一日一言(1月25日)
1.安岡正篤(心を養い、生を養う)
『幸と福②』
そうではなくて原因を自己の中に有する、
即ち自分の苦心、自分の努力によって
かち得たる幸いを「福」という。
福という字がそれをよく表しておる。
示編というのは神さまのことだ。
示すというのは上から
光がさしている、神の光、
叡智の光を表す。
旁(つくり)は、
「収穫を積み重ねた」という文字だ。
農家でいうならば俵を積み上げるという文字。
神の前に蓄積されたるものが「福」である。
→自分の努力によって福に変える。
自分の経験によってしか
示されないということ。
薄紙を一枚一枚積み重ねるが如く
木の年輪のように太くなっていくが如く
コツコツ努力していく。
2.森信三(修身教授録)
『言葉をたやすくする者』
古来言葉をたやすくするものは、
多くはこれ自らの生命に忠実なる者では
ありません。
→言葉は言霊
言行一致で自分の人生をかける
3.松尾芭蕉
(今日一日を楽しく生きる知恵)
『雪の景色』
京までは まだ半分や 雪の雲
(笈の小文)
やあ、どうしよう?
京都まで
ちょうど 道半分のところで
雪模様の雲が
いっぱい空にわいてきた。
こりゃ すごい雪になる。
いこうか? やめようか?
雪が降ったら、いやいや大変なこと。
でも芭蕉は旅をつづけた。
雪の景色がたまらない。
→雪の景色は何とも言えない静けさがある
新しい雪が積もった時は
そこに誰も通っていないことがわかる
歩くのは大変であるが、
その別世界の風景に魅せられる
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