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サガン鳥栖、冬の移籍市場予想(2022年)後編(移籍加入)

はじめに

  前回も書きましたが、本文はあくまでも個人的な予想の範疇をでません。したがって、ここで書かれた内容に関して苦情や非難をぶつけられても一切ご返答しませんし、説明も致しません。また、移籍の噂や予想に対して抵抗がある方の閲覧はお勧めしません。よろしくお願いします。

参考資料

  退団・加入の移籍情報は『さっかりんーJリーグ移籍情報(サガン鳥栖)』を参考としました。その他の情報は前回の note で紹介していますので、そちらを参照ください。ソースのない SNS 上のコメントなどは使用しません。また、インスタグラムなどの SNS 等でクラブ公式をフォローしたとかのレベルは無視しています。なお、獲得希望選手のチョイスは個人的な好みの範疇です、あしからず(笑)。

予想について

  今回は移籍加入ということで、退団予想がある選手の充填という面とサガン鳥栖の 2021 年シーズンの現状から、選手層が薄いと思われるポジションを中心に選考してみました。

移籍加入希望選手について

希望獲得候補リスト(個人の趣味)

表の見方

  左の項目から①個人的な優先度順、② 2021 年所属先、③選手名、④ポジション、⑤年齢、⑥生年月日、⑦年棒( J1 のみ記載)、⑧市場価格、⑨契約期間、⑩前所属先、⑪移籍形態、⑫移籍状況、⑬代理人、⑭一言評価、⑮おファーを出すと思われるクラブ、となっています。重複する内容に関しては、前回の note をご覧ください。
  上の表はあくまでも個人の一存で作ったリストです。退団予想を踏まえた上でそのポジションを補うような選手を選んでみました。もちろん、監督が金明輝さんの続投であれば、 2021 年シーズンとは全く違った戦術を仕込んでくる可能性も「0」ではありません。しかし、基本的にはスタイルを継続すると仮定した上で話を進めます。

鳥栖のウィークポイント

  結論から言うと、①絶対的なアンカーの不在②右ウイングハーフの層の薄さです。更に言えば③前線の起点もなくなりました。今年は夏の移籍期間に鳥栖の絶対的アンカーとして君臨した松岡大起が清水エスパルスへ移籍し、前線でボールをキープできるトップの林大地がベルギーのシント=トロイデンへと海外移籍し、中心選手 2 人がいなくなりました。
  代わりに小泉慶、白崎凌兵が鹿島アントラーズから、岩崎悠人がコンサドーレ札幌から加わりました。当初は小泉をアンカーで起用するかと思いましたが、蓋を開ければ右のウイングハーフでの起用でした。中盤は樋口が一つ下がってアンカーの位置での起用が多くなりました。樋口のポジションには白崎がインサイドハーフとして入りました。右ウイングハーフは飯野七聖が絶対的なレギュラーとなっていましたが、怪我による離脱で小泉がこの位置で使われることが多くなり、アンカーとしての起用は数えるほどしかありませんでした。
  その後、試合のたびにポジションを変化させるものの、最後までしっくりくることはありませんでした。また、終盤戦になるとイエローカードの累積や怪我人が出てきてしまい、選手のやりくりがさらに難しくなっていました。それでも大崩れしなかったのは、島川俊郎のDF起用が安定感をもたらしたことに加え、エドゥアルド、朴一圭、大畑歩夢の守備陣に長期離脱がなかったことが、大きな要因だったと思います。一方で、前線の改善点は岩﨑が加入しましたがシーズン終了まで解消されていないままでした。

補強のポイント

  前置きが少し長くなりましたが、主軸の選手のうち数人は他クラブに移籍すことは避けられないように思います。その上で、それを補強するとなるとかなり難易度が高いミッションとなります。また来期は、今期のような快進撃の継続は「できない」と個人的には考えています。そこでやらなければいけないのは、J1残留を確実にするために「守備の強度をできるだけ崩さないようにすること」が最も堅実的な補強の進め方ではないでしょうか。それに加えて昨年のウィークポイントを修正できる補強が望まれます。

