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租税教室③:税金ゲーム実況してみた

 以前、noteで租税教室での税金ゲームについて触れたところ、”税金ゲームが気になる”とのお声を頂きました。そこで日本税理士連合会のHPの資料・イラストを引用しながら、どのように小学校の教室で税金ゲームの運用するか、note記事でご紹介致します。

 東京都内の租税教室では、場合により補助講師の先生もいらっしゃいます。今回はゲームという事で、補助講師の先生にグレートサイヤ・・・いや、『税キング』を演じてもらっても面白いかもしれません。

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 うーん、女の子の冷たい視線が何とも言えないですよね・・・。でも男の子には掴みOKのようです。早速、クラスの皆さんに質問を投げかけます。

 ”このクラスを一つの国だと仮定して、国が必要だとするお金が300万円だと設定します。この国には3人いるとして、3人の所得、つまり儲けが同じだったとき、3人からどのように集めたら良いでしょうか?

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(児童生徒:”300万円を3人で割って、一人100万円だね。”)

”そうですよね。今度は、もうけである所得が違う場合を考えてみましょう。このクラスは18人だから、3つのグループ。1グループ6人に分かれてみましょう。そして各グループ代表の人でじゃんけんしてもらって、A・B・Cグループを決めてくださいね。あっ、決してAグループの所得が700万円で多いから有利ってことはないですよ。”

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”さて、A・B・Cグループすべてのグループから公平に合計300万円の税金を集めるにはどうしたら良いでしょうか?みんなで考えてみましょう!・・・とは言っても、いきなり最初に税金の集め方を話し合うのも酷なので、一例を挙げてみますね。”

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”・・・いかがでしょうか?Aグループは所得が多いので有利に見えましたが、逆に300万円全額、Aグループに負担という意見も出てきましたね。キーワードは『公平』。一つの国に住んでいる以上、みんなで話し合いのうえ、納得しなければいけないですよね。じゃあ、公平なやり方をみんなで考えてみましょう!

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”他にも例えば、一律所得の30%ずつ課税する方法もありますよね。更にはAにはもう少し多く出してもらって、Cを少なめにする方法もあります。・・・いろいろなやり方が出てきますよね。”

”最初に、6人ずつの3つのグループに分かれてもらったと思います。これから10分間、各グループで①~③を話し合ってもらい、最後に発表してもらいましょう。”

①:どのやり方が良いのか?

②:①のやり方が良いと考えた理由は?

③:発表者を誰にするか?(発表者一人に任せきりにしないこと)

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(各グループごとの発表)

”はい、発表お疲れさまでした。繰り返しにはなりますが、キーワードは『公平』。一つの国に住んでいる以上、みんなで話し合いのうえ、納得しなければいけないですよね。一つのやり方だけでは、なかなか『公平』で納得いく税金を集めることが難しいので、今の日本では複数の税金を組み合わせています。では、実際に当てはめて見ていきましょう!”

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”実は、主な税金の種類は50種類あります。これまでいくつもの税金の種類を紹介してきましたが、今は無理して暗記等する必要はありません。皆さんは今日の税金ゲームで『公平』に税金を取るには様々な税金を組み合わせており、実際に50種類もの税金が課税されるというイメージで十分です。更には皆さんが将来、「そう言えば、租税教室の時に税金ゲームをしたよな」と思い出してくれればうれしいです。今日の授業はこれまで。お疲れさまでした。

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<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

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