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京の一枚 撮影日:2018年11月13日

この記事を書いている僕は、大学生活の4年間を京都で過ごしました。東北から出てきた僕は、憧れの京都生活の間にたくさんの写真を撮りました。コロナ禍の今、僕は大学生活の間に撮りためた写真達を、改めて見返しています。そして、「京の一枚」というnoteを書きたいと思いました。観光地や、寺社仏閣の写真が中心ですが、ふとした瞬間に撮った何気ない一枚もあります。基本的には、一枚の写真についてその時に僕が考えていたことや、その写真を撮った背景を書いていこうと思っています。どこかへ出かけるということが難しい状況の今、素人の写真と拙い文章ではありますが、楽しんでいただけたら幸いです。

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京の一枚、第三回目です。この写真を見ただけでどこのお寺か言える人はかなりの京都通だと思います。かく言う僕も、このお寺を知ったのは、雑誌BRUTUSの建築特集を読んでからのことです。このお寺は円通寺。この写真を見ていただくと、庭園の先に山があるのがわかると思います。この山は比叡山です。そもそもこのお寺は、後水尾天皇が比叡山が美しく見える庭園を作りたいと思って、探し求めた末にたどり着いた場所とのことです。


当時、僕は自転車で円通寺に向かいました。北山の住宅街を抜けて坂道を登り切った先の、小さな住宅地の隅に立地していました。とても静かだったのを覚えています。また夕方で拝観時間も終わりに迫る時刻でした。

受付で拝観料を払い、中に入っていくとこの写真の庭園が現れました。

他に拝観している人もおらず、シーンと静まりかえっている空間で、比叡山を望む庭園の素晴らしさに、正直、感動しました。


京都にたくさんある名所の中では知名度の低いお寺ですが、僕のとっておきのおすすめです。

もし訪れる際には、拝観時間が終わりに迫る頃か、もしくは早朝が良いと思います。静かに、庭園を眺める時間は他の有名な寺院では味わえない、特別な体験になると思います。


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もし僕の文章を気に入っていただけたら嬉しいです。