送る学生の最大の違いを尋ねると、先生は「情報暴露の機会」に違いがあると話します。
たとえば起業経験者に出会う機会。経産省が発表する令和3年度(2021年度)の大学発ベンチャーに関連する実態調査では、関東地域が他地域を大きく引き離しています。

経産省実態調査より

医療系ベンチャーについても、概ね同じ傾向であることが推測できることから、医学生が起業家などと接点を持つ機会も、地方と比べると、地方は圧倒的に多いことが想像できます。

月に1度、東京都を訪問すると、山口県宇部市にはまだ存在しないものばかりで驚きを覚えます。これも連日報道されている、東京や大阪などで電動キックボードのシェアリングサービスをする「LUUP」は、都内では見かけない地域はないほどです。

こうした日々の僅かな刺激を受けられるのも大都市ならではの魅力だと改めて認識しました。

ただ地方にも利点はあります。昨日(27日)の投稿でもご紹介したような「医療DX」導入への可能性などです。ではこれに具体的に取り組むにはどうしたらいいのか。シリーズ最終回のあす(28日)は、ヘルスケア領域の連続起業家である田澤先生の「事業創出への考え」について、ご紹介します。

あすもどうぞ宜しくお願いします。

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