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芍薬が咲いた!

まだまだ肌寒い3月初め、苔とクロバーに埋め尽くされた中庭に何だか見慣れぬ物体が芽を出してるのに気付きました。
ツクシを赤くしたようなその姿。
???…。

赤いふきのとうかツクシのよう

これを画像検索すると何と芍薬と判明!
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」のあの芍薬ですか!
詳しく調べると、牡丹は植木で芍薬は植物に分類され、芍薬は冬には枯れて地面から見えなくそうです。

2週間後の姿

それから2ヶ月、ゆっくりゆっくり成長する芍薬は、先端の蕾が膨らみだしても、まぁ〜咲かない、咲かない。
素人ながら玄関前や庭の園芸を手入れしてますが、それなりに何とか花は咲くものです。
玄関前のバラなんか蕾が膨らむと、あっという間に咲いたのに、芍薬の成長の遅いこと!この焦らし方が美人っぽくってホントに罪な花ですね。

庭は梅の花から木瓜の花、それからツツジに薔薇と、次々に主役は移り変わり、とうとう紫陽花が出番を待つ状態に。

薔薇と思ってた木瓜の木


庭のあらゆるところに咲くスミレ達



GWを過ぎ、真夏日が続くようになった頃、ようやく芍薬の花が咲きました。



ホントに立てば芍薬
美人な立ち姿です

咲いたのは2輪だけ。
それでも庭の抜群感は抜群です!
傍らのツツジが「へへ〜、しょせん私ら庶民なんで数で勝負させてもらいますわ」と言って拗ねてます。

自由、平等、博愛!と叫ぶ平民ツツジ
水がなければHB-101をお飲みなさいな
高貴な薔薇様、掌サイズの大輪


シルクのような輝き、純白の椿

さてさて、ようやく主役の花が咲きました。後は我が家の主の帰還を待つだけです。

突然の病から5ヶ月、庭の花々を楽しみにしてた主が帰って来ます。1月に咲いた水仙が家中を良い香りに満たしてくれたのも、枯れていると思っていた梅が可憐な紅梅だったのも、薔薇と思っていたのが木瓜の花だったのも、満開のツツジが見事だった事も全く知らない我が家の主。

せめてこの芍薬だけは拝ませてあげたい。

次に入院する時は移植治療になる筈で、再び長い入院生活になるでしょう。

面会禁止だけど、私は洗濯物が例えタオル一枚でも週2回は取りに行く生活を送っています。会えなくても洗濯物を介して私が病院に来たと分かってくれるから。

逆に私の心配をするのか、洗濯物と交換に看護師さんに渡されたのは病院内のコンビニで買ったシュークリームとお菓子、カップラーメンの入った袋。中には読み終わったモーニング。
「差し入れ、逆ですよね」と看護師に笑われました。

食えってさ

昔から、コンビニ行くにも必ず私の分のお菓子を買って帰る奴です。
ふらりと旅行に行っては、立ち寄った場所のお土産を黙って部屋に置いてたりする。

私も慢性疾患がありホントはカップラーメンとかダメなんですけどね、これは有り難く受け取りました。


咲くまで2ヶ月を要した芍薬の花。このままの姿が長く保つように願っています。

主を花で迎える為、入口の花も新しく植え替えました。

早く我が家に帰っておいで〜。