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「光って足し算」

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2022・2・9
絵について
「光って足し算」
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「絵の技術の共有をする」って意味から考え直しているヒロです(こういうことを考えてすぐ重めの質問を投げるのは私です)。


週2回記事を更新していて、絵についてと仕事についてですが、絵についてはなるべく「事実」を共有して仕事については「考え」を共有をしようと思っています。
事実はこの世界に現象として表すことができるのですごく大事で、技術=事実とも言い換えられるのかなと思います。


この世界に現象として表せられないと、個人の中にだけあって人に見せることはできません。事実を知って技術になると、考えは技術を使って個人の外側に出せるので他の人が受け取れる形になります。


今まで自分の中にだけあった事実を他の人に見せる、渡すことができる。
情報革命、ネット革命によって全ての人が繋がろうとしている現代、社会状況において誰かに自分の内面を渡せることの大きさ、凄さにこれからより多くの人が気づいていくはずなので表現することの重要性は高まる一方のはずで、これはコミュニケーションの仕方が変わっていくということです。

だから産業革命や情報革命が起こって、次に起こるのは「コミュニケーション革命」で、今はその前段階という認識です。
僕にとって誰かとのコミュニケーションはすごく大事なことだったので、アニメ業界を一時期離れたのもそれが理由だったのですが(アニメは作り方がよくできている分、コミュニケーションが最小限でも仕事が成立する)、だからこそ自分の考えを外に出す技術の重要性を実感しているので、僕が持っているものを共有することで人のコミュニケーション精度が上がって誰かの役に立てるのかなと思っています。


だから技術の共有も大事だなと思っているということなんですが(前置き長すぎ)、今日は「光って足し算」というお話です。


現実世界って光が乱反射しまくっていてすごく複雑に見えるんですが、こう考えると理解しやすくなって絵を描きやすくなるよというお話です。


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▼光には種類がある
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まず光には大きく2種類あります。

・直接光(直射光、ダイレクトライト)
・間接光(反射光、環境光、リフレクションライト、アンビエントライト)


「太陽光」と「空からの環境光」が代表的な例なのでそれでお話したいと思います。

画像1

この画像を見ると直感的に「太陽が出ていて太陽光が当たっているんだな」って思いますよね。明るくなっているところ、白くなってるところ、暖色になっているところが太陽光、直射日光があたっているところです。

では間接光が当たっているところってどこかわかりますか?

考えてみてくださいね。











どうでしょう。

正解は「全部」です。
この全部は文字通り「見えるところ全ての部分」です。

ちなみにこれ大事なんですが、「直射日光があたっているところにも間接光はあたっています」。

想像してみるとわかるんですが、もし浮雲で太陽が隠れたとして直射日光がなくなったとすると、日光があたっている部分がなくなって他の寒色っぽい土の部分と同じになるだけだと思います。

つまり日光があたっている部分にも間接光、空からの環境光があたっています。

(そもそも「見える」という時点で必ず何かしらの光の影響があります。
目に見えるのは光があるからなんですね。なので夜でもうっすら見えるのも何かしら光があるからです)


だからすごく単純にここにある要素を分解すると、


1、物(土、木、葉など) + 2、環境光 + 3、太陽光


になります(あとここに「空気、空気中のチリ、水分など」が入りますがそれはまた今度)。

だからここから太陽光を引くと環境光が残りますね。
だから絵を描く時のイメージとしてすごくわかりやすいのが、


1、まずオブジェクトを配置する(固有色)
2、環境光を追加する(空の場合は寒色の光)
3、直射光を追加する(太陽光は暖色の光)


という順番で考えるとすごくわかりやすくなるんですよね。
だから僕のフォトショップのレイヤー構造を見ると実はそういう構造になっています。
その後に空気とかレンズ効果を足します(ここでカメラの知識があると良い!)。


よく仕事で「レイヤー構造は現実世界を踏襲してください」と言うんですが、そうすることで構造的に絵をとらえられるので、他の人にとっても再現可能になるんですね。
僕は集団制作を生業にしているので、他の人が再現可能な絵を描くことはとても重要だと思っています。

再現可能なのには理屈があるからなので、その理屈、「事実」をここのみんなに共有できたらという思いがあります。
その事実、技術を獲得して自分なりにチューニング(調整)することで自分なりの表現になっていきます。
だから僕を踏み台にしてどんどん登っていってください〜。


これを再現したPSDファイルも準備しておきますので、またご連絡しますね!

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▼わからない時は深い目線で考えてる可能性がある
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1+1=2に納得できない子どもがいるらしいです。
たぶんそれって「1+1=2」がわからないんじゃなくて、「多角的な条件を考えたりしていて1+1=2じゃない時もあるから納得できない」など、ただ暗記するんじゃなくて「納得したい!」っていうことだと思うんです。

すごいですよね。
考えていて目線が深い。そういう考え方ができるとより深いところに到達できる可能性があると思います。
絵に関しても同じだと思っていて、例えば「太陽光が雲で隠れると空も雲で隠れるかもだからその時って寒色の光じゃなくなるの?」とか、いろんな場合と考えると納得できないことがたくさん出てくるじゃないですか。


そういう時にも側にいたいしできることなら全部答えたいです。
理解できない、納得できないとマイナスな気持ちになることもあるかもしれないですが、納得できない理由があるのでその理由を大切にできたらと思います。

大切にするためには心や状況の余裕が必要なので、ゴキンジョが余裕がなくなる前に今できることを最大限やっておこうと思います。


わからないことは教えてくださいね。
わからないことをわかりたいし。

僕はよく「良い質問ですね」と言ってしまうけど、悪い質問は存在しないんですよね。
「知りたいことがあって尋ねている」ってすごくポジティブな行為でその行為自体がプラスだから。
だからいつでも聞いてくださいね。


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