Kindle出版の無料キャンペーンの意味を解説
どうも。Kindle編集者・Webライターのヒラノです!
今日は「Kindleの無料キャンペーンは意図をもってやらないと意味ないよ!」って話をします。
Kindle出版では「最大5日間の無料キャンペーン」という販促を任意に行えます。
ですが「何のために、どんな効果を狙った販促か」をあまり知らないまま「みんながやっているからやる」って人をよく見かけるんですよね。
主に「カテゴリー1位」と「レビュー獲得」が目的だと思うのですが、本当に効果的なのかって話をします。
カテゴリー1位を目指す意味
よくあるのが「カテゴリー1位を目指した自己ブランディング」です。
出版時にカテゴリーを3つ設定できますが、1位を取った実績で販促するわけです。
普通の人が「○○のカテゴリーで1位」と聞くと、なんか凄そうに聞こえるので、より自著が売れやすくなるわけですね。SNSでも発信できますし。
つまり、無料キャンペーンで1位を取ると、著者の名前が売りやすくなるわけです。
でも、ちょっと待ってください。
経験者ならわかると思うのですが、無料キャンペーンでカテゴリー1位は、そんなに難しくないんです。
(書籍と関連性のないカテゴリーで1位を取るのは論外ですが)
最大で5日間のキャンペーンを打てますが、多くの場合1~2日以内に1位を獲得できるはず。
でも、無料キャンペーンで読まれてもロイヤリティは振り込まれません!
もちろん無料ダウンロードではなく、Amazonの読み放題サービス(Kindleアンリミテッド)で読む人もいるので、完全にゼロにはならないと思いますが、期間中は対象の書籍の印税はほぼ止まります。
なので「ただ1位を取りたいだけ」なら、1位を取ったら証拠をスクショしてキャンペーンを終了したほうがいいです。
一方で、それでも5日間の無料キャンペーンしたほうがいい人は以下に当てはまる場合ですね。
過去作がある場合、無料キャンペーンを読んでくれた読者が、他の自著を読んでくれる可能性があるので収益化に期待ができます。
また、リスト取りや自社サービスの販促目的であれば、無料キャンペーンは広告の代わりになるでしょう。
レビューを増やせない理由
「本当に読みたい人」ではなく「フリーペーパーだからDLした人」の割合が増えるので、思ったよりレビューを増やせないと思います。
もちろんSNSのフォロワーが多かったり、Amazonの読み放題サービスに加入していない友人知人に配布したりして、既知の関係値を使ってレビューを頼むことはできます。
ですが、僕と同じように影響力は小さく、友人がいないボッチの場合、思ったよりレビューは増えません。
というのも、繰り返しになりますが「タダだから落とした」って人は、「読んでみたい」って思った人より読書の熱量は低めですよね。
たとえば、駅前で配られている無料のティッシュを想像してください。
もしかしたら、1つも思い出せない人もいるでしょう。えぇ。僕もです。
Kindleも同じで、興味が低めの人が手に取っても、ダウンロードしただけで積み本にする人や、サーっと読み流すだけで、レビューのページまでたどり着かないと推察します。
なので、レビュー目的なら1冊1冊を手売りする感じで、レビューをお願いしたほうがいいと思います。
少なくとも「無料で配っているから、きっと誰かが感想を書いてくれる!」ってのは、レアなパターンかもしれません!
まとめ
無暗に「みんなが無料キャンペーンやってるから私も!」って思考は、ちょっともったいない場合があるって話でした。
まとめるとこんな感じです。
ちなみに、Amazonの公式では以下のように述べています。
ザックリ言うと「無料キャンペーンに実績に応じて、キャンペーン終了後に通常ランキングに影響を与えるよ!」ってことなんですが、好影響を受けたことがないんですよね……。
下の作品は5日間で307冊ダウンロードされたのですが、キャンペーン開始前は「2000位」なのに、キャンペーン終了後は3500位まで落ちた経験があります。
なので、はじめてKindleを出版した人は、名前を売れるメリットはありますが、なにも考えずに無料キャンペーンを打つのは考えものですよって注意喚起でした。
こちらの本は無料キャンペーン中ですが、とある実験中なので告知なしで終了するかもしれません。
レビューを書いていただけた方は、ぜひDMをください。直接お礼を伝えたいです!
「え? じゃあヒラノは何のために無料キャンペーンやってるの?」って思った人。鋭いですね。
その理由は次回お話しするとしましょうか。
今日は以上です。またお会いしましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?