マガジンのカバー画像

書いとかないと忘れっちまう

7
運営しているクリエイター

記事一覧

2024.4月

下の子が浴槽のフチに捕まって自分で立てるようになって以降、うしろから抱えたまま一緒に浴槽にゆっくりと浸からせ、手を離す。すると、足がついたのを確かめひと呼吸のちに必ずフワリと振り向きゆっくり抱きついて来る。不安と安心の間を電子のように行き来しているのが伝わってくる仕草が本当にむちゃくちゃ愛おしかったのだけれど、ここ数日それをしなくなった。足が付き、おれの手のホールドが離れると、後ろには一瞥もなしに

もっとみる

バカって言う奴がバカのジレンマ、やる気

前回の日記から今日までの間に書き残しておきたいと思うこともたくさんあったけれど忘れてもた。毎度だけど、こう書いておかないと後で読み返した時に書いてあることしかなかったのかなと思っちゃうかもなので。

この間に1度目の金木犀が咲いて終わった。今年ァいつまで暑いのかと思っていたけれど急に冷え込む日も増えた。そういえば今年もツイッターで金木犀の香りに情緒的に言及するやつをくさすような投稿を見かけて、その

もっとみる
熱、シャンプー

熱、シャンプー

涼しくなった先週末に窓を全開で寝たら喉をやってしまい、週明けに高熱が出てあわや大惨事かとビビりました。病院で検査してもウィルスは出ず。その時点では検査の信憑性は7〜8割止まりと強調されつつ、全力の小銭稼ぎかと疑いたくなるほどあらゆる可能性への対応をするお医者さんが出してくれた抗生物質をとりあえず飲む。おれは自分が人の親になってからの人生と世にいうコロナ禍というものがほぼ重なっているので、おれが熱を

もっとみる

10年と数日

まだこどもが興味を示さないうちからなんとなくEテレを付けっぱなしにしておく生活が何ヶ月か続いて、気付けばおれの方がむしろよく熱中して見るようになりました。4〜6歳向けの番組のなかでは喋って動くイスの声を演じているサバンナ高橋さんが、別の民放のバラエティに出ているときにも、というよりむしろそういう時こそじっくり観察してしまうようになっています。ファンと言っても過言ではない。Eテレの番組には音楽もいい

もっとみる

逗子のパーティーにいった日・3

地図アプリで見るとパーティー会場はそろそろこの辺だな、というあたりでOさんと会った。パーティーは昼夜二部構成だったようで、Oさんはその昼の部に招待されていて、これから帰るところとのことだった。Oさんは前述のよしむらひらく活動10周年企画への寄稿に個人的な思い出のある曲として「ジュテーム」という曲を挙げてくれていたのだけれど、この選曲からもわかるように随分前からよしむらひらくの音楽を聞いてくれていて

もっとみる

逗子のパーティーにいった日・2

活動をお休みしている2018年中にも事情を知ったうえでライブイベントに誘ってもらう印象的な機会が何度かあり、そのうちのひとつで六月に北浦和に演奏をしに行ったことがあった。居酒屋と店名にはあっても、店主の方自身もミュージシャンであり、地元の貴重な文化の発信地として大いに機能しているのらしいそのお店での、butajiさんとの光栄な共演の機会を作ってくれたのが、物書き志望でもあるイベンターのKさん。知ら

もっとみる

逗子のパーティーにいった日・1

11月のはじめに、長年さまざまな形でお世話になったMさんの結婚パーティーに招待され、神奈川県の海沿いの別荘地へでかけていった。案内には会場まで逗子駅からバスで20分と書かれていたので、少し早めに家を出て逗子駅からは歩いていくつもりでいた。電車を降りたときには傘が必要なくらいの雨が降っていたけれど、一度だけ来た覚えのある逗子の駅舎を懐かしく見上げながら歩道橋の下でどうしたものかと考えているうちに雨は

もっとみる