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素晴らしきサンリオ歴代名曲集

音楽というものは僕にとってサンリオと並ぶ大きな趣味の一つでありながら、実は意外と今までサンリオの「音楽」という点にのみ焦点を当てて取り上げたことはほぼなかった。

しかし当然ながらサンリオはその長い歴史の中で数々の素晴らしい音楽を残し、可愛いキャラクターや感動的なショー、愉快なアニメ作品などに彩りを与えてきた。

なので今回はそんなサンリオの残してきた音楽(既存の曲の挿入などではなくその作品のために作られた楽曲)の中から、個人的に特に聴いていただきたいお勧めの楽曲を紹介していこうと思う。

勿論僕も全てのサンリオの楽曲を把握しているわけではないので、僕が知る範囲の中でということになるが。

そしてもし気になる曲があったら是非聴いてみてもらえるとこれ幸いである。


ではミュージックスタート。



ハローキティ/ハローキティ(1977)
サンリオの楽曲の中でもおそらく最も有名な曲の一つ。
全国様々な商業施設に設置してある、キティちゃんのポップコーンマシンから聴こえてくるあのつられてやさしくなっちゃうやつである。
ポップコーンマシン以外では、サンリオのオリジナルストーリーアニメにおけるオープニングテーマとしても使用されていた。
作為的なものを一切感じさせないストレートで純粋無垢な歌詞にほっこりさせられる。最近でもキティちゃん自身がこの曲をYouTubeでいじったり、より可愛らしくセルフカバーしたりしているので知名度もどんどん上がってきているように思うが、これが一般層にまで浸透し曲そのものが一人歩きするようになれば尚強い。
「つられてやさしくなっちゃうの オゥッ」は「ウルトラソウル ハイッ」並に広まるべきだ。



恋しちゃいなタウン/キティ&ダニエル(2002)
サンリオファンにとっては伝説の番組『キティズパラダイス』のオープニングで使われていた曲。今や音源を手に入れるのは至難。
中華風のアレンジに、歌詞も中華に掛けたワードが頻繁に登場する。ダニエルとの久々の再会を歌っているわけだが、ドラマチックな雰囲気というよりはとことんポップな曲調で、ひたすらに楽しく可愛い曲。
聴いていて本当に元気が出る。


時よゆるやかに/サーカス(『シリウスの伝説』より)(1981)
サンリオアニメ映画の大傑作『シリウスの伝説』のエンディング曲。歌は『ミスター・サマータイム』でおなじみのコーラスグループ、サーカス。
美しいオーケストラとメロディが美麗な背景をバックに流れるあのエンディングは、物語の抒情性も相まって得も言われぬ深い余韻に浸らせてくれる。

※この予告編では『時よゆるやかに』は流れません。



ILLUMINANT/角松敏生(光のパレード『ILLUMINANT』より)(2001)
僕がサンリオ狂いを発症させるはるか以前にピューロで行われ、名作と謳われるパレード『ILLUMINANT』のメインテーマ曲。
歌手の角松敏生さんの提供曲で、南国の香り漂う壮大なスケール感が感動的。振付もよく合っている。
オリジナルはピューロバージョンに比べてテンポがやや遅めになっている。



KAWAIIフェスティバル/『ミラクルギフトパレード』より(2015)
一大叙事詩『ミラクルギフトパレード』の代表曲にして、サンリオファンなら誰もが認める現代最高のサンリオアンセム。作曲はヒャダインさん。
潔いほどキャッチー&「KAWAII!KAWAII!」という印象的なフレーズ&イントロのゾクゾク感、そして可愛い振付。
全サンリオファンの心を一つにし、どんな状況でも場をキチッと引き締める。そんな不思議な力を持ったザ・サンリオソング。



