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「ブッダはなぜ子を捨てたか」 山折哲雄氏(読書感想文)(*ネタばれ注意)

表題「ひとり坐し、ひとり伏し、ひとり歩み、
   なおざりになることなく、
   わが身をととのえて
   林のなかでひとり楽しめ」
   中村元 『ブッダの真理のことば 感興のことば』

☆下記、宗教の違い?

P111 「犠牲の宗教」は
    血塗られたイエスキリストの死=犠牲から創始

P118 日本「湿った仏教」
   インド原始宗教「乾いた仏教」

P135 原始=「小乗仏教」 
   日本=「大乗仏教」

P154 インドの仏教「無我」  
   日本の仏教「無私」

P176 浄土真宗 南無阿弥陀仏
    日蓮宗  南無妙法蓮華経

結局、仏教は、日本の風土のせいで、
情感たっぷりの、湿った
大乗仏教になってしまった。

インドの風土は、熱くて、乾いてて、
そりゃ、風土や土着の信仰によって
変化していくよね。

でも、私は、キリスト教の「自我」や
大乗仏教の「無私」ではなく、
原始仏教の「無我」がしっくりくる。

「無私」には、「我」があるからね。

「我」を持って「私」をなくすことは
無理だと思うし、滑稽でさえある。

小乗仏教(原始仏教)を知るうえで、
手塚治虫さんの「ブッダ」は
サイコーだったな。

あの、最初の絵が、
(行き倒れた仙人の目の前で、
自分を食べてくれ、と
火に飛び込むウサギを天に向かって
捧げる仙人の絵)が
この世の価値のすべてを
見せてくれたような気がする。

あ、違うマンガの感想文になってるな笑。

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