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サンリオキャラクター大賞2019結果発表

★前書き

6月4日、ついに聖地ピューロランドにて2019年度サンリオキャラクター大賞の結果発表式が行われた。

令和という時代に入り初のキャラクター大賞。この記念すべき日にいちサンリオファンとしてその歴史的瞬間を見逃すわけにはいかない。

というわけで7月28日にピューロランドでイベントを行うでおなじみ我ら芸能サンリオ部も、当日目の前でその瞬間を見るべくピューロランドに足を運ばせていただいた。

以下はその一部始終である。


★ウォーキングデッド~芸能サンリオ部集結

早朝6時20分。僕と芸能サンリオ部のメンバーであり最強のシナモローラー(シナモン推し)である増本健一さん(以下ますモン)は多摩センター駅前にて落ち合った。

毎年キャラクター大賞発表の日はピューロランドは恐ろしいほどに混雑し、開園後に来ても入場までかなり待つことになり良い場所で観覧できないことはわかっていたので(発表式自体は11時から)、開園と同時にすんなりと入場し場所を確保するということを考えた結果この時間での集合となった。

ちなみに芸能サンリオ部一のギャグやりたがりである山口いくこと王子(リトルフォレストフェロォ君推し)は、近日に控えた自主ライブの準備で忙しく、後から合流の予定となっていた。

この日正直僕はほとんど眠れなかった。
僕の体質なのだが、こういう朝が早い日の前日というのは、「明日のために絶対にちゃんと眠らなきゃ!」という意識が逆にプレッシャーになり眠れない日が多いのだ。非常にやっかいな体質である。結構な悩みの種だ。
ちなみにますモンもあまり眠れなかった模様。

意識が朦朧としている細長いおじさん二人が足取り重くメルヘンの国へ向かう。まるでゾンビ的なあれ。

ゾンビ仲間を増やそうと通行人にかぶりついてやろうと思ったが、平日の早朝なので人も少ない。となるとこれはもしかして我ら一番乗りか?

などと思ったのも束の間、視界に広がる聖地ピューロランドの手前の橋の上には既に数十人の列が。開園までまだ3時間以上もあるのにである。

やはり考えることは皆同じ。新たなる歴史の1ページの証人となりたいのだ。
とはいえこの位置なら相当早く入場できるし、中でいい場所も確保できるだろうということで安心して列に並び地面に腰を下ろす。

さてここからが大変である。何しろ開園まで3時間以上。正直こういうときに上手く時間を潰す方法を僕はほとんど知らない。
大体男二人で路上で何をしろと言うのだ。ゆずでも歌えってか。
トランプなんかやっても多分盛り上がらないだろうし、アプリゲームも普段からそもそもやっていない。寝不足なのでトークするにも頭が上手く回らないし、だからといってこんなところでは眠れない。

万事休すである。

おしまいである。

ゲームオーバーである。

殺せよ。


と絶望しかけていたところ、ますモンの提案により動画サイトで昔の『キティズパラダイス』を観て時間を潰そうということになった(無音で)。

キティちゃんやばつ丸、プリン君などによる可愛らしいミニコント、いろんなダンスや歌、平和な世界。映像だけでも充分に癒される。顔がほころびすぎて鼻が落ちた。

これを観ていたら3時間などあっという間である。やはりサンリオを待つにはサンリオに限る。(出典:ハムラビ法典)


そうしてキティズパラダイスのおかげで何とか退屈せずに待ち時間を過ごし、そしてとうとう開園時間の午前10時を回った。


案内に従い順々に入場していく人々。皆わくわくが文字で見えるほどわくわくしている。勿論僕らも。

入場後、とりあえず優先するのは場所の確保。あくまで走らずに急いで移動。そして僕らが陣取ったのは知恵の木の斜め後方、二階から見下ろす位置。

本当は式の後キャラクターにおめでとうを伝えるためのグリーティングがあり、参加整理券を10時から配布していたのだが、取りに行っていると場所の確保が難しくなるため悩んだ末今回は諦めた。