QUEENS IN THE DARK/『ミラクルギフトパレード』より(2015)
『ミラクルギフトパレード』中盤に登場する闇の女王3姉妹によるイライラ爆発ソング。
悪役らしい嵐のようなスピード感のある名曲だが、歌い手である濱田めぐみさん、水樹奈々さん、はいだしょうこさんの歌唱力によりさらなる名曲へと高められている。
実際のパレードでは手下のコウモリたちによる漫画みてえなアクロバティックなパフォーマンスが楽しめる。


MIRACLE GIFT/『ミラクルギフトパレード』より(2015)
知恵の木が光を取り戻し、みんななかよく大団円に向かいこの曲で『ミラクルギフトパレード』は幕を閉じる。
『QUEENS IN THE DARK』とは別人のように明るい歌声になった女王3人の表現力にも驚かされるが、楽曲そのものの構成美が見事。
アップテンポでハッピーな流れのまま終わると見せかけて、パレード前半の『THE WORLD OF DREAM』でも流れた主題の部分をラストに持ってくる構成は粋としか言いようがない。ここで鳥肌の一つも立てられないようじゃ人が廃る。


Egg'n'Roll Easter!/『Egg'n'Roll Easter!』『Egg'n'Roll Easter!-BLAST-』より(2019)
アメリカンオールディーズをテーマにしたパレード『Egg'n'Roll Easter!』及び『Egg'n'Roll Easter!-BLAST-』のメインテーマ曲。
古き良きロックンロールスタイルを軸としながらも、Bメロでは現代的なフックも交え聴きやすい作りになっている。
コロナ禍に入る前に知恵の木を囲んで卵型のでっかい風船を皆でボヨンボヨンしながら拳を突き上げ盛り上がったあの熱狂が忘れられない。『Egg'n'Roll Easter!』は絶対に生で見るべき最高のロックンロールショーなのだ。



ハロウィンパーティ~バルマスケ アンソルスラン~/『ハロウィンパーティ~バルマスケ アンソルスラン~』より(2019)
ハロウィンパレード『ハロウィンパーティ~バルマスケ アンソルスラン~』のメインテーマ曲。
仮面舞踏会がテーマのためゴージャスな音作りになっているが、ハロウィンということもありどこかミステリアスな雰囲気も感じさせる。「ウィ!」が最高に可愛い。
『Egg'n'Roll Easter!』は数年にわたって開催されているからまだ良いが、バルマスケは2019年のハロウィンのみでの開催だったので、音源化していないこの名曲をもう聴けないのは死ぬほど残念だ。



せかいWA!/『ファンファンキティ!』より(2021)
毎週キティちゃん、クロミ様、シナモンの絡みが見れるという贅沢番組『ファンファンキティ!』(現在は放送終了)の後期に流れていた曲。
人類皆兄弟を歌うサンリオスピリットに溢れた名曲で、転調するBメロのフック、サビのメロディ、なにより「世界はひとつの大家族」「世界はみんなのおうちだよ」という歌詞にグッとくる。



オトメロディー/高橋美佳子(『おねがいマイメロディ』より)(2005)
もはやサンリオファンには説明不要の金字塔アニメ『おねがいマイメロディ』の初代オープニングテーマ。
初代ということもありまだまだB級感溢れる作りだが、今になって聴くとむしろそれが良いと感じるのは、やはりアニメ自体が時を経ても語り継がれる名作だからだろう。
強力ワード「スキスキスー フワフワフー」は歴史を超えて歌われ続けるはず。
マイメロディ嬢、クロミ様それぞれのカバーバージョンも存在する。
偉大なアニメの幕開けとして存在そのものに価値のある曲。


コイ♥クル/黒木マリナ(『おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜』より)(2006)
『おねがい』シリーズ第2期『おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜』オープニングテーマ。
曲調は『オトメロディー』の延長線上にあるが、アニメの好調も手伝ってか『オトメロディー』より洗練された作りとなっている。単純に楽曲としてのクオリティでもこちらが上だと思う。特にAメロが出色の出来。


