DAOとはなにか?

Roopt神楽坂DAOというコミュニティで編集部をやっているひらまさです。
同編集部のぴよたんさんの「Roopt神楽坂DAOの仕組み」のバトンを引き継ぎ、今回は「DAOとはなにか?」について、記事を書いていきます。
詳しい内容については、世に十分な情報が出回っているので、僕個人が考える・思っているDAOについて書いていこうかなと思います。
ぜひ、ご一読ください。

◆そもそもDAOの定義

Decentralized Autonomous Organizationの頭文字をとって、DAO。
日本語にすると、分散型自律組織っていうらしいです。英語でも日本語でも、まあまあイメージしづらいですね。。
わかる範囲で特徴を書くと、

・力がトップ1点に集中しておらず(非中央集権的)
・人を選ばず、誰でも参加可能であり(パーミッションレス)
・参加した全ての人に発言権や議決権がある(民主主義)

組織って感じです。
ようは、皆が自主的に発言とか運営に携わって、価値あるコミュニティを作っていこう!っていうノリの組織ですかね。
DAOの中にも色々種類があるので一概には言えませんが、どのDAOもその考えが根底にあるのかなと思ってます。

◆DAO発足の背景

じゃ、なんでそんなものが出てきてきたのか不思議ですよね?
この辺りは、背景があるようで、インターネットをベースに時代の流れを見ていくとスッと入ってきたりします。といっても、本で勉強した知識なのですが。。
流れを説明していきますね。

1. インターネットとWebの普及

まず最初に、1990年代からインターネットという通信技術が発達し、この技術を利用したWebという仕組みが整ってきました。
これによって、誰でもテキストベース、つまり文字や画像の情報をパソコンから簡単に入手できるようになりました。
いわゆるWeb1.0って呼ばれるやつですね。

2. SNSの普及と巨大勢力の出現

技術は進化するもので、更なる通信技術やパソコン性能向上によって、動画等の視聴が出来るようになっていきました。
これに相まって、iPhoneやパソコンが一般世間にも普及していき、今まで受け手だった個人が発信側になって、簡単に動画等をアップできるようになっていったんですね。
ただ、ここで賢い人たちは、皆がどこでも発信・受信できるなら先に基盤を抑えた方が良くない?と考えます。
この基板とやらがSNS(TwitterとかFacebookとか)と呼ばれるもので、GAFAと呼ばれる巨大勢力によって作られました。
SNSの普及によって、僕たち自身多くの恩恵を受けているのは確かですが、彼らが基盤を作る側に回ることで、情報やルールなどは全て彼らに集中しちゃいます。そうなると完全に力関係が出来上がってしまうんですね。
わかりやすい例で言うとYouTuber。
広告費で稼いでる彼らですが、例えば広告費の半分を納めるようにとか、過去のデータを勝手に消されたりするともうどうしようもなくなります。子供向けの動画広告が無くなったのも、最近の話です。
これがいわゆるWeb2.0って呼ばれるやつです。

3. 平等な社会を目指したブロックチェーン の登場

そうなっていくと、やっぱり不満は募っていきます。
そんな中、元々インターネットは、平等なものだったでしょと考える人によって、画期的な技術が構築されます。これが、ブロックチェーンと呼ばれるものです。
ブロックチェーンは、簡単にいうと、

皆の情報を現在のように 1つの大きな力に集めるんじゃなくて、
皆で共有しあってやってこうね!