そうして場所も確保し後は開会を待つのみとなったところで、意外にも早く王子が出現。寝不足の我らと違いゴッツリ寝ました感丸出しのツヤツヤの顔面。殴りたい。

殴った。

というわけでようやく我ら芸能サンリオ部フルメンバーが出揃った。三人揃えばもはや敵なし。本日の活動はこれから行われる歴史的瞬間をその眼に焼き付けること。
そしてもう一つ忘れてはならないのが前回のnoteでも書いた『やってることほぼ大学生ゲーム』。つまり三人それぞれが今回のキャラクター大賞のトップ10を予想し、最も結果に近い予想をした人に他二人がサンリオグッズをプレゼントするというもの。

ちなみに僕の予想は以下の通り。

10位…Tサム
9位…ぐでたま
8位…YOSHIKITTY
7位…クロミ様
6位…キキララちゃん
5位…ポチャッコマンズソウル
4位…メロディ嬢
3位…プリン君
2位…キティちゃん
1位…シナモン

そして61位が八千代チャーマー。


色々な条件を加味した上で僕なりに考え抜いた予想である。自信はそれなりにある。


さあそうこうしている間に時計の針もついに11時を回る。


キセキの時間が始まろうとしている。


★開会~その瞬間

午前11時。ついに2019年度サンリオキャラクター大賞結果発表式が幕を開ける。

まず知恵の木ステージに登場したのはかぶきにゃんたろう。去年生まれた新キャラクターで、『KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~』の案内役を務める三毛猫の歌舞伎にゃんばさだーである。

歌舞伎風の口上で会場を盛り上げてくれるにゃんたろう。そしてそれに続いて司会のお兄さんお姉さんが登場し丁寧にご挨拶。

初めに中間発表の結果を伝える。中間ではキティちゃんが1位となり、久しぶりのトップ返り咲きが期待されているが、最終結果は果たして…。
そこから間を置かず早速20位~11位の発表へ。ここで名前を呼ばれたキャラクターはほぼ等身大パネルにて登場。

結果は以下の通り。


20位…まるもふびより(モップ)
19位…こぎみゅん
18位…ハンギョドン
17位…マイスウィートピアノ
16位…ぼんぼんりぼん
15位…KIRIMIちゃん.
14位…ウィッシュミーメル
13位…SHOW BY ROCK!!
12位…バッドばつ丸
11位…けろけろけろっぴ


20位のモップ君が去年より1ランク落ちてしまったのは意外だ。19位こぎみゅんは公式からの推され具合から20位圏内には入るだろうと思っていたので予想通り。18位ハンギョドン、17位ピアノちゃん、16位ぼんぼんぼんぼんぼんぼんりぼんは見事に去年から不動。15位KIRIMIちゃん.は確かに今年は少し落ちるような気がしていた。14位ウィッシュミー大先生は1ランク落ちているが、この子はまだまだ息は長そうな気がする。13位ショウベエロックは去年9位からのダウン。これもそんな気はしていた。12位ばつ丸がランクアップしたのと11位けろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろけろっぴが去年30周年で11位だったので少し落ちるかなーと思っていたのに不動だったのは嬉しかった。


さてここまで僕が予想したトップ10のキャラクターはまだ登場していない。果たしてどうなるか。期待が高まる中いよいよトップ10の発表である。


ここからはトップ10のキャラクターが先に登場し、後からランキングを発表するシステムとなる。また各キャラクターの立ち位置はその場で札を引いて決めるため、どのキャラクターが自分の目の前に来てくれるかは完全に運まかせとなる。

というわけでまずはキティちゃんをはじめ、トップ10にランクインしたキャラクター達が一斉に登場。今年この地上で最高のアイドル10組。会場が愛のオーラに包まれる。何というパワー。あまりのカワイイ値に客のスカウターが片っ端から壊れていく。

興奮冷めやらぬ中キャラクター達が札を引いていく。その結果残念ながら我らの推しであるクロミ様とシナモンはほぼ反対側に行ってしまった。まあこればかりは仕方ない。



さあそしていよいよトップ10の発表である。キセキの瞬間が近づいてきた。

ここからは僕直筆による下手ではないけどもしお金を取って見せたら怒られるであろうレベルのイラストと共に見ていただこう。


サンリオキャラクター大賞2019『令和のカワイイを探せ』。


まず第10位!


