サンリオとの出会い~衝撃~
前回、友達であるメイプル超合金のカズからサンリオを勧められたいきさつを書いたが、今回はサンリオとの直接的な出会いについて書かせていただこうと思う。
カズにサンリオを勧められた次の日、ライブだったか仕事だったか忘れたがそれを終えて深夜に帰宅し、シャワーを浴び部屋でコーヒーを入れゆったりと自分の時間を過ごしていた。僕が1日のうちで最も好きな時間だ。
そしてふと前日の飲み会でのカズの言葉が頭をよぎる。
サンリオねえ…。
子供の頃は何となくけろっぴが好きだった記憶がある。というか僕と同世代の多くの男子はきっとけろっぴは通ってきただろう。
でもそんなの所詮小学校低学年くらいの時期だし、この34歳、好きな食べ物は豆腐と納豆ととろろのこの平井“精進”光が今更サンリオなどにハマれるとは到底思えない。
思えないとは思いつつもちょっとした好奇心からサンリオのホームページを開いてみる。
予想通りのフワフワした世界観。そこにはキティちゃんの姿もある。
かわいいと思った。思ったがその感情はまだ道端で野良猫を発見したときくらいの感覚。さらによく見ると上に「キャラクター」という項目がある。開いてみると「注目のキャラクター」として色々なキャラクターが表示されている。
キキララ、ずいぶん息長いなあ。あ、ぐでたま。彼女が好きなキャラクターだ(この彼女とは数ヵ月後に円満的に別れます。彼女は別にサンリオファンというわけではないです)。シナモロールか。これも彼女が好きなキャラだ。
そこからさらに「キャラクターをさがす」というページに飛んでみる。さらに「生まれた順」というのに興味が湧いたので開いてみる。
すると驚くことにサンリオのキャラクターは何と1973年から存在していることがわかった。1973年といえばあのエアロスミスがアルバム『野獣生誕』でデビューした年である。同時期にサンリオも野獣を生誕させていたということか。
いや、野獣じゃないけどね。
その1973年に生まれた、いわばサンリオ一の古株とも言えるキャラクターは『コロちゃん』と『バニー&マッティ』。
この『バニー&マッティ』に僕の目線は吸い寄せられた。
あ…………可愛い。
ポップでレトロなタッチで描かれたウサギとネズミのコンビである。さらにそのバニー&マッティのページを開くと車でドライブしている2人のイラストが。
あ………すごい可愛い。
この能天気そうな表情。可愛い。U字の口。可愛い。あざとさを微塵も感じさせないリボン。可愛い。
めちゃくちゃ可愛い。
僕の中で何か大きなものがメラメラと燃え上がってきた。
とりあえず一度天井を見た。一旦落ち着け。俺はロックと日本画と豆腐があれば生きていける男だ。こんな子供向けのキャラクターなんぞが俺の心に入ってくる余地などないはずだ。
一息ついてから恐る恐るもう一度見てみる………。
能天気そうな表情。
U字の口。
あざとさを微塵も感じさせないリボン。
何かがはじけた。
この瞬間、僕は完全にサンリオに落ちたのである。
次回『サンリオとの出会い~目覚め~』。また是非どうぞ。
気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。