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お疲れ様!そしてこれからもよろしくお願いします!

今年、4年間大阪音楽大学で頑張ってきた生徒が1人卒業します。
彼が入学してきた頃は2020年、世の中がコロナで大変になった時期でした。
彼は大学を入学する前に、神戸のユースジャズオーケストラに入っており、そこでいろいろなジャズのことを勉強していました。
アンサンブルの授業や個人的なレッスンもリモートになり、とてもややこしい環境でしたが彼の内面にあるポテンシャルはすごかったです。

きっと、はじめての対面でのレッスンの時は僕のテンションにびびったと思います。
彼が1番最初から目指していたビジョンがあったのはよく分かりました。
それは流行にとらわれず、自分でいいなと思うものをしっかり追求していくと言う考え方、そして好きな音楽がとてもたくさんにありジャンルにとらわれない「いいものはいい」的な精神が見えました。
そして、入学してきた当時から演奏も素晴らしくなかなかいない感じの生徒でした。

たまに、マイケル・ブレッカーのYouTubeを見たり、KHAMSINのライブでシットインしてくれたりいろいろありました。

また、前期か後期の試験の時に自分のオリジナルでテストを受けたのも印象的でした。
彼の作る楽曲は、先ほども書いたようにいろいろなスタイルが混ざっていて「こんな感じ」と説明できるような曲ではありません。
しかし聞けば聞くほど曲の立体感が出てきて、なかなか若いのに頑張ってるなといつも思っていました。

彼が4回生になった時、1つの夢を叶えるために僕に相談をしてきました。
自分で企画して卒業演奏会をしたい。
そしてその演奏会はビッグバンドの形式でメンバーをプロの人にしていただきたい。
と言うものでした。
詳しくはこちらをどうぞ。

楽曲は、カウント・ベイシーやデューク・エリントンのようなスイングしまくるものではなく、聞いててその情景が浮かび上がるような、とても繊細なサウンドでした。
CAHNDRASEKHAR LIMIT 2.73と言うタイトルも、彼らしいなぁと思いながらの演奏会でした。

現在彼は、多くの同じ世代の若者に人気でありひっぱりだこの存在になろうとしています。
多くの自分のユニットも持っており、新しい楽曲はどんどんどんどん生んでくれることと思います。
石脇サンタの名前を見たら、ぜひ見に行ってあげてほしいです。
彼のスタイルは、僕と一緒でかなりハードですが、
僕以上に理屈がちゃんとしてるハードさです(笑)
そして何故か心のどこかに残るようなメロディーと、音色を残してくれると思います。
ぜひ、皆さんで応援してあげてください。
よろしくお願いします。

2回生位の頃からもう教えることがなくて、一緒にバンバンバンバン吹いて、理屈じゃなく人が感動するサウンドと演奏を心がけてきました。
先日最後のレッスンも終わって、僕もとても寂しい気持ちになりました。
最後はレッスンと言うよりかはガチンコのバトルでした。
途中で共に笑ったり悔しがったりしながらも20分以上バトルしました。
すごく楽しい時間でした。
曲はマイケル・ブレッカーの「african skies」

お互いマイケル・ブレッカーフリークとして、最後はこれ知ってるかあれ知ってるかみたいなフレーズはどんどんどんどん投入していきました。
教室の外におった他の生徒さんは何が起きたんだろうと思ったと思いますが、彼とサシで勝負できる最後の時間でもあったので何も気にせず演奏していました。
とてつもなく楽しかった。
年齢とかそういうのじゃなくてレベルとかそういうのじゃなくて、4年間一緒にやってきた彼だからこそ楽しかったのだと思います。

顔は僕と違って、イケメンでクールでポーカーフェイスですけども、熱い思いはきっと誰にも負けていないと思います。
また一緒にできる日が来たらいいなと思っていますし、一緒にユニットも組めれたらいいなと思っています。

これからは同じフィールドでがんばってやっていくことになると思いますのでぜひよろしくお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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