手をつなごう/まいめろでぃーずとマリーランドのなかまたち(マイメロディ、クロミ、ピアノちゃん、バク)(『おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜』より)(2006)
『くるくるシャッフル』後期のエンディングテーマ。
現状僕の知るサンリオ楽曲の中で最高の曲。いやそれどころか僕がこれまでに聴いてきたあらゆる音楽の中でも最高の曲の一つといえる。
一点の曇りもなく、なんのひねりもなくただひたすらに真っ直ぐ届けてくれるサンリオスピリット。無欲で無邪気で純粋な、世界で最も美しい曲である。
『レット・イット・ビー』よりも、『天国への階段』よりも、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』よりも名曲だと恐れず言い切れる。
悪いが死んでも墓まで持っていかせてもらう。


1さいの手のひらも
100さいの手のひらも
つないでみてごらん
ほら、魔法がわかる

いっせーのせでいこう
みんな手をつなごう
大きな輪になれば
大きなお花みたいだよ


過去の記事↓



ドリーム!ドリーム!ドリーム!/夢防衛少女隊(『おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜』より)(2006)
世界を救うために結成された夢防衛少女隊(『おねがい』のメイン女性キャラたち)による歌。歌詞は稀代のポエマー、桜塚美紀ちゃんがソウルを込めて作詞。
『おねがいマイメロディ』というアニメの全てを語っているようなネジのすっ飛んだ曲で、曲そのものの良し悪しを超越した奇妙なパワーのある曲。
おんじょろげ。


Brother~見えない絆~/『おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜』より(2008)
『くるくるシャッフル』のサントラCD『ベスト・オブ・ベスト マイメロディ』のボーナストラックとして収録されているインストゥルメンタル曲。
キャラクター名は明記されていないが、間違いなく作中における柊兄弟のための曲で、アニメ終盤のギターとバイオリンによる二人のアンサンブルを元に作られている。
アニメの流れを見ていることが前提の名曲ではあるが、知っているとやはりこみあげてくるものがある。


シアワセの羽/貝田由里子(『おねがいマイメロディ』より)(2005)
サンリオ最強のギャグアニメである『おねがい』において、全視聴者が号泣したといわれるクリスマス回での挿入歌。
夢野家の亡くなった母親が生前好きだった歌。多くは語らないが、とにかくアニメの流れの中で聴いてほしい。


星空ハヤトチリ/うちやえゆか(『おねがい♪マイメロディ きららっ★』より)(2008)
『おねがい』シリーズ第4期『おねがい♪マイメロディ きららっ★』前期のエンディングテーマ。
4ビートの軽快なリズムの曲だが、これまでの『おねがい』シリーズの主題歌にはないロマンチックな雰囲気が漂っており、歌い手のうちやえゆかさんの優しい歌声がより一層ムードを醸し出している。
伝わる人には伝わると思うが、スピッツの『ルナルナ』(個人的に大好きな曲)の雰囲気に結構近い。


宇宙(ほし)のフラメンコ/ クロミ&ソララ王子&ナタリー(『おねがい♪マイメロディ きららっ★』より)(2008)
『おねがい』シリーズ第4期『おねがい♪マイメロディ きららっ★』後期のエンディングテーマ。
フラメンコ調の冒頭から突如シンセポップに変わり、またフラメンコ調に戻りまたシンセポップに…という非常に個性的な曲。
曲そのものも素晴らしいが、セリフも含めた3人のやりとりがとにかくひたすらに可愛い。
ソララ王子&ナタリーは絶対もっと評価されていい。
PI PI PI PIYOPIYO…。


クロミパンク'06/クロミ(2006)
『おねがい』シリーズから派生したクロミ様のキャラクターソング。オリジナルバージョンも最高だが、ここではそれをさらにパワーアップさせた’06バージョンを。
生のバンドサウンドということもあり、しっかりとしたロックのグルーヴが出ていて、そこにクロミ様の魂の咆哮(マイメロディ嬢に対する愚痴)が乗っかることによって、そんじょそこらのパンクバンドを軽く蹴散らせるエネルギーを発している。KUROMIESはまず必聴。


