095:HIRAKO、フレットのすり合わせを頼む_4

フレットのすり合わせが完了した相棒のでびちゃんを引き取りに、御茶ノ水へやってきました。

お店のリペアブースへ行くと、先日対応してくれた男性が他のギターを修理しています。

「あの、すみません、ギターを引き取りに来ました」

「ああ、ありがとうございます。それでは、今お持ちしますのでご確認お願いします」

きた、試し弾き!! そりゃ明らかなところは分かるけど、こまかいところは、正直いまだによく分からないんだよなー……。

「はい、こちらですねー」

持ってきてもらったでびちゃんは、なんだか別人のようにキリっとして見えました。例えるなら、はじめてひとりで田舎の祖父母の家に泊まって帰ってきた、ちょっぴり成長した我が子のような、そんな感じでしょうか。

そして弦も交換してもらってピッカピカです。しかも、わたしがいつも上手にできない最初のひと巻きも、すべて完璧に巻かれています。

適当にコードやスケールを弾いてみた感じ、まぁ大丈夫そうです。

「あ、大丈夫そうです。ありがとうございます」

「今の時期、湿気も多いので、気になるところがあったらいつでもお持ちくださいね」

「はい、本当にお世話になりました」

お会計を済ませて、お店を出ます。ああ、それにしても無事にでびちゃんが直って良かった!またバリバリ練習しないとなーー!!

〈おわり〉


ギター弾き語り実現までの道のりを綴る「HIRAKOの弾き語りへの道」、また巫女関連や日々の生活の中で実践したり、考えたり、感じた事を「ヒラコラム」として書き連ねていきます。また、イラストも描いていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。