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【2020 ACL GL】マリノス妄想絵日記 上海上港編

1.はじめに

 遂にやってきました。ACLの舞台が!中2日で繰り広げられる超過密日程。リーグ戦で飛躍できなかった分、アジアでは存在感を強めたい。そんな強い思いがあります。

 先に2勝しているマリノス。上海上港との連戦が重要になるのは言うまでもありません。ということで、今回は自分が思うことを綴っていきます。グループステージに関しては以下にまとめてますので、よろしければご覧ください。

2.上海上港はどうくるか

 まず、上海上港はどういうチームなのか。以下にまとめてますので、興味のある方はご参照ください。

 この中で取り上げたいのは、相手への対策を講じ、柔軟にやり方を変えてくるということ。つまり、マリノス対策をふんだんに盛り込んでくることが予想されます。

 さて、サッカーの対策は、相手の攻撃を防ぎやすくすることと、相手へ攻撃をしやすくすることの2つあります。対策と一口に言っても、攻守どちらに重きを置くかで色の出し方が分かれるでしょう。

 シドニー戦、全北戦を見ると、相手の攻撃に対抗することを第一にチームを構築しているように見受けられました。つまり、多く点を取るより、失点を減らすサッカーを好む保守的な傾向が強い印象です。そうなると、『マリノスの攻撃をどう防ぐか』がテーマになるでしょう。

守り方

 突然ですが、布陣の話をしましょうか。マリノスに対抗するなら、真っ先に浮かぶのは4-4-2でしょう。Jリーグを見てもわかる通り、守り方は2つあります。スペースを埋めるやり方と、人につくやり方です。マリノスが苦手にしてるのは前者。そうなると、緻密なゾーンディフェンスが求められます。

 これって中々に難しいんですよね。というのも、ゾーンディフェンスは高い練度が求められるからです。11人全員が連動することはもちろん、献身性も求められます。様々なフォーメーションを使用することは、1つの布陣を極めることとトレードオフ。また、外国籍の選手は個性が強いため、守備が計算しづらい。こういった背景があるので、ゾーンディフェンスを得意にしているチームではありません

 そんな状況で4-4-2を導入しても、相手にスペースを与えるだけになりますよね。(ミラーなら噛み合わせがいいので目立ちにくいですが…)そうなると、マリノスの選手たちにぴったり選手を当てはめる方が、対策として合点がいく。つまり、どこかのラインで5枚を横並びにすることが予想されます。

5枚横並び

 この5レーン全て塞ぐことは、変幻自在な動きへの対策にもなります。相手が誰であれ、自分の進路にきた選手へつけばいい。それができなくても、最悪マンツーマンでフリーな選手はできなくなるはず。そう考えると、4-5-1、または5-3-2でくるでしょう。

 前者の場合、前線の選手に守備が強く求められるので、外国籍の選手は控えめな起用になるはず。後者の場合は、後ろの守備が担保されるので、外国籍選手を起用しやすいです。

選手特徴

 少し、選手の特徴について話しましょう。前述した通り、外国籍の選手は個性やクセが強いです。しかし、得意なことに特化させることで、恐ろしい力を発揮します。つまり、彼らはプレーの幅が狭いことに。では、チームとしての柔軟性は誰が生んでいるのでしょうか。それは、自国の選手たちです。彼らは複数ポジションをこなせるほど器用で、マルチタスクが可能。つまり、自国選手が多いほど柔軟な戦い方ができるようになるということです。

 これを踏まえると、変幻自在な戦い方をするマリノスに対して、試合中に布陣をいじれる方が都合いい。このように考えると自然でしょう。前述した通り、保守的な考えを持ってるのなら尚更です。

 両チームの状況も関係しているでしょう。互いに2勝してる中迎える直接対決。勝てばグループステージ突破がグッと近付きます。絶対負けられない戦いなので、ターンオーバーなどの出し惜しみはしないでしょう。(恐らくターンオーバーするのなら、この試合を経た2戦目だと思います。)