ぶっちぎり☆逃亡天使/クロミ(2005)
『クロミパンク』と同じく『おねがい』シリーズから派生したクロミ様のキャラクターソング。
『クロミパンク』同様、生のバンドサウンドをバックにしたロックナンバーで、こちらではレディースチーム「クロミーズ5」を率いるクロミ様自身のリーダーとしての生き様を歌っている。
サンリオソングで生バンドを従えた楽曲自体珍しいので、『クロミパンク』と『ぶっちぎり☆逃亡天使』はロック好きにこそ聴いてもらいたい。


クルミロンド/クルミ・ヌイ(2006)
『おねがい』シリーズから派生したクロミ様のキャラクターソングだが、こちらはある事情によりクロミ様が人間化し、「クルミ・ヌイ」と名乗った姿での歌。我らKUROMIESにとっては聖女ともいえる。
クルミ・ヌイになると性格もいつもよりお淑やかな感じになるので、曲調も大人っぽく、中間部には美しいワルツも取り入れられている。
名曲だが、これもまたアニメを見て事情を知っているとさらに切なく胸に響く。『いとしのレイラ』システム。
小説版ではおかしなことになってた聖女クルミちゃん。


夢の汁ルンタッタ~Upper/♥ピアノちゃんと桜塚美紀(CV:小清水亜美)♥~ピアノちゃん
『おねがい』の登場人物中おそらく最も狂気に染まっているうちの一人である桜塚美紀ちゃんと、サンリオ公式でも大人気のピアノちゃんによるデュエット曲~ピアノちゃんのソロ曲。
なぜこの2曲をひとまとめにしたのかというと、収録されているアルバム『おねがいマイメロディ~くるくるシャッフル~キャラクターソングアルバム Girls』におけるここの流れがあまりにも秀逸だからである。
『夢の汁ルンタッタ』は音程など関係なしに自分の世界に浸りこむ美紀ちゃんと、途中から乱入してくるピアノちゃん。左右のスピーカーを行ったり来たりするピアノちゃんの鳴き声。翻弄される美紀ちゃん。そしてそこから後半の流れは本気で笑った。音楽でここまでちゃんと笑える曲はちょっと他に知らない。
続く『Upper』は「rap:ピアノちゃん」となっているのでどうやらラップのつもりらしいが…。もはや言葉もない。
この2曲の流れはまさに、60年代後半にLSDによって見られる幻覚を音楽として表現したサイケデリックブームをあざ笑う素面の狂気である。
割合で言えば確実に「音楽」よりも「笑い」に重点が置かれている曲だが、これを音楽というカテゴリーの中で表現することに、個人的にはとても感銘を受ける。
ただ『Girls』アルバムは今や手に入れるのは至難の代物なので(ネットでも高値で売られている)、かなり歴史に埋もれ、お宝化してしまっている。


光の果てに/フェアリーズ(『ジュエルペット ハッピネス』より)(2013)
『ジュエルペット』シリーズ第5作目『ジュエルペット ハッピネス』のオープニング及びエンディングテーマ。
織田哲郎さん作曲ということもあり、美しいメロディとサビに向かってキッチリわかりやすく盛り上がっていく正統派の名曲。やはりどこか90年代的な雰囲気もあり、ZARDの坂井泉水さんが歌っても多分違和感はない。



きらきら屋さんのテーマ(タイトル不詳)/ルビー(『ジュエルペット きら☆デコッ!』より)(2012)
『きらきら屋さんのテーマ』(タイトル不詳)は、『ジュエルペット』シリーズ第4作目『ジュエルペット きら☆デコッ!』内で主人公ルビーがちょくちょく口ずさんでいた歌である。
「いま あなたの輝くとき~ きらきら屋~さ~ん~」というサビらしきフレーズを基本的に歌っていたが、アニメ終盤の山場でフルバージョンを披露し感動を呼んだ。
音源が出ているわけではないが、アニメの流れの中で聴く素晴らしさとルビーの可愛らしさにやられたので。


