見出し画像

パン屋の袋マター

近所にパン屋さんがある。
夫婦二人で経営している
昔からある小さな店だ。

1種類のパンを数個ずつ並べ、
30種類くらい置いている。

パン自体は、ビニール袋にいれるか、
最初からラッピングされているかだ。

まだ、コンビニ袋が無料のころ、
もちろんこのパン屋さんでも
手提げのビニール袋に入れてくれた。

夫婦で早朝から焼いている大切なパン。
そんな感じが好きだった。

が、手提げ袋が有料化されると、
パン屋でも、有料化された。

昼用に2つパンを買うと、
レジに、ペタン、と置かれる。
トートバックに入るから、
手提げ袋はいらないのだが、
職場につくと、パンがペチャンコに
なっている。

すごく残念だ、と思う。

私が、パン屋さんで、
自分が焼いたパンを売るなら、
価格が上がっても、
大切に紙袋に入れたいくらいだ。

紙袋に入ったパンは、なんだか
それだけで、価値が上がるような気がする。

りくろーおじさんのパン屋さんでは
どんなに安いパンでも、自社の袋に
入れてくれる。

それが、作る人のプライドでは
ないだろうか。

近所のパン屋さんは、
自分のパンが愛おしくはないのだろうか。

たとえ30円値上げしても、
大切に袋に入れてくれるなら、
私は買いにいくのにな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?