 以上より、上海上港はベストメンバーを用いた上、外国籍選手起用を控えた4-5-1でくると予想します。点が欲しくなったら外国籍選手たちを一気に投入。布陣を5-3-2にして波状攻撃をかける。これは全北戦のときと全く同じ流れです。

2.予想される展開と、マリノスが突くべきポイント

■2列目の守備基準をどうするか

段差

・人につくとラインが上下に波打つので、スペースができやすくなる
・ゾーンっぽく構えると、ライン間に入る選手が気になる

 守り方が人ベースなのか、それともスペースベースなのかは確認しておくところでしょう。外国籍の選手は人に対して積極的に出ていく傾向があります。彼らの背後をフォローするために、連動する選手も人につく。つまり、外国籍選手が多いほど、人ベースの守備になりやすいと言えます。反対に外国籍選手控えめだと、ある程度ゾーナルな振る舞いも可能。どちらでくるかは監督次第です。

 人ベースでくる場合、ラインが綺麗に横一線とはなりません。上下に波打つようになると、それぞれを繋ぐ背後にスペースが生まれます。中盤ならライン間、ディフェンスラインならゴールへの入口になるでしょう。

 スペースベースの場合は、間に構えられると辛いです。相手を迷わせる位置取りは、マルコスの十八番ですよね。変幻自在な動きをするサイドバックも侵入しやすいです。ここを使えるかどうかもポイントでしょう。

■狙うは守備陣の死角

クロス死角

 全失点から見られる傾向として、死角からの飛び出しに弱いことがわかります。人やボールを注視するため、ボールウォッチャーになりがち。斜めのパスで背後を取られることが多いのです。

 これはクロスにも言えること。相手守備陣の背後へ送るボールは、有効な攻撃手段になるでしょう。そこでマリノスの誇るクロス職人、水沼宏太の出番です。彼がクロスを上げる機会を多くしたいところ。

 そのため求められるのは、段階を踏んで相手を押し込めるサイドバックの相方。つまり松原でなく、小池が望ましい。また、ターゲットとなる選手も必要です。サントスがいないのなら、オナイウがこなしてくれるでしょう。この2人と組むこと水沼の良さが全面的に出るはず。先発か途中出場かは置いといて、彼に大きな期待をしています。

3.予想スタメン

スタメン

■上海上港

4-5-1の布陣
・外国籍選手は控えめ
・それでも計算の立つロペスやムーイは出るかも

 前述の通り、上海上港は自国選手多めでくると思います。ただ、外国籍の中でもリカルド・ロペスは守備で計算が立つと監督は思っているようです。彼の先発は十分あるでしょう。

 また、前方に強い守備ができるムーイは入るかもしれません。人ベースなら強みを発揮しやすいですし、プレースキックもできます。サイドに流れる彼が捕まりにくいのもあったり。マリノスにとっては嫌な選手です。

■横浜F・マリノス

4-2-1-3の布陣
・サントス不在はオナイウがやってくれる
・水沼&小池コンビも先発で

 マリノスは手応えのあったフロンターレ戦のメンバーがベースになると思います。サントス不在の最前線にはオナイウを充てる。クロスターゲットがいるので、水沼&小池コンビも先発させましょう。あとは、いつも通りのメンバーで。

4.おわりに

 あれだけ長々と語りましたが、ふたを開けてみたら4-4-2だった。なんてことも大いにありえると思います。それでもマリノスが突くべきポイントは変わりません。あれは相手の布陣がどのような形でも当てはまります。つまり、いつも通りやれば勝てるということです。

 アジアの舞台だから臆する必要はないですし、相手の遅いプレースピードに合わせることも不要です。いつも通りマリノスのサッカーをやれば、自然と結果はついてくるはず。リーグ戦うまくいかなかった分もぶつけてやりましょう!!

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