マガジンのカバー画像

Platform

10
マルチクラウド、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetes、、、 IT Platformはどこへ向かうのか。いかに使いこなすのか。
運営しているクリエイター

記事一覧

無償で利用できる VMware Tanzu:VMware Tanzu Community Edition (TCE)

リリースされた VMware Tanzu Community Edition (TCE) 自由に利用でき、コミュニティがサポートするオープンソースのVMware Tanzu ディストリビューションであり、PCのローカル環境やお好きなクラウドに数分でインストール・設定することができる VMware Tanzu Community Edition (TCE)。 ユーザーにも学習者にも最適な、フル機能を備えた、管理しやすい Kubernetes プラットフォームに簡単に利用できるよ

vSphere 7.0におけるホストの電源管理 - 推奨事項とベスト・プラクティス

ヴイエムウェアはHPM(Host Power Management)ポリシーがアプリケーションのパフォーマンスと消費電力に与える影響を説明したホワイトペーパーを発表しました。 vSphere (ESXi) は遅延、スループット、消費電力を最適化するためにアプリケーションを対象とした、いくつかの事前設定された電力管理ポリシーを提供しています。 これまでのテクニカルペーパーでは、vSphereで利用可能な電源ポリシーとその機能、およびパフォーマンスと消費電力のデータについて説

vSphere ESXi 7 のブートメディアに関する検討事項と VMware テクニカル ガイダンス

vSphere インストール先デバイス選択時の悪習これまでデバイスベイを空けてESXiホストをインストールするコストを下げるために、SDカードやUSBデバイスが選択されてきました。 しかしこのようなデバイスは、耐久性が低く、時間の経過とともに信頼性や問題が発生します。 またSDカードやUSBドライブは、パフォーマンスに問題があり、高頻度の読み書き操作に耐えられない場合があります。 実際にESXi 7.xでは、SDカードやUSBドライブをブートメディアとして使用しているホスト

Tanzu Mission ControlによるVMware Cloud on AWS上のKubernetesクラスターのライフサイクル管理

VMware TanzuとVMware Cloud on AWSの統合が実現し、VMware Cloud on AWSにKubernetesを導入・運用・管理したいお客様の利便性が大幅に向上しました。VMware Tanzu Mission Controlは、VMware Cloud on AWS上に展開されたTanzu Kubernetesクラスタのプロビジョニング、アップグレード、スケーリング、削除などのライフサイクル管理を全面的にサポートします。 これによりTanzu

VMware TENS:ネットワークサービスのための最も包括的なトラフィックエミュレータ

なぜ別のトラフィックツールを使うのか? ビジネスでは、スピードと効率がすべてです。組織は情報への迅速なアクセスと、すぐに利用できるサービスに依存しています。もしアプリケーションが大幅に遅延したり、反応しなかったりすると、ビジネスの継続性や生産性が損なわれたり、完全に停止してしまう可能性があります。 ネットワーク・トラフィック・ジェネレーター・ツールやネットワーク・トラフィック・シミュレーターを使えば、ITチームはネットワーク・トラフィックを早期に再現し、テストを行うことがで

ITプラットフォームにとってのシフト・レフト

DevOpsやDevSecOpsといった言葉とともにシフト・レフトの必要性を目にする機会が増えてきました。しかしITインフラを担当するプラットフォームチームにとって、シフト・レフトがどのような意味を持つのかは必ずしも明確ではありません。 シフト・レフトにより開発者に管理・運用機能を提供することで、プラットフォームチームが向き合う次の大きな変化を理解しましょう。 シフトレフト DevOpsにまつわる多くの原則と同様に、シフト・レフトもかつては特定の意味を持っていましたが、時が

サーバーレス:イノベーションの加速

サーバレスとはサーバーレスはクラウド・ネイティブ環境でより効率的にアプリケーションを構築、展開、利用するためのな方法です。 サーバーレス・コンピューティングは最初の本格的なクラウドネイティブコンピューティングのパラダイムとも云えます。しかしまだ多くのエンジニアは「サーバーレス」が実際に何を意味するかについて、結論を出せていない状況です。 サーバーレスの提唱者であるSimon Wardley氏は以下のように定義しています。 サーバーレスとは、コードを書いてサービスを消費する

コンピュテーショナル・ストレージ(CSx)がエッジ環境に適している理由

システムが処理しなければならないデータ量は今もなお継続的に増加しており、この現実は従来のシステムアーキテクチャに過度な負担をまねき、パフォーマンスのボトルネックとなっています。 しかし新たに「コンピュテーショナル・ストレージ」と呼ばれる技術が、これを解決し、さらに以下のようなメリットをもたらしはじめています。 ・既存のサーバーの性能向上 ・エネルギー効率の向上 ・エッジにおける新たな技術的・ビジネス的機会の獲得 コンピュテーショナル・ストレージ(CSx)とは コンピュテーシ

Tanzu Service Meshによるクラウド・ネイティブ・マイクロサービスのアプリケーション復元性

クラウド・ネイティブ・マイクロサービスのもたらす課題 マイクロサービスベースのモダンアプリケーションは、マルチクラウド環境下で大規模に運用すると、これまでにはなかった課題をもたらします。 例えば、ほとんどのモダナイゼーションプロジェクトの目的は、ビジネス機能の提供時間を短縮することです。 そしてこの時間短縮には、柔軟性の高いマイクロサービスベースのアーキテクチャが必要となります。 つまり、Day1に開発者が生み出したアーキテクチャの利便性が、Day2においてはサイトリライア

GitOps とは

GitOpsという新たな潮流ITインフラの管理は新しい問題ではありません。 ソフトウェア開発のライフサイクルはほとんどが自動化され、多くのソリューションが提供されています。 他方でITインフラ管理の大部分は手作業のままであり、依然として専門チームを必要としています。 しかし今、インフラは柔軟に拡張できることが求められています。 専門チームによる手作業が作業の大部分を占めたままでは、ビジネスからのITプラットフォームへの要望にいつまでも応えることができません。 つまり自動化に