私は、自分自身を見つめる時、いつも思うことがありました。

小さい頃から「変わりたい」と、いつも思っていました。
そのように思った理由は、小さい頃のことははっきり覚えていませんが、
恐らく、常に自分に自信が無くて、自分が嫌いで、
「今の自分」とサヨナラしたいと思う気持ちが、いつもあったからだと思います。
学校生活では、クラス替えがあれば
「もしかしたら自分が変われるチャンスかも知れない」などと思い、
気持ちを新たに前向きに取り組もうとしながらドキドキしていた思い出もあります。
それでも、自分の思い通りにはならないことが多いのですよね。
成長していくときも、そして今も「絶対に私は変われる」と思いながら、
いつもいつもいつも、
目指したい自分に届かないもどかしさを感じていたような気がします。
今までも、自分が嫌いで、
自分に満足できなくて、
変わりたいと思いながらも、変われない自分が情けなく、
もがいたことも多かったと思います。
けれども、いつか、きっと、、、、
「変われる」と信じて、
努力して踏ん張ってきました。

他人からの評価が、
最近変わったね。とか、成長したね。とか、
何かの変化キーワードの含まれたはなしをしてもらえたときは、ホントに嬉しく思いました。

そして、
差し出がましいのですが、
他人も変われると思っていました。
私の働きかけや言葉のお陰で変わる、とは思いませんでしたが、
私自身がまずは変わることで、他人も変わるきっかけができると思っていました。
人に注意するよりも先に、自分がまずは考えや見方や思いや行動を変えることで、
人はきっと変われるだろう、と思ってきました。
けれども、なかなかその思いは届かず。

常日頃から、指導者とは、とか、リーダーシップとは、とか、
コミュニケーションとは、などなどの話をしていた頃のこと。
ある日突然、私の前に現れた、しぃちゃんが、、、、
「私、女将さんが言ってることは理解できます。
自分が変わらないといけないこともわかってます。
でも、変われません。
私は、変わらないと思います。
だから、諦めてください。」と言われてしまいました。
彼女は、
仕事も手早くて非常に優秀な接客者でした。
若いのに、とても力があり、期待が大きい女の子。
ただ、人と人との関わりが上手にできなくて、
いつも自分自身の感情が丸出しになってしまったり
後輩を育てる時に、ついつい無視をしたり、陰口を言ったりしてしまうきらいがありました。
そのことで、彼女には、
アンガーマネジメントの本を貸したり、リーダーシップとはの本を貸したりしながら、
私だけが言ってるのではなく杖、
通常の考えなのだ、ということを理解してもらえるように伝え続けていた時のことでした。
なんとも悲しい出来事でした。

大袈裟に表現すると、
「大きな岩盤が上から落ちてきて、頭が真っ二つに割れたような感じ」
になりました。
ショックが大きくて、なぜそうなったのだろうって、何度も何度も考えたりして。
「きっと、彼女が変わる前に、私自身が変われていなかったのかも知れない、、、」と、思ったり。
「自分が変われば他人が変わる」なんて、とんでもない図々しい思い上がりの考えだったのかもしれない、と思ったり。
「やっぱり、性格は変わることが出来たとしても、性質は変わらないのかもしれない」と自分に説得したり。
それからも、
人を教育し育てていると、常にぶち当たる壁は、山のようにある。
「変われない」ということ。
「この子は変われる。」と信じていても、
なかなか変われない根本的なこともあり、
ぶつかる壁は厚くうずたかく目の前にそびえ立っていました。

そんな日々を何年も過ごしてきた私ですが、
今でも、私の方が「変われていない」のかも知れない。。。
「人は変われると信じてる」という考えを変えることができない私。
私が一番変われないのかも知れないですよね。。。。
けれども、「いつか、いつの日にか、きっと、変われる」と、信じている私が今でもいます。

そして、今でも、きっと、私自身が少しずつでも変われていると信じています。
すこしでも変わったことを他人が認めてくれていると思いたい、願いたいです。
そうです。
私の「人は変われると信じている」という考えは、変わらないけれども、
その考えを貫くためにも、変わらないといけない行動がありました。
あの人、あの子、あの方へ、、、
「変わったね」「成長したね」「素敵ね」「ありがとう」という、
認める言葉を伝えたかったと反省しています。
ちょこっとでも、何かの変化があった時、「努力」を認めることもしていきたかった。
素直に、まっすぐに、裏表なく、認める言葉を伝えることをしていく、その部分を変わらなければと思っています。
そして、これからは、もっともっと言葉や行動で「認める」事をしていきたいと思っています。

これからも私は「人は変われる」と信じていきます。