093:HIRAKO、フレットのすり合わせを頼む_2

フレットのすり合わせをしに、ギターを買ったお店へ来ました。リペア担当のスタッフの方を呼んでもらい、しばし待っています。

「お待たせしました、担当の〇〇です。フレットのすり合わせでよろしいですか?」

めっちゃ清潔感あふれる爽やかな男性が登場しました。ギターのリペア担当なんていうと、ジブリの映画に出てきそうな職人気質のおじいさんを勝手に想像していました。

「はい、そうなんです……」

ちょっと動揺しつつ答えます。

「どんなところが気になりますか? 音がつまったりしますか?」

つ、つまる? どういうことだ??

「うーん、そうですね……音はベンベンしているとは思いますが……。とにかくビビると言いますか……」

ギターに関するボキャブラリーが無さすぎて、状態をスマートに説明することができません。いやな汗をかいてきました。

「分かりました。あと、弦は交換してどれくらいですか?」

「あ……、その……修理が終わってから交換しようと思っていたので、2ヶ月くらい交換してなくて……」

お店に来ようと思ってから1ヶ月経ってしまったわたしのズボラさを見抜かれたようで、いやな汗が止まりません。

「どちらの弦を使っていますか?」

「えっと……いつもはイケベ弦という安い弦を使っているのですが、あとは、コーティング弦のエリクサーの細いものを……」

「エリクサーで良ければ一緒に交換しますか? 弦の実費がかかりますけど」

「はい、お願いします……」

より良い仕上がりのためにヒアリングをしてくれているとはいえ、なんだか取り調べをされているかのようなプレッシャーを感じます。完全に自分のギターまわりの知識が浅すぎるせいですが、げっそりです。

「では、大体1週間くらいで仕上がると思いますが、早くできましたらご連絡いたしますので、よろしくお願いします」

「分かりました。よろしくお願いします」

なにはともあれ、これででびちゃんが良くなるぞ。楽しみだなぁー!

〈続く〉



ギター弾き語り実現までの道のりを綴る「HIRAKOの弾き語りへの道」、また巫女関連や日々の生活の中で実践したり、考えたり、感じた事を「ヒラコラム」として書き連ねていきます。また、イラストも描いていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。