流星ドリームライン/プラズマジカ(『SHOW BY ROCK!!』より)(2015)
アプリゲーム及びアニメでおなじみ『SHOW BY ROCK!!』の主人公バンド、プラズマジカの楽曲。
程よい哀愁も帯びたアップテンポなナンバーで、ユニゾンスタイルでの歌唱が美しいメロディをよく引き立てている。
さすが主人公バンドの代表曲の一つだけあって素晴らしき出来栄えで、さらにこの曲調でこのタイトルはナイスセンス。


ツバサメロディー/プラズマジカ(『SHOW BY ROCK!!』より)(2015)
アニメ「SHOW BY ROCK!!」BD&DVD全巻購入特典として配布された曲ということで、シリーズ中でもややマニアックな方の曲かもしれない。しかし曲調は正統派のパワーポップで、充分に華のある曲。


スターライト・メモリーズ/プラズマジカ(『SHOW BY ROCK!!』より)(2017)
アニメ『SHOW BY ROCK!!#』BD&DVD全巻購入特典として配布された曲ということで、シリーズ中でもややマニアックな方の曲かもしれない。しかし曲調は『流星ドリームライン』の延長線上にあるドラマチックで美しいメロディを聴かせる名曲で、バンドの代表曲として評価されてもいいくらいの出来だと思う。
これほどの名曲がただの特典とはもったいない。日本大好きの洋楽バンドのボーナストラックじゃねんだから。


Nyao Universe/シアン(『SHOW BY ROCK!!』より)(2015)
『SHOW BY ROCK!!』の主人公にしてプラズマジカのギターヴォーカル、シアンのソロ曲。
疾走感のあるロックナンバーで、メロディよりもグルーヴで聴かせるタイプ。サビの「Nyan Nyan Nyan Nyan」にいいグルーヴが乗っている。一発のインパクトというより飽きずに聴きこめるタイプの曲。


キミのラプソディー/Mashumairesh!!(『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』より)(2020)
アニメ『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』の主人公バンド、Mashumairesh!!の楽曲にしてアニメのエンディングテーマ。
潔いほどにストレートなJ-POPスタイルで、正統派というものの強みを改めて感じさせてくれる。
またMashumairesh!!は4人ともタイプの異なる歌声を持っているのがいい。


断罪のソリテュード/BUDVIRGINLOGIC(『SHOW BY ROCK!!#』より)(2016)
歌唱力なら頭一個抜けているアイレーン率いるBUDVIRGINLOGICの楽曲。
ヘヴィなゴシックメタル調の音楽性が特徴的なバンドだが、その中でもファルセットを用いた『断罪のソリテュード』はアイレーンの歌唱力が一際生かされていると思う。
セリフも交えた劇的な展開で、非常に完成度の高い曲。


グッデイバイデイ/シアン&阿&アイレーン&しばりん(『SHOW BY ROCK!!STARS!!』より)(2021)
プラズマジカのシアン、徒然なる操り霧幻庵の阿、BUDVIRGINLOGICのアイレーン、ウワサノペタルズのしばりんによるユニット楽曲。
『手をつなごう』にも通じるサンリオスピリットに溢れた素晴らしき曲。
アイレーンのBUDVIRGINLOGICでの音楽性からのギャップも良いが、何よりも悲哀を帯びた阿の歌声が涙を誘う。名曲!