っていう仕組みです。ルールもプログラム(スマートコントラクト)で決められたりします。
そうなることで、皆納得の上で物事を決めたり、誰かが悪いことをしてもすぐわかるし、上下関係もないというなかなか理想的な状態を実現できます。
この流れで、じゃ同じ目的で気軽に集まって、色々やって行こうよという風に生まれたのがDAOという組織なんですね。
このような時代の流れがあった上で、DAOが出てきたわけです。
これが最近流行りのWeb3.0ってやつです。

◆DAOと他組織との違い

では、前述したDAOの特徴3つ+お金の動きをベースに既存の組織と比較してみていきます。

□株式会社

経営者や株主に力や発言権があって、採用の人選もあるので、DAOとは真逆の組織イメージですかね。
株主から投資を受けて、経営者が運営権を得て、労働者がその成果を果たせるように働くという構造ですね。

□オンラインサロン

インフルエンサーのような個人のリーダーが存在し、その人が主体となって色んな仕掛けをする組織ですね。
メルマガのようなものだったり、勉強系のものがあったり。基本的に月額いくらとかで、運営されています。

□単なるコミュニティ

フットサルチームとかBBQとかがこれに属するイメージです。
特に、リーダーを決めたりとかなく、皆で楽しく楽しいことをして行こう的な組織ですね。
この組織では、組織内でのお金のやりとりは、特にないかと。

□DAO

前述したとおり、皆平等で、誰でも参加可能で、みんなに発言権がある組織になります。
現金でのやり取りはないのですが、DAO内で使用できるポイントのようなものが存在していて、組織内における仕事や貢献度に応じて、付与されます。
Roopt神楽坂DAOでいうと、宿泊できたり、発言権が大きくなったりとそのポイント数に応じて、リターンが変わる感じですね。

こんな感じで並べてみると、単なるコミュニティの進化版がDAOと捉えると理解しやすいかもしれません。同じ理念のもと集まったメンバー間で仕事やお金的なものを回していこうと感じですね。

◆DAOに入ってみて感じたこと

僕自身、この数ヶ月で、色んなDAOに参加してみました。
その体験を踏まえた上で、現時点でDAOに対して思っていることを綴ってみようと思います。

・面白い人が多い

まだ日本国内で浸透してない中で、DAOを知っている人ってやっぱり情報感度が高い人が多いんですね。
その上で、まだ良くわかってないDAOにとりあえず入ってみた人って好奇心旺盛な方が多いような気がします。
そういう方が多いコミュニティなので、チャットのやり取りも普段得られない情報が多く、めちゃくちゃ楽しいですね。

・未経験の仕事にチャレンジできる機会がある

なかなか実社会で未経験の仕事に就こうとすると難しかったりしますが、DAOだと割とやってみれたりします。
実際、僕自身編集やら広報やらを経験したことがなかったのですが、こうやって関わることができています。
そういった意味では、就職前の学生さんが、DAO内で色々仕事を貰って向き不向きを見極める場として活用するのもありかなとか思ったりしてます。

・人数が多すぎると話が発散しやすい

これは、結構大きなDAOに対して思ってることです。
皆が言いたいことを言っていると結局まとまりがないんですね。かといって、その中で議決を取ろうとしても、ちゃんと進むか微妙なところ。
やっぱりDAOと言えども、ある程度のリーダー的な存在は必要なのかなと思ったりします。
そういった意味では、今のRoopt神楽坂DAOは比較的良い形態なのかなと。株式会社巻組の下に存在する形なので、ちゃんとルールや状況を整理するリーダーがいるんですね。
もはや、株式会社とDAOのタッグが割と最強なのかもとも思っています。株式会社で予算をとって、DAOが自立するまでその予算で回すみたいな。

◆終わり

そんな感じで、DAOに関しては発展途上かつ僕自身勉強中ということもあり、ふんわりとした内容でつらつらと綴ってきました。
これからどんどん色んな形のDAOが出てくると思いますので、都度都度知識をアップデートして、また潮目が変わったら、再度投稿をして行こうかと思います。

「Roopt神楽坂DAO」はDAOでのシェアハウス運営に取り組んでいるコミュニティです。
DAOやシェアハウスに興味がある人ない人、どんな方でもご参加いただけるので、ぜひ軽い気持ちで覗きにきてください。
お待ちしております!
DAO参加URL:https://roopt.jp/dao-descripiton/


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