アンカー候補

  まずは絶対的なアンカーの候補として、アルビレックス新潟の高宇洋、徳島ヴォルティスの藤田譲瑠チマ、横浜FCの瀬古樹あたりを推挙します。どの選手も非常に奪取力が高く、且つ前を向いて攻撃に参加できる人材です。また、ロアッソ熊本の河原創も急成長をみせているので伸びしろを考えると面白いと思う選手ではあります。

センターバックの補強

  DF はエドゥアルドが移籍濃厚との噂でもちきりで、「替えがいないのでは?」という危惧が聞かれますが、ここは新人の孫大河を抜擢して良いかと思ってます。右 CB も島川 or 田代で遜色はないかと。しかし、島川をアンカーで使うオプションを想定すると、どうしても両 CB のバックアッパーが欲しいところです。そこで、J2 ですが東京ヴェルディのンドカ・ボニフェイス。同カテゴリーならば、空中戦に強く得点力も魅力な柏レイソルの大南拓磨。この 2 人はファン・ソッコ級の強度は持ち合わせていると思います。勿論、ソッコが残留すれば獲得はなしでも良いかもしれません。

中盤の補強

  インサイドハーフとウイングハーフは鳥栖の戦術の根幹と言っても過言ではありません。小屋松知哉、樋口雄太は移籍の可能性があり(白崎、岩崎、中野嘉大らはレンタル組なのでここでは考慮しない)、中盤のタレントはできるだけ多く出しておきたいところ。
  ウイングハーフの候補として、浦和レッズの宇賀神友弥、横浜F.マリノスの渡辺 皓太、ベガルタ仙台の真瀬拓海あたりを推薦します。ただし、どの選手も引く手あまたで獲得は難航しそうです。インサイドハーフ候補は、大分トリニータの下田北斗、鹿島アントラーズの遠藤康、川崎フロンターレの小塚和孝の 3 選手。足元の技術も、しっかりしていてサッカー IQ が高いので、鳥栖の戦術にも順応が早そうです。もちろん、中野(嘉)と白崎が完全移籍で加入となれば、新規加入の大卒選手もいるので無理して取る必要性はなくなるかもしれません。

新規加入決定大卒選手

最前線の補強

  山下敬大の移籍も現実味を増してきました。空中戦のデュエルは日本人選手ではトップクラスなのですが、セカンドボールを拾えていないという現実は否めません(これは本人の責任ではありません)。ボールを収める技術では酒井宣福の方が上手いため、リーグ中盤戦以降でセンターフォワードの順列が変化してしまいました(他にも原因がありますがそれはまた別途)。  
  山下と同じようなタイプを希望するのであれば、ボールを収められるという点では、アルビレックス新潟の谷口海斗あるいは、横浜 FC のサウロ・ミネイロなどはどうでしょう。ツートップの一角と言うよりはセカンドトップに近い役割としてであれば、ジェフユナイテッド市原・千葉の見木友哉や東京ヴェルディの佐藤凌我は前への推進力があり、なおかつ得点力も期待できます。ここも、岩崎が完全なり、レンタル延長ができたら重要度は下がるポジションではあります。また、新規加入の大卒選手もいますので、育てながらという使い方でいくかもしれません。

最後に

  来年の監督が現時点でどうなるかは未定です。問題が解決すれば金明輝監督の続投となる可能性が非常に高いのですが、来季の戦術がどうなるかわかりませんので、とりあえず監督が継続する前提で補強予想を行いました。
  兎にも角にも J1 というカテゴリーは、先ず守備力を一定水準に保てなければ「残留」はできません。これは絶対と言っていい条件です。さらに、上位を狙うのであれば、攻撃力を上げていくことが必要となります。今期上位 3 クラブの勝点は 70 を超えています。5 年ほど前まで「優勝は勝点 60 のラインを超えること」でしたがここ 2 ~ 3 年で勝点 70 を超えないと優勝争いはできませんし、優勝するなら勝点 80 を超えることが必要となってきました。
  来期の目標が「優勝」を目指すでもいいのですが、最低限やらないといけない『J1残留』が達成してから望めることであって、その現実性を踏まえた上での選手獲得が最優先だと思っています。

追伸

  文中にもあった通り「山下の CF としての順列が下がった」という話は別途、データを示して考察したいと思ってます。でも勘のいい方はある程度わかっているかもしれませんが…。


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