“ドジっ子紳士”
タキシードサム


予想通り!
今年40周年を迎えた大ベテランのTサム。中間発表でも10位にランクインし、根強いファンの人達の油断なき粘りによって久しぶりのトップ10圏内となった。芸能界的に見ると鶴瓶師匠的な立ち位置だと僕が勝手に思っているTサム。御三家に次ぐ息の長い70年代キャラとしてこの先も活躍し続けてほしい。


続いて第9位!


“アンニュイスター”
ぐでたま


おお、予想通り。
去年8位からのダウン。まだキャリア6年目にして既にテレビで言うところの冠番組を持っているくらいの活躍をしている若手のエース的キャラクターだが、年々ランクが落ちてきてしまっているのが心配なところ。本人はあまり気にしてないかもだが。
ただクロミ様同様、強烈に唯一無二な個性を持っているキャラクターなので今後もきっと重宝されるはず。


続いて第8位!


“THE ジョーカー”
YOSHIKITTY


またも予想通り。
その正体はキティちゃんなのに去年のキャラクター大賞ではキティちゃん超えを果たしてしまうなど、何かと事件を起こしがちなロックなキャラクター。前回のnoteでも書いた通り、今年はYOSHIKIさんによる“公約”がなく、とはいえ前回の余韻も残るであろう位置ということで予想通りの8位。
いや、本当は内心クロミ様超えもあるんじゃないかとヒヤヒヤしてました。


続いて第7位!


“ダークヒロイン”
クロミ


春風ロックだ!!
中間7位を見事キープ!そして去年10位から3ランクアップ!
自分の推しキャラクターというものができて初のキャラクター大賞で前年よりランクアップしたというのは本当に本当に嬉しい。
やはりクロミ様は代わりのきかない唯一無二の存在。この枠は絶対に必要なのである。
来年はクロミ様生誕15周年。狙うはやはりトップ5。叶えばそれは2010年以来となる。
僕と同じクロミーズハイの皆さん、引き続きどんどんクロミ様の魅力を世の中に広めていきましょう。

いずれ世界はカワイイ闇に包まれるのだ。

あ、予想通り。


続いて第6位!


“存在が奇跡”
リトルツインスターズ

またしても予想通り!
毎年上位常連の無冠の帝王だが、やはり30周年のポチャッコマンズソウルが立ちはだかったか。
時にこの世の誰一人として敵わないのではないかと思うほどのカワイさを発揮するキキララちゃんだが、同じ御三家として君臨しているキティちゃんやメロディ嬢が持つある種の“クセの強さ”がこの二人には無いように思えるので、それがやや他の二人に比べて薄味な印象を与えているのかも知れない。僕はそこが好きだけどね。
しかし来年はメロディ嬢と共に45周年。起こるかキセキ。


続いて第5位!


“気まぐれな王者”
ポチャッコ

マンズソウル。

何とまたしても予想通り。ちょっとこれ凄いんじゃない?
過去のキャラクター大賞では5年連続1位に輝いた経験を持つかつての絶対王者だが、トップ5に入るのは実に1997年以来22年ぶり。
ずいぶんと長い間寄り道をしていたが、ここ最近かつての勢いを取り戻し、去年のいちご新聞内での人気投票では1位を獲得。そして今年記念すべき30周年にその底力を見せつけた。
来年以降もこの勢いを保てるか!?


続いて第4位!


“カワイイの権化”
マイメロディ

またも予想通り!え、何かちょっと引くんですけど…。
しかしやはりこの子は強い。安定感が凄い。
あまりにも強烈だった『おねがいマイメロディ』の印象が未だに残っていたり、「あざとい」などと言われることもあるが、結局彼女のカワイさは全てを覆し「もうカワイイから何でもいいや」と思わせるほどの破壊力を誇る。
45周年を迎える来年が怖い。凄まじいほどの“あざとカワイイパワー”で地球を包み込んでしまうのか!?


続いて第3位!


