見出し画像

「命売ります」三島由紀夫氏(読書感想文)(*ネタばれ注意)


三島由紀夫が1970年に
自殺しているのに
この本の出版が1998年って・・・
全集から取り出したみたいだけど。

主人公 羽仁男(はにお)が
自殺に失敗したとこから
話が始まる。
自殺しようとして生き延びると、
「命売ります」っていう商売を
したのなるの、
とってもよくわかる。
でも、結局、人に殺されるのが
怖くなってきて、逃げ回る羽仁男。

それが現代人と重なる、と
解説ではあった。

いろんなエピソードがあるんだけど、
羽仁男は
ACS(アジア・コンフィデンシャル・サービス
=人殺し集団?)
のスパイと間違われて、命を狙われる。
それが嫌で、ケーサツに飛び込む
矛盾した主人公を、ケーサツは
軽くあしらう。

三島由紀夫の象徴的ナントカ。
(オスカー・ワイルドとかって
解説にあった・・・)

なんか昔の小説なのに、新しい感じがした。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?