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CAHNDRASEKHAR LIMIT 2.73 石脇サンタ 卒業公演

2023年6月30日(金) 小雨の降りしきる中、梅田Alwaysにて大学で教えている、石脇サンタの卒業公演演奏会がありました。
今年に入って、演奏の依頼を受けました。
彼が、大学の4年間でやってきたいろんな事を集大成にした公演をやりたいと。
そして、その公演にちょっとでもサポートできたことが嬉しかったです。

彼は、大学に入ってきた時から、みんなと違う「何か」がありました。
阪大、同志社と多くの学バン(学生フルバン)に積極的に参加し、多くの経験をしてきました。
また、コンボでも気の合うプレイヤーといろんなところで活躍するようになりました。
僕が、同じ年やった時、もっと遊んでたように思います。

彼のヴィジョンは壮大でした。
中でも、今回のタイトルである「CAHNDRASEKHAR LIMIT」「2.73」この二つはとても難しい天文学と数学の言葉と数字です。

CAHNDRASEKHAR LIMITは、天体物理学者スブラマニアン・チャンドラセカールの名前から来ています。
白色矮星が、自らのバランス(重さによる収縮と物質の電子の圧力)が崩壊して、超新星爆発を起こす限界値のことを言います。
確か、太陽質量の1.5倍ほどやったと思います。

また、2.73はカール・メンガーと言う数学者が考えた「メンガーのスポンジ」からきています。
立方体をそれぞれ3等分して27個の立方体を作り、中心の1つの立方体とその側面の合計7つを立方体を取り除く。
残った20個の立方体一つ一つにも同じ作業をしていくというのを無限に繰り返していくと、表面積が無限大に増えるのに対し、体積が限りなく0に近くなる。
こう言うフラクタル図形では、次元の定義があり、辺の比と、面積の比から出てくるもので、
このメンガーのスポンジは2.73次元と言うことなのです〜!

この2つ「不安定」が彼の思っているヴィジョンに当てはまるものだったのだと思います。
そして、12曲を演奏しました。
もちろん、学生のフルバンでやれば、毎日練習して、もっとカッコ良く演奏できるものだと信じていますが、サンタがプロの皆さんとやりたいと言う気持ちがとても強く、今回のようなメンバーになりました。

僕も、バリトン、バスクラリネットとやらせてもらいましたが、サンタの楽曲は本当によく計算していると思いました。
と同時に、とても、テクニカルであり、今の時代にあったサウンドだったなと思いました。
もちろんいろんな経験で得たサウンドの作り方や、楽器の使い方で構成された楽曲は、みんなMADE INサンタであり、僕は一緒にやらせてもらってずっとワクワクしました。

今回のメンバーは本当に素晴らしいメンバー揃いでベテラン、若手入り混じっての、演奏は昔のネイバーフッドビックバンドを思い出させます。

LIVEは終始MCがなく曲の間は、サンタが作った画像と作曲した打ち込み音源で、お客さんに目と耳で楽しんでもらうために頑張っていました。

実は、音大でレッスンの時に、でっかい教室で二人、サンタのPCを床に座って見てあーだこーだ言うてました。
当日の時間的にタイトではありましたが、なんとか用意もでき演奏も、でっかい事故もなく終わりました。

僕の教えて来た生徒が、本当に色んなスタイルで頑張っていて、僕も負けてられへんなぁ!と思いました。
「おっさんもうええで!座って聴いとき!」って言われないように、もっともっと頑張ります。
それを教えてくれたのは、サンタであり僕も前ででっかいことをやってのけてくれました。
お客さんも、100人ほど来ていただきました。
ありがとうございました!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

Set List
1set
01/African Skies (Michael Brecker)
02/Atacama (Ishiwaki Santa)
03/Atmosphere (Ishiwaki Santa)
04/Heliosphere 2.73 (Ishiwaki Santa)
05/Were Ostriches Born Slushy In The Pleiades? (Ishiwaki Santa)
06/Slipped Disc (Benny Goodman)
2set
01Chiaroscuro (Ishiwaki Santa)
02/Keys (Mike Stern)
03/Ice Mountain (Spyro Gyra)
04/Stratosphere (Ishiwaki Santa)
05/What About Me? (Snarky Puppy)
06/Chronosphere (Ishiwaki Santa)

all arrangement - Ishiwaki Santa

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