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マヨネーズにおけるタマゴのような存在になろうと思う

ストレングス・ファインダーという自分の強みを診断するテストがあり、私の上位資質に「包含」というものがあります。ストレングス・ファインダーのサービスを提供しているギャラップ社のサイトを見ると下記のような説明があります。

「包含」の資質が高い人は、相手を受け入れることができます。人の輪から外れている人に注意を払い、そのような人を輪に入れようと努力します。

出典:ギャラップ社

セミナーの後の懇親会でも、輪に入れず一人ポツンとしている人を見かけると放っておけない性格ですが、それはこの「包含」の資質がそうさせているのでしょう。

最近、この包含の資質を生かし“マヨネーズにおけるタマゴのような存在になろう”と意識しています。
マヨネーズの主原料は油と酢です。しかしご存じのように油と酢だけではどれだけ攪拌してもすぐに分離してしまいます。それではなぜマヨネーズは分離せずに乳化し、あのクリーミーさを実現できているのか?それはタマゴがあるからです。乳化作用のあるタマゴを入れることで油と酢が融合し、クリーミーでコクのあるマヨネーズが生まれます。

仕事ではプライベートと違い、好き嫌いを選べません。相性が良くない人とも一緒に仕事をしないといけないことも多いです。その際に、相性の悪さが表面化し組織に悪影響を及ぼすことが少なくありません。また元々の相性だけでなく過去のトラブルをそのまま引きずり、長年険悪な雰囲気で仕事をしているということもあります。
そのような状況だと、それぞれに強みを活かせずコミュニケーション不足から問題も勃発します。それは組織にとって大きな損失です。個人的にも軋轢や葛藤が苦手で、そういう雰囲気が大嫌いです。だからこそ、そういう状況を見ると積極的に間に入りそれぞれの関係を改善するようにしています。
これまで思い起こせば社内外、プライベートにおいてもそのような役割を好き好んで引き受けてきたと思います。
人と仲良くなることは得意でお節介なところがある自分の強みを活かした役割だと思っています。

財務分析をして会社の問題点を見つけ、精緻な戦略を考えることも大事だと思いますが、根底の人間関係が上手くいっていないと良い戦略も機能しません。人間関係を改善させることが経営コンサルタントの仕事なのか?と思われることもあるかもしれませんが、成果を出す上で大切なことだと考えています。
本来は混じり合わない油と酢が融合し、これまでに無かった素晴らしい調味料を生み出せるように、これからもマヨネーズにおけるタマゴのような存在でいようと思います。


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