きっかけを与えるモノが出来たとして、それを使うきっかけってナニ?
前回、前々回と自分のやりたいことを深掘りしていく中で、僕が広めたいと考えているのは「サイエンスコミュニケーション」になるんだろうな。その中でも(広く科学というよりも)食品や農産物の分野に強く興味を持っているという事が見えてきました。
そして、それを「広く世の中の多くの人に」と漠然と考えていましたが、自分と一緒に働いている仲間に使ってもらう事をイメージした方が解像度が上がってくるのと、やりがいも感じられそう。というところもなんとなく感じてきました。
今回は、どんなモノが出来れば(どんな事が伝えられれば)自分が本当に作りたいと思えるプロダクトになるのかを考えてみました。
伝えたいこと:食品の良い、悪いを判断するのに大切なのは「量」
「塩」や「砂糖」に関して気にしている人は多いと思いますが、一番大切なのは摂取する「量」だと僕は考えています。
大半の人が塩や砂糖を多く摂取してはいけないと考えていると思いますし、それはそれで正解だと思うのですが、逆に取らなさすぎも良くない。
自分はどれだけの量までなら問題なく摂取していいのだろうか。
というところまで考えて理解している人は少ないというかいないと思います(僕自身もそんな事を考えていない)
塩、(砂)糖は誰でも知っていて、誰でも口にしているものなので、
「取りすぎは良くないし、取らなさすぎも良くない」
と聞いても違和感なく入ってくると思います。
しかし、聞いたことが無い食品(添加物)、例えば「グルタミン酸ナトリウム」になったとたん、摂取することの嫌悪感というか危険感が一気に増してしまうのではないでしょうか。
興味を持つきっかけとなって欲しい
自分が知らなかった、見たこと聞いた事がない食品添加物があったとき、ちょっと興味が出たときに、その場でさくっと調べられて、なおかつ、単なる事実を述べた回答ではなく、その人の興味を引くようなうまい回答が出て来るような何かがあればいいのではないか。
それがきっかけで、食品に関わる他の分野(僕の望みとしては農薬)に興味を持ってくれればとても嬉しいと個人的には思います。
妻に率直な意見を聞いてみた
「敢えて批判的な目線でフィードバックをして欲しい」とお願いし、妻に考えている内容をプレゼンしてみました。
敢えて、というかそのままの意見だけど、誰が使うん?
僕:食品業界に携わっている人、もっと身近なところからだと自分の会社の人が使ってくれるところから始められるといいなと思っている。
妻:まぁ食品携わっている以上、一般の人よりはその辺りに興味を持っている人は多いかもね。
でも大体の人がそんなことどうでもいい、というか考えたこともないって人ばっかだと思う。私もそうだもん。
それはなんでかっていうと、産まれてから今まで、特に食品添加物とか農薬とか気にしたことがない食生活を送ってきて、それで体調が悪くなったりとか、苦労したことって無いから、だからそもそも考えようと思った事すらなかった。
添加物とかよりも、どんな匂いがしたら腐ってるとか、そういう方がまだ興味がある。体調に直結するから。
僕:だからそういうことを考えるきっかけになるような物があれば、みんなもっと興味を持ってくれるのではないかと。
妻:そのサービス?アプリかなんか知らんけど、仮にきっかけを与えらえるようなモノが出来たとして、その前段階の「そのサービスを使おうとするきっかけ」はどこにあるん?
僕:食品添加物って良く分からないけど気にはしてる。って人は多いと思うからサービスを知ってもらえれば一定数の人は使ってくれると思ってる。
妻:多いかな。そんなにいないと思う。みんなそんなに気にしてない。私は間違いなく使わない。
あ、でも私も昔、妊娠してたときは添加物とかそういうのに興味があったわ。
自分だけだったら気にしないけど、お腹に子供がいて、自分が食べたものがお腹の子供の体に入っていくと考えたらやっぱり口にするものは気にしたし、実際に調べたりもしてた。
ピンポイントになるけど、妊娠中の人なら興味を持つ人もいるかもね。
辛辣だけど、とてもありがたい
本当に率直な意見を言ってくれてありがたく、最後には具体的な助言までくれた妻に感謝です。
言葉が詰まってしまいうまく答えられなかったのは、僕がなぜそれをやりたいのか、という部分が深く自分の中に落ちていないからだと思います。
自分のWillはどこにあるのか。
例えば僕自身が「農薬=そんなに危険なものではない」と理解した後、どんな「いい思い」や「いい経験」をしてきたのか。
その思いや経験があるからこそ伝えられることは何なのか。
なぜそれを周りにまで伝えたいと思うのか。
なかなか平行線というか、同じステージの上の前後右左を行ったり来たりしているだけのような感覚があり、非常にモヤモヤと歯がゆいのですが、考える事を止めてしまったらそこまでなので、引き続き考えていきたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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