シャマラン監督の「ノック」鑑賞。

シャマラン監督の「ノック」鑑賞。
シャマラン監督といえば、なかなかの問題映画監督なのは映画ファンでは有名な話。多分、そんなにマニアじゃなくても「シックスセンス」くらいは知ってるはずですね。これで売れて一躍一流の映画監督となったインド系アメリカ人のシャマランさんですが、その後の不調、その後の作品の評価の低さで、ディズニーをクビになったりして、それでも今もちゃんと映画を作ると我が街旭川の映画館でも上映している、、、なかなか個性的で、よくいうとチャレンジングな監督である。僕自身も駄作だよな、これ、という作品のオンパレードだが、なぜか嫌いになれない、マニア向けの映画監督である。
彼の作品で1番好きなのは「サイン」という映画で、とにかく、この映画はものすごく大好き。何度見ても、笑って泣ける、シャマランって、本当にいいやつなんだなあ、、と心の底から思わせる、とってもとってもいい映画なんですわ。
さて、彼の映画には何作か、作中の「豪快なるリアリティラインの崩壊」があるのですが、、もう逆にお家芸にすればいいとすら思っておりますが、これはいわゆる「どんでん返し」とは違う。リアリティラインというのは物語の世界観、を指しているのですが、特に「レディインザウォーター」と「スプリット」の二作のぶっ壊し方が、、、凄まじかった、、、見ている人はここで「ずっこける」わけですが、これは「映画的禁じて」なのです。ところが、前作の「オールド」はこれを抑えて、フツーの映画に、今回もフツーに、リアリティラインの崩壊は起こらずに、、、と、、ここまで期待していると、「すべり芸人なのにフツーに面白いじゃん、つまんねーな」という不思議な現象が起こる。
ストーリー的には大昔からある王道パターンのストーリーですね、、「雀の戸締まり」みたいな話ですが、「すずめ」と同じ「よくなさ」があって面白いですね、、、これはね、ちょっと難しい話しますが、作者の「おごり」なんですよね、「俺っていいやつ」っていうのを自覚しすぎていて、もう嫌味に感じるんですわ。自然災害やパンデミックやらは、信仰や自覚の薄い人々が引き起こして「俺みたいないい奴が」頑張ったら起こらない、人間の力で自然災害ですら防ぐことができるって、マジで思っちゃってる人間の驕り高ぶりが、見ていて不快感に繋がるんですね、シャマランって昔からそんな感じの映画ばかり作ってますね。その人間が持っている「万能感」そのものが、僕は気持ち悪いと感じちゃうんですよね、で、「ノック」はやっぱり見ていると不快極まりない内容なんですよね、、、でも、シャマラン映画って、なんか見ちゃうんです。なんで見ちゃうのか、考えてみたんですけど、その「自分のおごり」を隠さないからなんですよね、きっと。カット割ひとつとっても「どう?? このカット割、、すげえだろ」って声が聞こえてきそうなくらい嫌味ったらしい構図の連続で、カット割のためなら、ちょっと突っ込みたくなる不自然な人間も平気で演出するところとか、、どうかしてるんですが、その「どうかしてる感」が、なんとも深くこい変態感があって、とにかくシャマラン作品はとりあえずみちゃう、、という。
ま、長くなりましたが、、とりあえず、シャマラン大好きだよってことでした。



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