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耳の負荷とノイズキャンセリング

ノイズキャンセリングのイヤホンを買った。

買ったのは Bose の QuietComfort Earbuds II。いくつか視聴してみて、一番ノイズキャンセリングの効きが良いものを選んだ。

これまでも2年ほどワイヤレスイヤホンを使っていた。Victor の HA-FX100T。できる限り視聴して、一番音が好みだったこちらにしたのだけれども、最近ちょっとした問題があってノイズキャンセリングのものに変えることになった。

以前の視聴の際に、ノイズキャンセリングの効き具合でいうと Sony と Bose の一騎打ち、というイメージがあったけれども、今回試したら Sony の方はなんだか全然になっていた。あと、なぜか Sony は自分の耳にフィットしない。というわけで Bose に決定。

音の傾向は、Bose らしく中低音がブーストされていて楽曲に対しては不自然な感じではあるのだけれど、今回は音質は無視。


さて、どうしてノイズキャンセリングに乗り換えたのかというと、簡単にいうと耳に問題が出てきているため。半年くらい前から右耳に「ブーン…」という換気扇のような音がずっと聞こえていて、どうやらこれは耳に過大な音を入れ過ぎなのではないか、と思ったため。

最初は、本当に換気扇の問題かと思った。自分の家ではなく隣近所の音などが伝わってきているのではないか、と。なので、周りの家の室外機で変な音が出ていないかを調べまわったりもした。以前、近所の室外機が本当に異常な音を立てていたりもしたので、同じ問題かと思っていた。

と思って原因を外に考えていたら、旅行先でも聞こえたりして、あれ、これは自分の身体の問題なのでは、と気づいたのは異常が発生してから2カ月以上経ってからだった。今更病院に行っても、ということで結局それから数ヶ月放置することになり、でもやっぱり気になったので、つい先日耳鼻科にかかった。結果としては、大きな異常は見当たらなかったものの、やはり中低音が聞き取りにくくなっている、という結果で、薬も特に必要としない経過観察扱い。解決はしていないけど、原因が分かったのと大きな異常はなかったということで安心感は得られた。

というわけで、耳への負荷を減らすべく、ノイズキャンセリングのものに乗り換えることにした、というわけ。

耳については、若い時に10年くらいは音楽制作をしていたので、普通の人よりは負荷がかかっていた、という経緯がある。あと、2年前くらいからPodcast を聞くようになったこと、これが大きいかもしれない。

今まで昼休みはずっとスマートフォンを見て、ネットニュースなどを眺めていたりしたのだけれど、デスクワークをずっとやってるので、昼休みまでディスプレイやスマホと睨めっこしているというのが、目にとても厳しい。眼精疲労が慢性化してしまっていた。さすがにちょっとどうにかしようとなり、目ではなく耳を使おうというように思い始めて、見つけたのがラジオだった。

スマホでラジオというと Radiko があるけれど、これが正直使いづらい。プレミアムに登録しないと、自分がいる以外の地域のラジオ番組が聞けなかったり、何かと登録したりしないといけなかったりで、まあ面倒すぎる。ということで Radiko は没に。何か他にないかと探していたところに見つけたのが Podcast。とりあえずアプリを入れて番組を探してみて、いろいろ試していたところで見つけたのが、COTEN ラジオだった。

聞き始めたら、これがもうどハマりして。もうそこからずっと COTEN ラジオ漬けの日々。このときすでに100話以上のエピソードが公開されていたので、昼休みに1日1エピソード、といった感じでスタート。そのうち空いている時間はほとんど Podcast を聞くようになって、COTEN ラジオ以外の番組も聞き始めて今に至る、といった感じ。

電車通勤の行き帰りなども聞いているのだけれど、周りの騒音が大きいので、聞き取ろうとしてボリュームを上げがちになってしまっていた。なんとなく自分でも気づいてはいたのだけれど、やはり上げ過ぎていたのかもしれない。騒音性難聴、最近ではいわゆるスマホ難聴として問題になっている件が、自分にも起きていたのかもしれない。どちらかというと発症したのはストレスの面も大きそうな気もするけれど。とにもかくにも、耳への負担が大きくなってきているのは自覚していたので、やはりこのままの状態は良くない。ということで今回の件に至った、というわけ。

骨伝導イヤホンも考えたのだけれど、結局聞き取りにくかったらボリュームを上げないといけない点と、周りに音漏れしてしがちな点がネックになって却下。Shokz の最新モデルはかなり良かったけれど。

さて、QuietComfort Earbuds II。特に製品レビューなどはするつもりはないけれど。とりあえずノイズキャンセリングの性能はやはりかなりのもの。周りが結構うるさい場合で、これまでに比べると3段階くらいボリュームが小さくても十分に聞こえる、くらいの感覚に。耳にピーンというような張り付く感覚があるのはノイズキャンセリングなので仕方ない。この違和感はそのうち慣れると思う。とにかくノイズキャンセリングの性能は十分だった。

本体形状は特に違和感ないし、デザインもまあまあ悪くないと思っている。操作方法は、少し慣れない。特に、電源オフができないのでケースに収納するのがスタンダードらしい。毎回充電するようなものなので、バッテリーの持ちがすぐ悪くなりそうで嫌なのだけれど。でも、微妙なところはそれくらいか。音は、ラジオや動画の視聴あたりで考えれば悪くない。良い音で音楽を聴くことはあまり考えていないので。良い音で聞きたいならPCのスピーカーとヘッドホンを使う。

とまあ、概ね満足な買い物だった。自分の身体に合わせて必要な機能は変わってくる。これからも、こういう変化はたくさん起きるだろうな、と思う。お金はかかるけど、お金である程度解決できるなら、それはそれでお金を払う価値はあるな、と。

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