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読書記録①『流浪の月』

凪良ゆうさんの『流浪の月』を読了。
過去4作品、本屋大賞受賞作を読んでいるが、どの作品もほんとに外さない。一気読み必至なものばかり。

その中でも『流浪の月』は他の作品以上に、ページをめくる手が止まらなかった。

作者はライトノベル作家としてデビューしているそうだ。その経歴にも納得。とにかく読みやすい!漫画を読むのと変わらない感覚でするする読めちゃう。
だから本の世界観に一瞬で入り込めたと思う。

世間一般的な価値観がすべてではない。
当事者にしか分からない関係性や常識がある。
「事実と真実は違う」というメッセージは、情報があふれる現代への警鐘のようにも思えた。

いやしかし、更紗の自由さにはハラハラしたよ!
文、どんだけとばっちり受けてんだよっ
いや文も文なんだろうけど。

互いに愛情に飢えていて抑圧されてきたからこそ、
安全地帯では衝動を抑えられなかったのかな。

文と更紗にしか分からない関係性があるんだろうけど、
リアルに2人がいたら、やはり健全な関係とは言えないだろうな。

スカッとするお話じゃないけど、
ぼんやり2人の先を考え続けちゃう、不思議な余韻が残るお話でした。



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