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オーストラリアでグランドスタッフになる | 業務の流れ

今日はオーストラリアでのGS(グランドスタッフ)の仕事の流れについて書こうと思います。

ショーアップ(出勤)

日本でGSやってた時は、私服で通勤して更衣室で制服に着替えオフィスへ行きタイムカードを押す、という流れでしたが、現在は制服通勤しています。マイカー通勤で Door To Door なのであんまり問題無いんですが(タイの時は制服のシャツ着てバス通勤してた!笑)一応仕事帰りにスーパーとか寄る場合は上着を一枚着て会社がバレないように気をつけてます。小さい町なので知り合いやお客さんと遭遇する確率は他よりも高いと言える。

それから、タイムカードなんて物は無くて、スマホに専用アプリを入れて、アプリを使って出勤退勤を管理します。シフトなんかもそのアプリで一括管理。

フライトの準備

我が空港はかなり田舎の地方空港。国内線のみの運航でしかも現在のところ定期便は週4便、あとはチャーター便のみ。私は定期便を担当しています。

出社したらまずはチェックインカウンターに出向き、お客さんの予約数、スペシャルケース(車椅子やお手伝いの必要なケース、お金を徴収するケース、危険品取り扱いの有無、座席の調整、Weight and Balance は大丈夫か)の確認、搭乗口周りの準備(危険物は無いか、看板はちゃんと出ているか)、全部クリアにしたら、ブリーフィング(メンバー全員集まってフライト内容の確認)が始まります。

チェックイン開始

担当の定期便はエアバス320という180座席程の機材を使用していて、満席になることは滅多にないんですが、大体いつも8割前後の予約が入っています。国内線なので手荷物預けが無い人も勿論居ますが、うちの地方は観光地区なので荷物を預ける人の方が多く、チェックインは3人しかいないので結構なカオス。3人と言っても常にずっとチェックインしてる訳じゃありません。

  1. サービスデスク → 何かトラブルがあった場合、メルボルンの本社に電話をかけて問い合わせしたり、予約変更やその他諸々多岐に渡る業務を担います。(新人の私は困ったら迷わずサービスデスクにお客さんを回します。笑)

  2. パッセンジャーマーシャル → メルボルンからお客さんを乗せて飛行機が到着し、うちの空港でお客さんを乗せてまたメルボルンへ戻って行くんですが、到着するお客さん(と出発するお客さん)を安全に飛行機とターミナルの間を誘導する仕事です。特にうちの空港はゲートから飛行機まで歩いて移動してタラップを登り機内に入る、という流れなのでパッセンジャーマーシャルは不可欠な役割になります。夏は暑く、冬は寒い、大変な業務でもあります。

  3. 搭乗口業務 → 搭乗口の業務はGS1人と、機内からCAが1人ゲートまできてヘルプして2人で行います。CAさんらは国内線クイックターンの乗務なのに時差が3時間もあって拘束時間が長いので早く搭乗開始したがる人、改札中にメッセージが出ても無視してお客さん通しちゃう人がいるんですが、それめちゃ危険!すんません、焦ると私間違えるし、余計に時間かかるんでゆっくりで!っていつもお願いしています。

こんな感じで、3人でチェックインしていても、パッセンジャーマーシャルで1人抜け、搭乗口業務で1人抜け、って感じなのでなるべく早くチェックインを終わらせるのが、飛行機を遅延させない1つのカギとなります。が!田舎だからなのか、お客さんノンビリしてる人が多くて、いっつもギリギリ!!!

ちなみにオーストラリアの大きな空港では、チェックイン担当はチェックインだけ、ゲート担当はゲート業務のみ、と仕事が割り振られていて、うちの地方空港みたいに数人でバタバタ動き回ることは無いです。まあ、どの部署も忙しいに違いはありませんが。

カウンター整理とフライトレポート

飛行機が無事に飛んだら、チェックインで使う備品を補充したり、到着便での忘れ物をレジスターしたり、徴収したお金の計算をしたり、本社宛てにその日にあった特別事項や遅延したらその理由を記載したフライトレポートを送ります。時間があれば、Eブリテン(社内のデジタル回覧板)を読んでサインしたり、自習したり、トレーニングの時間も割り当てられたりします。

1日4時間勤務、時間になったらすぐに帰れるし、週末なんかはマネージャーに寄ってはやること終わったら時間前でももう帰れって言ってくれる人もいます。逆に遅延することも勿論あるけどね・・・、そんな時は飛行機飛ぶまで勿論帰れません!




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