“THE 天衣無縫”
ポムポムプリン

予想通り!!何かもはや自分がキモイ!!
1997年にキャラクター大賞初エントリーで優勝という記録を持ちエリート街道まっしぐらかと思われた中、2000年代中ごろにはしっかりと低迷期も経験し、そしてまた一回り成長し復活。ここ最近はシナモンとトップをしのぎあうほどの関係にあり、間違いなくシナモンと共に次の世代のサンリオを背負っていく器を備えたキャラクターとなった。
これからも誰よりも自由で誰よりも犬らしいプリン君でいてほしい。


続いて第2位!


“勇者”
シナモロール

………なんとここへきて予想が外れた。そうか。ああ、僕は愚か者…。
一昨年から2連覇を果たしてきたシナモン。この勢いで3連覇かと思っていたが…。
しかしもはや彼はこの先10年後20年後のサンリオを支えていく役割を担う者として選ばれるべき位置にいるのではないかと思う。
キティちゃんという存在は永遠にこの世界に必要な存在だけれど、次を担う者も必要なのだ。
そのハートを持つべき者こそが、多分彼なのである。


そして令和元年、記念すべきサンリオキャラクター大賞、今年のカワイイの頂点に立つ栄光のキャラクター、それは…。


“愛の化身”
ハローキティ

僕という奴は…。何という愚か者か。気持ちの中ではキティちゃんに1位になってほしいという思いがありながら、クロミ様グッズ欲しさに無難に勝ちに行くような予想をしキティちゃんを信じてあげなかったとは…。
とにかく45周年、6年ぶりの返り咲き本当におめでとう!令和最初のサンリオキャラクター大賞でミス・サンリオたるキティちゃんが優勝とは何と見事な様式美!
しかしここまで大きな存在でありながらも、まだまだ世の中には貴方の愛を必要としている人が大勢います。これからも変わらずそういう人たちに手を差し伸べてあげてください。少なくとも貴方が差し伸べた手に気づかせるくらいの役割は我々のような者が頑張ります。

それにしても本当に…。本当にごめんなさいキティちゃん…!



★あとがき

というわけで令和最初のサンリオキャラクター大賞はキティちゃんの優勝という美しき結末で幕を閉じた。
芸能サンリオ部としての予想ではとりあえず僕が一番的中させたので、二人には後日クロミ様グッズをたかるとしよう。

それにしてもキティちゃん優勝といいクロミ様のランクアップといい、僕にとって今年のキャラクター大賞は本当に素晴らしい結果であった。
惜しくも3連覇を逃してしまったシナモンの結果にますモンは落ち込んでいたが、シナモンは間違いなく将来の主役の座を約束されているようなものだし、これで彼の勢いが落ちるとは到底思えないので全く心配ないと僕は思っている(そんなことはわかっているだろうが)。
ちなみに王子の推しキャラクターである“森のパーソナリティ”めろぉ君は25位。去年27位からのランクアップである。僕も毎日投票していたので嬉しかった。
また知名度は低いが個人的に好きで61位と予想していた“唐傘小町”八千代チャーマーは今年は74位。去年69位からダウン。残念。
同じく個人的に好きな“Pretty and Destroy”アグレッシブ烈子は去年20位から大幅ダウンの41位。アニメシーズン2のタイミングがもう少し早ければ勢いを保てていたかも知れないが。
“カワイイあひるの子”あひるのペックルはポチャッコと同期で30周年。去年24位から1ランクアップの23位。根強いぞ!


このように毎年様々なドラマを生む祭典、サンリオキャラクター大賞だが、来年は間違いなく波乱の年となるであろう。
連覇を狙うキティちゃんに返り咲きを狙うシナモン、45周年を迎えるメロディ嬢とキキララちゃん、そして15周年のクロミ様。
こりゃ盛り上がる。間違いなく盛り上がる。もう今から楽しみである。

しかし一つだけ言えるのは、これは戦いではなくお祭り。
どのような結果になろうと『みんなちがってみんなカワイイ』。


サンリオの基本理念を忘れずにまた一年、全力でキャラクターを応援しよう。

気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。