移動手段はバイクです/DOKONJOFINGER(『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』より)(2020)
シリーズ中最もロックスピリットを持ったバンド、DOKONJOFINGERの代表曲。
サイドヴォーカルのハッチン含めて、この音楽性にしてよくぞこのヴォーカル(声優)を起用したとスタンディングオベーションを送りたい。楽曲の魅力を見事に引き出している。
ストレートなロックナンバーでシンプルにかっこいい。ロックファンは冒頭の「よろしくおねがいします!」で心掴まれるはず。


カバンには鉄板です/DOKONJOFINGER(『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』より)(2020)
移動手段と同時発売された楽曲。路線としても同じタイプだが、確かに移動手段の方が幾分キャッチーでバンドの自己紹介的な曲として向いているものの、完成度ではややこちらが上じゃなかろうか。
Aメロ、Bメロ、サビすべてが聴きどころ。


OBENTO MAGNUM/DOKONJOFINGER(『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』より)(2021)
移動手段と鉄板とこれまた同系統のロックナンバー。サビのコーラスワークが最大のフック。歌詞もひねりが効いている。


メリケンサックに特攻です
/DOKONJOFINGER(『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』より)(2021)

DOKONJOFINGERのパンクイメージはハッチンのキャラクターによるところが大きい気がするが、そのハッチンの野性味溢れるサイドヴォーカルが最高にイカしている曲。
DOKONJOFINGERの中でも最もロックしている曲かもしれない。
ファはファイトのファかよ。



Greedy Greedy/クロミ(2021)
昨年、「世界クロミ化計画」の始動により初めて「公式として」クロミ様のキャラクターソングが発売された。
つまり正式なデビュー曲となる本作は、ポップさもありながらむしろややダークな色彩を帯びた曲調で、誰もがなりたい自分になることを目的とした「世界クロミ化計画」のメッセージ性も明確に込めた、クロミ様らしさが存分に詰まった名曲となった。
ただ楽曲として文句のつけようもないレベルなのは間違いないのだが、実はこの曲、まだそんなに聴き込んでいない。
理由は非常に個人的なことなのだが、僕は音楽をわりとどうしてもCDで聴きたい人間なのである。古いと思うかもしれないが、スマホでファイルとして聴くよりも、CDでプレーヤーを再生して聴く方がその曲の真の魅力は絶対に伝わる。これはもう本当に。
現状『Greedy Greedy』は残念ながら配信のみでの販売となっていて、CDでは出ていない。そしてCDでの販売の予定も今のところない。ただもし今後どこかのタイミングでCD販売する時がきたら、その時既に配信で聴きすぎて飽きていたくないのである。
いい曲はなるべく自分が最も楽しめるスタイルで聴きたい。だから僕はいずれ来るかもしれない『Greedy Greedy』のCD販売というわずかな可能性のために、あえて今この曲を聴き込まないようにしている。
というわけで公式さん、是非とも『Greedy Greedy』のCD販売、よろしくお願いします。

もし一生なかったら葬式で『愛・終列車』(クロミ様&バク)流す。





というわけで個人的にお勧めのサンリオの名曲を色々紹介させていただいたが、相変わらず書き始めてみたら予定より多くなってしまった(腐れご愛嬌)。これでも厳選に厳選を重ねてピックアップしたつもりではあるが。

勿論ここで挙げた曲以外にも名曲はまだまだあるし、ファンの方もそれぞれあれがないこれがないというのはあるだろうが、あくまで僕が把握している中で絶対に聴いてほしいレベルのお勧めということでご了承のほどを。

しかしサンリオの楽曲というのは、音源が発売されていなかったり発売されていても古すぎて入手困難だったりと、せっかくの名曲でも手元に置けないパターンが多いのが無念なところ。やはりいいと思った曲は手に入るうちに手に入れておくのがいいね。

今後もまだまだサンリオの歴史に埋もれた名曲や、新たに生まれる名曲を知り、その素晴らしい音楽と共にサンリオの歴史を追いかけていこうと思う。


【今回の復習】
オゥッ!
KAWAII!KAWAII!
ウィ!
スキスキスー
おんじょろげ
PI PI PI PIYOPIYO…

Nyan Nyan Nyan Nyan
よろしくおねがいします!
ファ


なんだこれ。



気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。