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学会に入ったら、うちに1万円でも入ってくるん!?

[やれば、変わる。変われば、わかる⑤]
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<前回までのあらすじ>
自分が変わるには、まずお世話になっている人に感謝すること!
それに気付いたテッチャンは、仕事や食べ物を世話してくれる婦人に「筋を通す」ため、家にやってきたが・・・・・・。

〈本編〉
「生き方を変えるために、筋を通す」
世話になるだけなり、「信心したい」と言うものの何も始めず、ズルズル結論を先延ばしにしていたテッチャンが、婦人の家に来ました。
婦人から報せを受けて現場に急行した私が目にしたのは、婦人と向かい合わせのソファに腰掛け、うずくまって頭を抱えているテッチャン。
場には異様な緊張感。何が起こっているのか分かりませんでした。
婦人が深いため息をついて私を見ながら、テッチャンに言います。
「なんて言うたんか、聞いてもらい」
テッチャンはしばらく黙って、そのままの姿勢でいました。やがて顔を上げると、その目に涙を溜めています。
私を見ながら、重い口を開きました。

「信心する時間が・・・・・・無いんです」
「えっ・・・・・・」
「時間が無い」という言い訳はもう辞めるとつい先日言っていたのに、どうしたことでしょう。テッチャンが言いにくそうに続けます。
「前回話ししてもらった後、嫁に『創価学会で頑張りたい』って言うたら『学会に入ったら、1万円でも入ってくんの!?』って言われてしまって・・・・・・」
それで、本当は「学会に入って頑張ります」という決意を伝えに来るはずだったのが、「学会には入れません」という話をすることになってしまったと言うのです。
婦人がテッチャンをまっすぐに見つめて言います。
「アンタそんなん、1万円どころちゃうわ! そんなしょうもない信心とちゃう。家族まるごとが幸せになるための信心なんやで」
テッチャンは「それ嫁に言うてやってください」と泣きそうな顔で言います。

「テッチャン、俺らが嫁さんに言うたらどうなる?」
「・・・・・・たぶん二人が帰った後で、同じ話になると思います」
「そうやんな。嫁さんが聞きたいのは俺らの話ちゃうねん。テッチャンの『いままで心配かけてすまんかった。俺が絶対に幸せにするから、俺は変わるから、信じてくれ』っちゅう言葉なんやと思うで」
「はい・・・・・・」
「前回、言うたよな。まず家族に感謝を伝える、それからおばちゃんに感謝を伝えてケジメをつけようって。嫁さんに話すとき、いきなり『信心する』言うたんちゃうか。そりゃ『なんでやねん』いう話になるやろう」
「はい・・・・・・」
消え入りそうな声です。
「嫁さんに、きちんと話しておいで。それからもう一度、話そう」
テッチャンは目に見えるくらい肩を落としながら帰って行きました。
私から「おばちゃんにケジメをつけろ」と言われて果たせず、嫁さんに「断っておいで」と言われて断り切れず、課題だけが残っているのです。
婦人は情けないやら、気がかりやら、なんとも言えない様子でした。

その晩、私はテッチャンのことを思いながら真剣に唱題をしました。
彼には「信心するって決めたら、必ず邪魔が入るからな。その時に動揺せずに、智慧を働かせながら、決意をつらぬくんやぞ」と何度も何度も言い含めていました。
それでもこの結果です。
池田先生ならどうするだろう。考えながら祈り続けていると、智慧が湧いてきました。

数日が経過しました。案の定、テッチャンからは、何の連絡もありません。
私は婦人に、ある提案をしに行きました。

〈つづく〉

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学会活動について思うところがある人のために書く。 学会員が言葉にしにくいことを、筆者自身、悩みながら整理して書く。学会員でない人が学会を理解するのにも役立つかも。 今までは楽しかったのに、なぜかモヤモヤする。これからの学会活動は、どうあるべきなのか。何をどう考えれば良いのか。 いずれ出版する内容を、先に安く読めるのがこのマガジン。これから2冊目の内容に突入。記事がたまって来たら値上がりするので、早めの購入がお得。

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