見出し画像

子どもとともに「日本の車窓」を眺めて気づくこと(2024/5/7 #50)

前回、30年もすれば世の中変化が大きいので、子どもたちに進路についてアドバイスできることがほとんど無いかも、ということを書いてます。

子どもの事を考えるうえで、参考にしているのが「のもきょう」さんこと野本響子さんのvoicy。
noteにも執筆されてますが、そのアイコンとはちょっと異なる、ロックな感じのアイコンでvoicyはやってらっしゃいます。
(私はアイコンが変わったことで興味を持ち、そこからのリスナーです笑)

で、最近のもきょうさんとコラボされることの多い、taku先生との下記の放送で話されていた内容にひっかけて、今回は書いてみようと思います。

が、中学受験・高校受験の話とも、今回書く内容とは関係ありませんw
(そちらの内容もとても参考になりましたので、ご関心ある方はぜひvoicyを聴いてください!)

放送の後半でリスナーからの質問にお二人が回答するのですが、その中に「子どもが鉄道オタクで将来どうなるか心配です」的なものがあり、taku先生が「鉄道って学びが多い乗り物」「電車の中で子どもと色んな話をすると良い」と回答されているのに共感したので、それを掘り下げます。

(ちなみにtaku先生の教え子の鉄道オタクの方は、国土地理院に就職したそうです!)


地元編・まちを色んな角度から眺められる

我が家の子どもも鉄道好き。レベル感は分からないのですが、旅行先の選定基準に「どんな電車に乗れるか?」というのが入ってくるくらいではあります。去年の夏の旅行も新幹線を使いましたw

では鉄道に乗ると、どのような学びがあると思うのか?
1つ目は「物事を違った目線で見ることができる」ということ。

最寄りの駅から出発すると彼らは地元の街を違う目線から見ることになります。
普段予防接種で通う病院を発見したり、たまに行く外食チェーンを見て興奮したり、マンションの屋上に置いてある給水タンク(球形のやつ)を見て「ボール見つけた!」と、発見した「ボールの数」を競い合ったり。普段歩いていると気づかない地元の景色を見て、何かを感じるわけです。
(その何かが、彼らの今後にどうつながるのは私には言語化できてないのですが・・w)

あるいは乗る日・時間によって混み具合が違うことを体感し、世の中の人がどういうタイミングで移動しているのかというのを原体験として記憶することでしょう。

遠出編・地元とは違う世界が、地元と繋がっていることを知る

2つ目は「日本には地元とは違う世界があるけれど、それは地元と繋がっているのだ」という体験です。

旅先は自然豊かなところだったり、ディズニーリゾートであったりと様々ですが、そういった場所は地元と切り離された場所ではなく、遠くても繋がっています。
特に都市部から、自然豊かなところに移動していくと、徐々にビルの背が低くなり、住宅の密度が薄くなり、田んぼが広がっていくという具合に、それぞれの場所がグラデーションを重ねながら繋がっていることに気づけます。
これは、目的地に一気に飛ぶ飛行機や、高速道路をひた走る自動車移動だと、なかなか無い視点なのではないでしょうか。

車窓から眺める田園風景
田植えシーズンの水田って湖面のようでキレイです

直近の旅行が、まさに都市→郊外→田園→山間部という移動だったので、小学生の子どもがこの景色の移り変わりに興味を持っていそうでした。

また、同じ「田んぼ」でも季節によって様子が変わります。そういった時期による変化も鉄道の車窓から感じ取れるかもしれませんね。

これは去年の夏、別の場所で撮った写真
田園地帯も夏場は青々としてます

都市による産業集積の違いも感じ取れる

ちなみに私も出張で移動する際、鉄道でもバスでも車窓から外を眺めることが多いです。

(学生の頃、全国各地の山やへき地を歩いて回ったのですが、旅費の節約のために青春18きっぷで、東京から北海道、鹿児島まで鉄道で行ったりしたのが原体験かもしれません)

例えば東海道新幹線に乗っていても、場所ごとの産業集積の違いを感じ取れたりします。これを学びになるポイントの3つ目に挙げときます。

熱海はいわずもがなホテル・旅館が密集しており、新富士あたりは巨大な煙突が多く製造業(製紙業)の街、掛川あたりは茶畑が広がっていて茶どころだなあ、などと感じ取るわけです。

東海道新幹線・新富士あたりの車窓
ついつい富士山に注目しがち(この写真もそうw)ですが、周辺は工場が多いです。

小学生の子どもは地理の授業が始まったようなのですが、車窓から色々眺めていると、授業で習う色々なことも、その体験と結びつくのかな、と。

スマホは便利だけど、会話も楽しもう

ということで、taku先生のコメントをもとに「鉄道の旅と学び」を少し掘り下げてみました。

いくつか書いたものの、実際子どもたちが車窓から何を感じ取ってるか、それが本当に学びになってるのかは分かりません。

が、ひとつだけ大事なことがあるとすると、彼らが見て発する色んな問い・言葉を拾って「会話しながら旅を楽しむこと」

レスポンスすることが彼らの学びになることもあるでしょうし、逆にこちらが「そんなものが見えるのね」と気づかされることもあります(例えば貯水タンクがボールに見えるってのは、大人には無い視点です)。

ついつい移動中もスマホ使って本を読んだりしちゃいがちなのですが、子どもたちが何か語りかけてくる時はそれに向き合おうと、今回の記事を書きながら改めて思ったのでした。

今回は以上です。どなたかの参考になりましたら幸いです!

もしサポートを頂けましたら、インプット(書籍、旅など)の原資として活用させていただきます!